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PiXXiEのMABELZ (マーベル) 、PIMMA (ピムマー)、INGKHO (インコ) に、インタビューを行ったのは「タイフェスティバル東京2025」の前日。
指定された場所に現れた3人は「ヨロシクオネガイシマス!」と日本語で挨拶をしながら、満面の笑顔を見せてくれた。その瞬間、まるで時が止まってしまったかのようなインパクト!
3人とも見惚れてしまうほど、可憐でふんわりと優し気な印象で、ミュージックビデオで見ていたクールな雰囲気とはまた違う魅力で溢れていた。
PiXXiEとは、綴り以外はイングランドの伝説の妖精を元に名付けられたグループ名なのだそう。
日が沈むと森の中でダンスをし、そのダンスを見てしまった人々はそのままダンスに誘われ、気付けば時間を忘れてしまう。その意味を思い出すファーストインプレッションだった。
PiXXiEは2021年2月にシングル「Ded」でデビュー。「rain」が大ヒットし、
タイの月刊誌「KAZZ MAGAZINE」が主催する「KAZZ Awards」で「Hottest Song of the Year」を受賞。
PiXXiEの楽曲はスイートな歌声が際立つメロディアスなバラードや、Pimmaのラップがクールなナンバー、キレッキレのダンスナンバーなどバラエティ豊か。その中に貫かれた洗練された聴きやすさがあり、なぜか癒される。
MACのアンバサダーを務めるなど、タイではファッションリーダー的な存在でもあり、T-POPの女性グループの中で、トップクラスの人気。
とはいえまだ一般認知度が決して高くないT-POP。一人でも多くのタイ好きの皆さん、そして、タイに興味を持っている皆さんに知っていただきたく、3人の妖精を直撃した。
PiXXiE
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ーー今日はインタビューの時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いします!
3人:ヨロシクオネガイシマース(日本語)!
ーー先ほど、明日の渋谷タワーレコードのイベントのために何度も日本語の練習をしていましたね?そのせいか発音も完璧です!
3人:アリガトウゴザイマス(日本語)!
ーー自己紹介として、ステージネームの由来を聞かせてください。
MABELZ (マーベル) :PiXXiEのMABELZです。私はもともとMintというチューレン(ニックネームのこと。タイ人は名前が長く、ニックネームを付け日常使いする)でした。個人でInstagramを立ち上げる時に、何か良いアカウント名はないかな?って検索していて「MABELZって名前、かっこいいな!」と思ったので、MABELZにしました。今の事務所に入った時に「ステージネームもMABELZ でいいんじゃないか?」ということになり、MABELZ という名前になりました。
MABELZ (マーベル)
PIMMA (ピムマー):PiXXiEのPIMMAです。もともと本名がピムマダーという名前で「ピム」というチューレンだったんですけど、親友から「ピム」ってたくさんいるから「ピムマー」にしたらどう?って提案されて、いいなーって思って。
PIMMA (ピムマー)
INGKHO (インコ) :同じくPiXXiEのINGKHOです。私のチューレンは元々「イン」だったんですけど、歌とダンスのレッスンに通っている時に先生が「イン、も良いんだけど、ステージネームも考えてみたら?」ってアイディアをくれて。
丁度その頃、タイで日本のドラマのリメイク版を見ていたら「アンコ」という登場人物がいて、「コ」が付くの良いなーって思いました。それでINGKHOにしたんです。
INGKHO (インコ)
ーーへえ!INGKHOさんのステージネームが日本由来とは!何だか嬉しいですね。
渋谷のタワーレコードでリリースイベントがあるんですよね(取材日は2025年5月9日)。日本でアルバムをリリースする気分はいかがですか?
PIMMA:もうドキドキです。日本でアルバムをリリースすることは、私たちにとって、大きなステップになるんじゃないかな?この機会にとても感謝しています。日本の方たちにはもっともっと私たちの事を知ってほしいですし、曲も聴いてほしいと思っているんですよ。
ーー日本でアルバムをリリースするイベントや、タイフェスティバル東京に出演することは、家族や友達には話しましたか?
