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あれは、2024年の春ごろだったと思う。タイに行きたいと思いながら、スマ-トフォンでタイの動画を見てうっとりとしていた所、突然一人のイケメンがたどたどしい日本語で「タイに来たらいいと思う」と話しかけてきた。
・タイ人は待ち合わせに1時間遅れても怒らない
・タイ人は歩いて10分の道を渋滞にはまっても車で1時間かけて行く
・用事もないけどショッピングモールに行く
etc…
タイでありがちな光景について語る様は、タイリピーターや、タイ在住者には「あるある!」と頷けることばかりなのだが、何か様子がおかしい。
突っ込み所がおかしくないか?例えが微妙じゃないか?思わず「なんだこれ?」と爆笑してしまい、他の同じ人物の動画はないか探しあさった。
その日から続編を楽しみにしてたのだが、ある日突然、2人増えていた。
一体、何があったんだ?
そして3人になった途端「何だろうこれ?」「何を見せられているんだ?」の謎が深まるポイントが増えて行く。
コロナ禍以降、アジアを中心に流行っているタイBL(ボーイズラブ)ドラマを意識しているようでもあり、ちょっと大袈裟にいじっているようでもあり、全く別のテンションの高い仲良しさんのようでもある。
ただ、感心するのは、怪しさマックスの映像の中で、タイの「あるある!」については笑いながらもストレートに頭の中に入ってくる。
この人たちは天才かも知れない。
観光業やインバウンドに携わったことがある人なら、その動画を見て「やられた!その手があったが!」と瞬時に思っただろう。事実、福井県の老舗旅館が「タイに来たらいいと思う」を元ネタに「福井に来たらいいと思う」動画を制作し、これが大変な話題となっている。
TilTokやInstagramの「タイに来たらいいと思う」シリーズは1回目は261万再生数超、2回目は515万再生数超、2025年初頭には累計再生回数1125万回超で、現在は更に伸びている事が予想される。
タイ好き以外の動画ユーザー層にも届き、タイが大好きな筆者に、全くタイに興味がない友人から「イケメンが“タイに来たらいいと思う”って言っている動画、知ってる?」というLINEが来るようになった。
NipponBoyz、一体あなたたちは何者なのだ?
そんなモヤモヤが続いていたが、約1年に渡る謎を解決する機会がやってきた。
2025年5月11日(日)タイフェスティバル東京2025、最終日。チーム・タイランドハイパーリンクスは、当日夜中(早朝?)ギリギリに決まった NipponBoyz の取材に喜び勇んで代々木公園に向かったのだった。
【NipponBoyz メンバー】
ルーク 石川 プラウデン(Luke Ishikawa Plowden)
生年月日:1995年9月13日
出身:アメリカ
https://www.instagram.com/lukevoyage/
https://x.com/thelukevoyage
https://www.tiktok.com/@lukevoyagef.club
リョウタ モイスチャー(Ryota Moisture)
生年月日:1987年12月25日
出身:東京都
https://www.instagram.com/ryotamoisture/
https://x.com/ryotamoisture
https://www.tiktok.com/@ryotamoisture
ヒデキ ナガヤマ(Hideki Nagayama)
生年月日:1996年8月15日
出身:バンコク
https://www.instagram.com/hidekinagayama/
https://x.com/hnagayama18
https://www.tiktok.com/@hidekinagayama
左からヒデキ ナガヤマ、ルーク 石川 プラウデン、ヒデキ ナガヤマ
NipponBoyz
https://www.instagram.com/nipponboyz/
https://www.facebook.com/p/Nipponboyz-61560548061831/
https://x.com/nipponboyz
https://www.youtube.com/@NipponBoyzzz
みんな愛してる…❤️ pic.twitter.com/wDvkituKHX
— NipponBoyz (@NipponBoyz) September 15, 2024
ーータイが好きな人や、タイのエンタメが好きな人は、みんな知っていると思うんですが、Tiktokの動画だけ流れてきて「この3人って一体何なの?」と思っている人がとても多いんですよ。その「この面白い人たちいったい誰?」と思っている幅広い層の皆さんに、この謎を解決してもらうべく、基本的な所からお伺いさせてください。まずは自己紹介からお願いします。
リョウタ(リョウタ モイスチャー/Ryota Moisture):日本人リョウタ!
ルーク(ルーク イシカワ プラウデン/Luke Ishikawa Plowden):アメリカ人 ルーク!
ヒデキ(ヒデキ ナガヤマ/Hideki Nagayama):タイ人 ヒデキ!
リョウタ:「タイに来たら、いいと思う!」NipponBoyzです。よろしくおねがいします!
ーーうわあ、ホンモノだ(感動)!ありがとうございます。
リョウタ:おおー、こちらこそありがとうございます!
ルーク:(そんなに感動してくれて)信ジラレナイ!
ーー今回初めてのファンミーティングを開催したそうですね?感想はいかがですか?
リョウタ:本当にたくさんの人が来てくれたんですよ。まさかこんなにたくさんの人が来てくれるとは思ってもいなくて。皆さんが僕らをとても応援してくれていることがわかりました。今後もっと頑張れそうです。
ルーク:僕らのファンミーティングの時間帯は、丁度タイフェスティバル東京で、GMMYV(タイの大手エンターティメント企業 GMMグラミー社傘下の制作会社・プロダクション。ルーク石川自身も所属)の人気俳優やアーティストの皆さんのイベント出演時間だったでしょう?
だから「まあ、あんまり人は来ないでしょう。」って思っていました。
でも、300人キャパの会場だったんですけど、本当にギリギリ、あと少しでオーバーするくらい、会場いっぱいにファンの皆さんが来てくれました。
(日本語)ダカラ、メッチャ、ウラシイ!
ーーちょっと違う(爆笑)
ルーク:(日本語)ウラヤマシイ!
ヒデキ:惜しい!ウレシイね(笑)!
僕はタイフェスティバルの人気出演者との時間の被りより、チケット販売期間の短さの方が気になっていました。発表から1か月も時間がなかった…3週間切るくらいかな?ほんとにラストミニットだったんです。でも結果90%以上売れた!
リョウタ:販売が遅かったのにねえ〜、本当にありがたい!
ルーク:今回みたいなイベントと重ならない時に、ファンミーティングやライブのために日本に戻って来たいですね。
ヒデキ:そうそう!今回はタイフェスティバルだけではなく、人気のタイ俳優さんやタイのシンガーのイベントが沢山重なっていたのに、これだけ僕らに会いに人が集まってくれた訳だから、次はもっともっと凄いことになると思います。
ぜひもう1回やりたいです。
リョウタ:自分もファンミ―ティングはまた絶対やりたいと思っています。
ーータイの俳優さんたちも確かに人気ですけど、Tiktokの再生数や「タイに来たらいいと思う」の動画の一般認知度で言えば、NipponBoyzは凄い人気ですよ。
リョウタ:えー?ホントですかぁ?
ルーク:(日本語)えー?マァジデェ~?
一同:…(リアクションが大きすぎて全員爆笑)。
ーー3人の事について詳しく聞かせてください。
まず、ルークさん。動画が初めて流れてきたとき「Luke Ishikawa Plowden」という名前なので、タイ人と日本人のハーフだと思っていたんですよ。タイ人ってチューレンがアメリカンな場合もあるから「ルーク」でも不思議に思わずに…。
ルーク:(日本語)本当二ィ、アメリカ人、ハーフ、大阪人ハーフデス。オカーサンハ大阪人。デモ、オカーサンハ、日本語ゼンゼン話セナイ。
ヒデキ:君の日本語うまい!
ルーク:(日本語)ウワア!ウレシイ!(ヒデキさんと抱き合う)アリガトゴザイマス~!
ーー私は一体何を見せられているのだろう…まんま動画の世界。
ヒデキ:(ルークに)嘘ですよ!
ルーク:(日本語)エッ?ウソ?
ーー(笑)日本では大阪生まれの方は芸人気質だと例えられるんですが、もしかしたらその面白さは、大阪の血を持つお母さまの影響なんでしょうか?
ルーク:うーん、母と言うより、この2人に引っぱられている感じだと思います(笑)。
ーー ルークさんって、GMMTV所属の俳優さんじゃないですか!
ルーク:ええ、まあ(ちょっと気取る)。
ーー日本のTiktokを見た方は「イケメンのタイのコメディアン」だと思っている方がおおいかもしれません。私もそう思いました。
ルーク:(日本語)イエス(喜)!マイドアリ!
ーーマイドアリ…(笑)。
リョウタ:あ、嬉しいんだ(笑)?
ルーク:(日本語)ウレシイデス!