INGKHO:家族に話したんですけど「いい機会じゃない!」って言ってました。私たち3人の家族は全員、私たちの活動をサポートしてくれているんですけど、日本での活動には大賛成なんです。
ーーちなみにタイフェスティバル東京はタイのアーティストの間では割と知られたイベントだそうですけど、PiXXiEは知っていましたか?
3人:知ってました。
MABELZ :先輩のアーティストの皆さんが沢山出演していて、タイフェスティバルでショーをしていることは以前から知っていました。だからいつか私たちも出演したいね、って話していたんですよ。
ーー決まって良かったですねえ
3人:ありがとうございます。
ーータイから日本に降り立った感想はどうですか?
PIMMA:いや、もう、空気が違いますよ。まず飛行機を降りた瞬間、何もかも違う。
INGKHO:丁度今、タイって燃えるように暑いんです。
PIMMA:日本に到着すると、空気が凄くフレッシュに感じます。
ああ、ドラマで見ていた風景は本当にあるんだ?本当にこんな町なんだ!とか「ドラえもん」の、のび太の家みたいに日本の屋根はこんな感じなんだーって。
MABELZ:去年の夏、日本に来たことがあるんですけど、その時に見たことがない青空を見ました。雲がまっ白で、緑が映えて(感激)!
INGKHO:そうそう!日本の空は凄く美しい!
MABELZ:タイでは見たことがない色だったので、こんな美しい国があるんだなあって思いました。
ーー3人とも、本当に美しいのですが、スタイルのキープや美の秘訣みたいなものはありますか?
INGKHO:嬉しい(笑)!
PIMMA:ありがとうございます。
MABELZ:タイでは毎日のように仕事が入っているので、そこで思い切りダンスをすることですね。私の美の秘訣はそれだけです。ステージを降りた瞬間、ぐったりするほど限界まで力を出し切っています。
ーー食べても食べてもカロリーを使い果たしそうですね。…
MABELZ:そうですねー。でも1年に1度、10日ほど連続で休めることがあるんですけど、その間は全く動かず食べてばかりいるので、ちょっと太っちゃうかな?
PIMMA&INGKHO:…(笑)。
ーー毎日ルーティン的に気を付けていることはないんですね。
MABELZ:普通に食べて、仕事して、他は何もしていません。
ーーダンスが一番!
3人:はい(笑)。
ーー2021年にデビューしたんですよね?どんなきっかけでデビューすることになったんですか?
PIMMA:3人とも別々の場所に住んでいて、バンコクに住んでいた訳ではないんです。
ーーちなみに皆さん出身はどこなんですか?
MABELZ:私はチャンタブリーです。
PIMMA:チェンマイです。
INGKHO:サムットプラカーンです。
PIMMA:それぞれ別々にLIT Entertainment系の芸能事務所にスカウトされました。
MABELZ:(唐突に)ドリアンは好きですか?
ーーあっ!私ですか(笑)?美味しいな!とは思います。でもいつも少ししか食べないです。
MABELZ:匂いですか?
ーーいや、匂いよりも、カロリーが気になって(笑)。
MABELZ:ああ!なるほど(笑)。確かにハイカロリーですね。チャンタブリー県はドリアンが有名なんですよ。
ーーいや、今度はたくさんドリアンを食べましょう(笑)!
タイのアーティストさんにインタビューすると、最近はSNSのスカウトが当たり前らしいですよね。皆さんもSNSでスカウトされたとか?
INGKHO:確かにそうですね。私はInstagramに「こういうプロジェクトがあるけど、どう?参加してみる?」っていうDMがありました。
PIMMA:私はドームCEOの弟さんと同じ大学で「兄の会社でこんなプロジェクトがあるよ!」って声をかけていただいたんです。
ーーきっとその方は「にいさん、にぃさん!うちのクラスにぴったりの人がいるよ!」ってドームさんに教えたんでしょうね。想像したらかわいらしいですね(笑)。
PIMMA:そんな感じだったのかもしれません(笑)。
MABELZ (マーベル) :私もInstagramにDMがありました。私はギターを弾いて歌っていたんですよ。それでオーディションを受けたかったんですけど、コロナ禍の制限で、その頃のタイは県をまたいでの移動ができなかったんです。私も県外に住んでいたので、LINEで動画を送って、オーディションっていうことになったんですよね。無事合格してトレーニーになることができました。
ーーオーディションまでアプリの時代なんですね。ちなみに歌うことやダンスは元々好きだったんですか?MABELZさんはギターも歌もずっとやってきたんですか?