ーーイメージ崩れませんか?ドラマがあったら役のイメージが視聴者に入ってこないかもしれない(笑)。
ルーク:(日本語)ゼンゼンOKデス!
ーーそしてリョウタさん。とてもマルチに活躍していらっしゃるんですが、吉本芸人だったというのは本当ですか?
リョウタ:はい。吉本で芸人をやってました。丁度、吉本で「タイで有名なテレビ番組があるけど、出演してみない?」って言われて、出演してみたら思いのほか有名になることができたんですよ。しかもタイにもはまっちゃって、タイで活動することにしたんです。
ーー実は昨年、新宿で行われた「T-POP Showcase Tokyo 2024」の取材に伺っていまして、リョウタさんがMCをしていたのを見ていたんですよ。
マルチにご活躍なんですね。
リョウタ:ああ!そうなんですか?そうなんです。色々仕事をさせてもらっています。
ーーそして、一番の謎がヒデキさんですよ。アイスホッケーの選手なんですよね?
ヒデキ:謎ですよね(笑)!一応タイ代表でプロで5年間アイスホッケー選手をやっていました。ただ、実は僕、10代の頃GMMのアイドル系のトレイニーだったことがあったんです。
ーーああ、じゃあタイの芸能界を全くかじっていないわけではなかったんですね。
ヒデキ:はい。ただ、アイスホッケーの方が、道がはっきり見えていたんですよね。その後はタイでタレント活動をしていました。
ーールークさん、リョウタさん、ヒデキさん3人でNipponBoyzを結成することになったのは、どんなきっかけだったんでしょうか?
ヒデキ:火鍋ですね!
リョウタ:僕とルークがドラマ出演で知り合って、ルークとヒデキが知り合いで、ルークが僕とヒデキを繋げてくれました。僕とヒデキは同じコンドミニアムに住んでいて、よくご飯を食べに行ってたんです。
それで火鍋食べながら、3人で何かやってみたいねって言う話になって。
ヒデキ:最初は冗談半分で言ってたんですけどね。
ーー不思議に思っている人が多いので、先に解決しておきます。私が最初に見た「タイに来たらいいと思う」の動画は、ルークさんが1人で話す動画だったんですよね。ある日突然増えて3人になっていたわけですが、その経緯をお伺いしたいです。
リョウタ:Tiktokは自分でもやっていたんですけど、ルークが「僕もTiktokで何か面白い動画撮りたいなー」って言い出したんですよ。
「わかった!じゃあ、オレがプロデューサーしてやったるわ!」って言って引き受けたんです。
最初はルーク1人にやらせてみようと思って進めていたんですよ。
だから以前からルーク1人の動画を見ていた人たちにとったら、急におかしな人たちが2人増えた!みたいな感じなんですよね(笑)。
ーー初めてルークさんの動画が流れてきた時「とんでもなくヤバいタイの変な人出てきたな」って思ってたんですよ。
リョウタ・ヒデキ:(爆笑)
ルーク:(日本語)オー!ソウ(喜)!
ーー(爆笑)。でもあの動画はルークさんが一人で内容を考えていたわけではなく、シナリオも設定もリョウタさんが考えて、プロデューサーとして撮影時はいつも一緒についていたわけですよね?
本当にあんなに笑った動画は久しぶりだったんですけど、当初はどんなコンセプトだったんでしょう?
リョウタ:イケメンに面白いことを言わせようと思って。
でも、顔が良い奴がボケると面白くないんですよ。だから軸になる部分の
「かっこいいと思っている事が変」みたいな感じにしてみたんです。
ーーそっちかー(笑)!
リョウタ:それで色々やらせてみた結果があの動画です。
ーーずっと気になっていたんですけど「タイに絶対来い」とか「タイは良いぞ!」みたいな言い切り系ではなく「タイに来たらいいと思う」の「いいと思う」っていう控えめな表現にしたのはなぜでしょう。
リョウタ:取りあえずぱっと見た時にイケメンが映って、引きになるんですけど、日本語を話したら絶対に片言の日本語になるので、正直何を言っても面白くなるだろうとは思っていたんですよね。
例えば「タイのことを教えるよ!」でもいいんですけど。
あれ?そう言えば何で「タイに来たらいいと思う」にしたんだろう(笑)?
ーーそのフレーズがとにかく面白いんですよ。他が突き抜けているのに、そこだけちょっと遠慮気味で。
リョウタ:タイってきれいな所がたくさんあるんだけど、道はガタガタだし、渋滞はひどい。正直「ん?」って思う所も沢山あるので、タイに来た人の中には合わない人もいるだろうな、でも、合う人もいるよ!っていうノリだったのかな?そんな感じだったと思います。
ーー3人の動画になってからは、ルークさん一人の時の動画より、大の大人が3人でべったりとくっついて無表情で解説していて、格段に「意味わからん度」が跳ね上がったんですよね。
3人:(爆笑)。
ルーク:(日本語)オー!ソウソウ(笑)。…ソウデスネ(ポツり)。
ーー3人になってあそこまで意味がわからない状態まで振り切った理由は何だったんでしょうか?
リョウタ:(笑)…。そうですね。お笑いの裏話みたいになってしまうんですけど、SNSの世界だと、自己完結する動画よりも、コメントで突っ込ませる動画の方が伸びてる感じで、いかにコメントもらえるかに挑戦していたって言うのはあります。
「何見せられてんねん!」みたいな(笑)。
ヒデキ:(笑)…。
リョウタ:まあ、3人とも本当に変な事が好きってのもあるんですけどね。
ーーネタは3人で話し合うことはあるんですか?
ヒデキ:いやー。全部リョウさんです。
リョウタ:僕がネタを書いているんですけど彼らは「絶対こう動いた方が面白い」っていう僕のリクエストを、全部完ぺきにやってくれます。
ーー凄い演技力ですよね。3人の動画では「横断歩道は飾りだね」「しっかり青でも守らないよ」のネタで、腹を抱えて笑いました。あんなにかっこつけて「渡ってやるぜ」的雰囲気なのに、3人でびくびくしながら固まって横断歩道を渡るシーンが、たまらなく面白いです。
ルーク:(日本語)オオ、ウレシイ!
リョウタ:ありがとうございます!
ーー突然シャツはだけたり、みたいな動画が増えたじゃないですか。
3人:(爆笑)。
ルーク:オー、脱グノ好キ。
ーー好きなんかーい(笑)。
ルーク:(日本語)カッコイイト、変。
リョウタ:変態とカッコイイと、タイをMIX
ルーク:(日本語)カッコイイト、タイと変態ヲMIXハ、スゲエ!
3人:イェーイ!
ルーク・リョウタ:(いきなりジャケットをはだける)
ーーな、なんか…動画ではなく今、ホンモノを見せられてる(戸惑い)…
リョウタ:質問どうぞ!
ルーク:(日本語)ツヅケマショウ!
ヒデキ:ちなみにこれ、僕たち自然体です(笑)。カメラなしでもこんな感じ。
リョウタ:プライベートでもずーっとこんな感じで話しています(笑)。今はもう3人で遊ぶ時に撮影してるんですよ。正直に言うとこの取材も遊んでるっていう感覚です。
--(笑)これまで目の前で遊ばれていたのか…。
ヒデキ:僕はこの3人でいるのが大好きなんですよ。性格的に意外とストレスが貯まりがちなんですけど…。
リョウタ:考え過ぎちゃうんだよねー。
ヒデキ:いつも「リョウさん、ちょっと相談に乗ってもらっていですか?」って電話しちゃうんです。
リョウタ:本当に僕たちは性格が真逆だよね~。彼はちょっとしたことでも気にしちゃうのに、僕は大ごとなのに深刻に考えないタイプなんです。
ヒデキ:で、ルークは僕が「どうしよう」って言っていると「まずはロジックだ」って言うタイプなんですよ
リョウタ:そうそう。こう見えてルークは物事を理論立ててきちんと解決していくタイプ。
ヒデキ:だから僕はこの2人といると、本当に楽なんですよ。
ーータイが大好きなので気になる所なんですが、先日、ピンクガネーシャ(チャチューンサオ県 ワット サマーン ラッタナーラームにある巨大なガネーシャ)の前で「タイに来たらいいと思う」の動画を作っていましたよね?
今後タイ全土に広げていく予定はあるんですか?例えば「プーケットに来たらいいと思う」とか。
リョウタ:それ!実はまだ2人には言っていないんですけど、計画していて。
これまでは移動が便利なので、バンコクを中心に撮影してきたんですけど、色々な県をまわって撮影していこうかな?と思っているんです。
例えば「チェンマイに来たら良いと思う」とか、どんどん拡げていけば、タイの観光庁さんからもお話がうかがえるかな~って思って(笑)。
話が拡がればタイ全土に行くことができるなあって思っています。
ーー「この手があったか!」って感動しましたもん。近いうちにタイの日本向けインバウンドのアンバサダーになるんじゃないのか?って、あの動画を知っている人はみんな期待してますよ。
リョウタ:…(笑)。
ヒデキ:アンバサダーか!