MABELZ:ギターは10歳から始めました。
ーーわぁ、すごい!10歳から?
MABELZ:あっ!ただですね。ギターはうまくありませんよ(笑)。10歳から始めたんですが、10歳で止まってますからね(爆笑)!
一同:…(爆笑)
ーー 上達しなかったんかーい(爆笑)!
MABELZ :始めただけです。上達していません(笑)
INGKHO:私も学校の行事で歌ったり踊ったりするのが好きだったんですよ。それを母親が見ていて「歌やダンスが好きだったら勉強してみる?」って聞いてくれて、レッスンを受けさせてくれたんです。ほとんどが歌のレッスンでした。
PIMMA:小さい頃から歌うこともダンスも大好きで、ダンスは8歳ごろからレッスンに通っていました。ただ歌うことは好きだけど、そこまで自信はなかったんですよね。トレーニーになってから、もっと自分をさらけ出したい、やったことがないことにチャレンジしたいと思いまして、真剣に歌と向き合うようになりました。
ーーPiXXiEの名前の由来は、イギリスの民話に出てくる妖精なんですってね?
PIMMA:ピクシーはちょっといたずら好きで、パワーのある妖精なんです。「XX」は女性の染色体を表現しています。女性でも活躍できる、凄いパワーがあるんだよ、って言う意味合いを込めて名付けられたんです。
ーーインタビュー中もずっと顔を見合わせたり、じゃれ合ったりと、とても仲が良いなーって微笑ましく見ていたんですけど…
3人:うふふ(笑)。
INGKHO:仕事仲間なんですけどね。友達と遊んでいるみたいな感覚。
PIMMA:もちろん仕事は仕事できちんとしますけどね(笑)!
INGKHO:そうそう。仕事を一緒に楽しんでいる3人の仲間ですね。
ーープライベートでも遊びに行ったりしますか?
INGKHO:プライベートで遊びに行くこともあるんですけど、今はとても忙しいので部屋で一緒に食事をすることが多いですかねー。
ーー3人にとってPiXXiEはどんな存在ですか?
INGKHO:それは私たちの日常の会話で、よく出てくる話なんですよ~!PiXXiEって家族だなって思うんです。先輩後輩でもない。仕事していて内側に秘めていることや、言いたくても言えないことがあっても話し合いをしているし、私たちにとって唯一無二の心地の良い場所だと思います。
ーー家族のような皆さんですが、一人ひとり、メンバーの「ここが好き!こんな人ですよ!」を、教えて下さい。
3人:えー!
MABELZ:わかりました!PIMMAは、言葉の引き出しがとても多くて、PiXXiEとして何かを言わなくちゃいけない時に、とてもきれいにまとめてくれます。
PIMMA:うわぁ!うれしい!
MABELZ:INGKHOは面白いです。凄~く面白いです。
ーー2回言いましたね(笑)。
MABELZ:3回言います。すーっごく面白いです。以上です!
一同:(爆笑)
ーーどんなところがそんなに面白いんですか(笑)?
MABELZ:全部!
一同:(笑)…。
MABELZ:一番年下っていうのもあるのかな?言葉の選び方がユニークすぎるんですよ。
もし3人で同じ会話をしていたとしても、全く違う言葉を選んで返してきますよ。
PIMMA:こんなINGKHOですが、よろしくおねがいします(笑)。あ、次は私かな(笑)?
MABELZ:イイところだけ話してね!
一同:(爆笑)…。
PIMMA:MABELZは実は2人いると思うんです。二重人格なんじゃないかな?
MABELZ:そんなことないですよぉ~!
PIMMA:MABELZは、Mintっていうもう一人の子がいて、Mintの時は一日中パジャマで過ごして、自転車で好きな所に出かけて、サバイサバーイ(とっても気持ちがいい)!リラックスして過ごしているんですよ。でもステージに立つと、キリっとして、みんなが知っている力強くてかっこいいMABELZになる。そういう切り替えがはっきりしている所が本当に素敵だと思っています。
そしてINGKHOは…(顔を見て吹き出す)。
INGKHO:何で笑うの~?