ルーク:チェンマイに来たらいいと思う。…ふふふふ(嬉しそう)。
3人:タイ国政府観光庁さん、よろしくお願いしますー!
ーー逆に日本バージョンは何か考えていますか?
リョウタ:日本人に向けて「タイ人が日本に来たらこんな感じですよ」っていうのを今後撮って行こうかなあ!って言うのは考えています。
実は近日中に渋谷で撮影するんです。
夜の渋谷に来たら、いいと思う、、❤️#nipponboyz #タイに来たらいいと思う #いいと思う #mag8 #shinuya #PR pic.twitter.com/UaHpyhrA8H
— NipponBoyz (@NipponBoyz) May 25, 2025
ーー個人個人の今後のお仕事について詳しく教えてください。
ヒデキ:僕は今年の年末に東南アジア大会があるんですよね。
ーーあっ!今もバリバリの現役選手なんですね。
ヒデキ:そうですね。だから代表戦に向けて体調を整えていかないといけないのと、自分でスクールを持っているので、チームの仕事もして、なおかつコーチも務めないといけないんです。
それと、リョウさんと武井壮さんと一緒に撮影した映画の公開があります。まだ言えないんですけど、他にもう一つ映画が決まりそう。
リョウタ:ええ?そうなんだ?
ーー武井壮さん、タイ進出でタイの映画やメディアでもたびたびお見掛けしますね。どんな映画を撮影したんですか?
リョウタ:化け物みたいなオオムカデが出る映画ですけど、外国の方が「なんかカッコいい!」って思ってくれるようなタイトルにしよう!日本語でそれを言ってみよう!ってことで『オオムカデ(Omukade)』と…そのままのタイトルになりました。
ルーク:僕は来月からオンエアされるドラマシリーズと、もう1本映画が決まっています。もちろんNipponBoyzのチャンネルも続けます。
リョウタ:それはもちろん!
--リョウタさん、ぶっちゃけあちらの事務所さんとはどうやって話を付けているんですか(ひそひそ声)?
リョウタ:(爆笑)…。
ルーク:えー(笑)!
ーールークさんみたいな活動をしているGMMTVの俳優さん、他にいないんじゃないですか?
リョウタ:ちょっとドキドキはしています(笑)。
ルーク:大丈夫です。「ルークが日本の文化を学べるし、ルークが楽しくてやりたいことをやって、それで知名度も上がるんだから、ウィンウィンの関係で良いんじゃないか?」って言ってもらえて、許可をもらいました。
ーー良かったー!じゃあ、NipponBoyzは安心ですね!
リョウタ:そう。僕は割と長くGMMTVの俳優さんのファンミーティングのMCをさせていただくことが多かったんですよ。そこでGMMTVのお偉いさんに沢山会っていて。それでまあ、リョウタだから一緒に組ませてもいいよね、みたいに思っていてくれているんじゃないかなーとは思っているんですけど。
考えてみれば関係性は作っていましたね。まぁ、多分ですけど(笑)。
ーーさすがでございます!それから日本でも話題になっている映画に出演しますね。
リョウタ:はい。Snow Manの向井康二君と、森崎ウィン君がW主演する映画『(LOVE SONG)』に出演するのと、ヒデキと一緒の映画『オオムカデ(Omukade)』が年内に公開になります。NipponBoyz以外の自分のTiktokも持っているので、そっちも続けていきます。
ヒデキ:僕は3人でもっと歌っていきたい。実はファンミーティングでは先に披露しちゃったんですけど、今日のタイフェスのステージでも披露します。所でヤードム持ってますか(タイで一般的に使われる鼻がすーっとする嗅ぎ薬。嗅ぐ場合が多いが中には鼻に突っ込んで利用する人もいる)?
ーーいや、持っていません(笑)。
ヒデキ:ぜひ、用意してもらえれば!
ーー鼻ヤードム編の動画を見たんですけど、あれ、二枚目俳優のはずのルークさんの俳優人生大丈夫かな?って思っちゃったんですけど(笑)。
リョウタ:…(爆笑)
ヒデキ:いや、逆ですよ!何でもできる俳優の爆誕です。
ーーところで、気になっている人もいるであろう、3人の好きなタイプを聞いちゃっても良いですか?