PIMMA:INGKHOの場合は凄く可愛らしい子供って言う印象なんですよ。彼女は計算して面白い答えを返そうとしている訳ではないんです。全部が面白くなる。可愛らしい答えになってしまうので、何だか面倒を見てあげたくなっちゃうんですよ。
INGKHO:あ、次、私です。MABELZはとてもクリエイティブです。動画撮影や、編集、全てかっこよく作れちゃう。彼女のInstagramを見ればわかりますよ。でも、さっきPIMMAが言っていたみたいに、プライベートのMintになった時には、あたたかい雰囲気の女の子になります。
PIMMAはとにかくおしゃれ!自分の雰囲気を出すファッションを楽しめる人なんです。すごくかっこいいです。PIMMAが着る衣装や私服を私が着ても、私には全く合わないんですよ(笑)。
ーータイでは憧れられている3人だと思いますが、憧れているアーティストはいるんですか?
PIMMA:私はBLACK PINKです。
MABELZ:Aespaと、BABYMONSTER、BLACK PINK
INGKHO:Aespaかなあ。
PIMMA:私たち、日本、タイ、韓国、他の国のアーティストにも憧れている方が沢山います。次の自分たちの活動にプラスになるようなアーティストを見つけると、進んでよく聴くようにしていますね。良い部分を吸収したいなあって思っています。
ーーPiXXiEの曲ってかっこいいですよね。
3人:わぁ!ありがとうございます!
ーー特に思い入れのある曲はありますか?
INGKHO:アルバム『MOON』に入っている『Lullabye (ララバイ)』です。メンバー3人とも、お互いのメッセージを歌詞に入れた曲なんですよ。
―-私は『Pick A Card』が好きです
3人:わあ!(全員拍手)ありがとうございます。
ーー4年間のPiXXiEを続けていて忘れられない出来事はありますか?
3人:おおお!やっぱりコンサートだよね!
PIMMA:イベント出演は多いんですけど、2024年8月31日、サンダードームで初めてのソロコンサートができたんですよ。
ーー大きい会場じゃないですか。
3人:(笑)ありがとうございます!
ーータイだけではなく日本、中国と活動をアジアに拡大していますよね?
INGKHO:思ってもいなかったよね(笑)
PIMMA:そう!デビュー当時はタイ以外で活動することがあるなんて、考えてもいませんでしたよ。自分たちの曲をリリースすることが夢だったので、それで目標達成かなー?って。本当に、一緒に歌ってくれている2人に感謝です。..
MABELZ :私もだよ。
PIMMA:アジアでパフォーマンスできたり、インタビューがしてもらえるこういう機会にもとても感謝しています。
ーー今後PiXXiEはどんなグループになっていきたいですか?
PIMMA:まだまだ成長し続けたいなと、思っています。私たちはまだまだ有名ではないですし、成長の余地があると思います。今後目標として「ここまで」というものはないんですけど、沢山の人が私たちの曲を聴いてくれるなら、もっともっと遠くまで活躍の場を拡げて行きたいなって思っています。
ーーお仕事を兼ねての来日ですけど自由時間はありましたか?
MABELZ:4,5時間はあると思います(笑)。
ーー4,5時間!?短いですね。何をしますか?
3人:(顔を合わせてにっこり)
MABELZ:絶対ショッピング!服も買いたいし、ファッション系の物はチェックしたいですね。それと日本はやっぱり食事が美味しいから、食べまくりたいです。
INGKHO:タイにない物にチャレンジしたいです。今まで食べたことがない和食とか。お菓子も買いたいですね。
MABELZ:私は今、焼肉が食べたいです!
一同:(爆笑)…。
INGKHO:昨日モチのアイスクリームを買ったんですよ。
--もしかして2つ入ってる?
INGKHO:そうです。
ーー雪見大福だ。
MABELZ:そう、そう、そうです。でも冷凍庫に入れるのを忘れていて、溶けていました(爆笑)。
ーー日本人にとってタイは人気の旅行先です。PiXXiEの皆さんが好きなタイのスポットはありますか?