ヒデキ:僕は自分から行く方なんですよね。
「もっと知りたいなー」って思わせてくれるタイプが好きです。そしてポジティブなエネルギーがある人。
ルーク:(日本語)ワタシノタイプハ、頭ガイイヒト!
(タイ語)それから人助けが好きな人ですね。
リョウタ:僕は自分に壁を作らないで、何でも受け入れてくれる人。文化の違いも受け入れられる人。例えばヤードムなんですけど、これは嗅ぐもの。でも、鼻に突っ込んで使ってもいい物だよ、って言うタイの文化が受け入れられる人が良いなって思ってて。もし僕が鼻にヤードムを突っ込んでいても「鼻ヤードムいいじゃーん!」ってほめてくれるような人が良いですね。
ルーク:(おもむろに鼻にヤードムを突っ込む)
リョウタ:おおおおおおお!
ーーやばい。ホンモノのNIPPON Boyzの鼻ヤードム見ちゃった(笑)!
ーーいつもは「タイに来たらいいと思う」のフレーズは3人で言うものだと思うんですけど、個人として「来たらいいと思う」という場所を、あのフレーズで一人ひとり言ってもらえますか?
ルーク:(日本語)アジアティーク、バンコク二来タライイト思ウ!
リョウタ:なんで(笑)?
ルーク:(日本語)ゴハンガオイシイ、ビュー(景色)ガキレイ、エナジーヲ感ジル!
ーーきれいですよね。アジアティーク!もうすぐジュラシックワールドもできることで話題ですよね。
リョウタ:僕は観光スポットと言うより、これかな。
タイのコンビニに来たらいいと思う!
タイのコンビニでは野良犬が寝ていますから!犬が寝てて、僕らのことは邪魔なんですよ。どいてくれない(笑)。彼らはグルメなので、ちゃっかり餌ももらってるんですよねぇ。ぜひタイのコンビニにいる犬たちを見に来てほしいです。
ーー自動ドアの前にいるワンコなんて、お客さんが通るたびエアコンの冷気が外に出て来るのを知っていて、寝ていますよね。
ヒデキ:ソイ・プリーディー パノムヨン12にあるソムタム屋に来たらいいと思う!ちょっとハードル高いけど、本当に美味しいから。
ーー行ってみます!
ーー初めてのファンミーティングで3人だけではなく、日本のファンの方々も凄く気持ちが上がったと思います。メッセージをお願いします。
ルーク:(日本語)愛シテル。
(タイ語)これからも応援してください。僕のアパレルショップ「VOYAGE」もよろしくお願いします!
ヒデキ:今日のファンミーティングで僕たちは愛されているなって思いました。今後もどんどん頑張っていこうと思います。
いつかスタジアムみたいな大きな場所でファンミーティングをやってみたいです。よろしくお願いします。
リョウタ:今後もタイで面白いことをやっていきます!よろしくお願いします。
チャンスを求めてタイにやってきた、日本をルーツに持つアメリカ人と、日本からタイへやってきた日本人。そしてタイで生まれた日本をルーツに持つタイ人が出会ったことは偶然なのか、運命なのか。
いずれにしても、タイという国が「日本」をルーツに持つ3人を引き合わせた。一緒にいる方が楽だという関係性はそう簡単には生まれないだろう。
NipponBoyzの動画は、タイで生まれたタイ人から見れば、当たり前の生活の一部だ。他国の目で見たからこそタイの日常は面白く、気付きとなり、ネタとなる。
何よりも一歩間違えればタイと言う国の「欠点」にもなりそうな部分を、角度を変えて突っ込み、思わず噴き出す「魅力」として伝えてくれることが無類のタイ好きにとっては嬉しい限り。
タイの魅力を日本に伝える新たな方法を生み出した感がある3人。
これからもタイと日本のユニークすぎる架け橋として、一人でも多くの日本人を笑わせながら、タイのファンを増やしていただきたい。
動画の続きを、楽しみに待とう!
※通訳さんがスタンバっていたにもかかわらず、ルークさんの通訳をしていただいたリョウタさん。ありがとうございました。
[取材・文:吉田彩緒莉(Saori Yoshida/Interview・text)]
[通訳:Boy In Tokyo]
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