MABELZ:そうですね。私は自然が大好きなので、ナコンラチャシマー県にあるカオヤイ国立公園を推薦したいです。まず気候が良い!山があって、滝があって、ダムがあって、レストランやカフェもたくさんあります。心も身体も休まる場所なので、ぜひ行ってほしいですね。
PIMMA:チェンマイが好きですね。出身がチェンマイというのもあるんですけど、山も多くて自然がいっぱいです。カオヤイは観光地ですけど、チェンマイは地元の人が普通に暮らしている町。田舎の町の暮らしができる。そこが好きです。あまり人の多い場所にいたくないとか、地元の人の暮らしを見てみたいとか、社会とちょっと遮断されたい人におすすめです。
INGKHO:2人がイサーンと、北部を紹介したから、バンコクからちょっとだけ南に行った中部を紹介します。ペッチャブリー県やプラチュアップキリーカン県あたりの海は、のんびりしていていいですよ。ホアヒンと言う町は、海があって、ナイトバザールがあって、楽しいです。ぜひ行ってみてくださいね。
ーーでは、最後に日本の皆さんにメッセージをお願いします。
MABELZ:日本のファンの皆さん。応援してくれて本当にありがとうございます。Instagramで日本のファンの方がタグ付してくれているのも、全部チェックしていますよ。これからまた会える機会が増えるかもしれないのでよろしくお願いします。
PIMMA:今回の日本でのリリースイベントやタイフェスティバルは、私たちの新しいステップ、新しいデビューのように感じました。私たちに目を向けてくれた日本のファンの皆さん、メディアやスタッフの皆さんに感謝します。もしかしたらもっと、お会いできるようになるかもしれません。よろしくお願いいたします。
INGKHO:このような機会を光栄に思います。日本で仕事ができるなんて夢にも思っていませんでした。大きな夢でした。目を向けてくれたファンの皆さん。関わってくれた皆さん、本当にありがとうございます。みんなにとっていい曲が歌えるように、皆さんが受け止めてくれるような曲をどんどんリリースしたいと思います。
ーーありがとうございました!
何と言えばいいのだろう。
仕事で訪れたはずなのに、本当に和やかで楽しい時間を提供してくれた。
明るく、優しく、のりが良い。逆質問された時のお茶目な表情は「本当に妖精なんじゃないの?」と確認したくなるほどだった。
まるで魔法をかけるように、人々の心を掴むキュートさは、PiXXiE最大の魅力だろう。
話は変わってインタビュー内に出てくる、ドーム CEOは、Dome jaruwat (ドーム・ジャルワット)氏の事を指す。彼はLIT EntertainmentのCEOであり、シンガーでもある。そして、何を隠そうタイランドハイパーリンクスでは2度もDome氏にインタビューを行っているのだ。
■ガン・ザ・スター&ドーム・ザ・スター独占インタビュー@第15回タイ・フェスティバル2014
■シーポーダム独占インタビュー[第17回タイ・フェスティバル2016]
それもタイランドハイパーリンクスが11年前、初めてのタイフェスティバル東京で取材した相手こそ、Dome氏。もう一つ言うと、そのインタビューでもDome氏に話したのだが、筆者は「THE STAR」という当時の人気オーディション番組で、Dome氏が賞を獲得するシーンも、バンコクの食堂のテレビでリアルタイムで目撃した。何と言う、偶然。
タイフェスティバル東京2025、2日目の5月11日に別のアーティストの取材でステージ裏に伺った時「わあ!」と手を振って再会を喜んでくれるPiXXiEの皆さんと共に、そんなDome氏の姿があった。
「Domeさん、ここで2回インタビューした者ですけど覚えていますか?」と声をかけると「ああああー!」と声を上げ笑顔で「覚えてる、覚えてる!」とこちらも大喜びしてくれた。
11年経つと、一人のシンガーが音楽事務所のCEOとなり、PiXXiEのような優秀なアーティストを一から育て、日本に帰ってきてくれる。この素敵な再会に、思わず泣きそうになってしまった。
「また来年!」とかっこよく去って行ったDome氏。アーティストも、CEOも応援したくなる音楽事務所って最高じゃないか!
改めてPiXXiEを応援しようと誓うのだった。
[取材・文:吉田彩緒莉(Saori Yoshida/Interview・text)]
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