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ビザランは原則2回まで、タイ入国拒否増加で観光業界が「最新ルールの周知」と事前審査の強化を要望

2025年12月13日 配信

タイで入国を拒否される旅行者の事例が増えているとして、観光関連事業者が政府に対し、入国ルールの更新内容を定期的に公表し、到着時の判断に偏らない「事前審査(プレ・スクリーニング)」を強化するよう求めています。バンコクポストが2025年12月12日に伝えています。

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入国管理当局は11月、観光目的を装って入国し、サイバー犯罪や違法ビジネス、資金洗浄、犯罪組織活動、強制労働などに関与する外国人の流入を防ぐための複数の措置を導入しました。このうち、いわゆる「ビザラン」に利用されがちなビザ免除(60日+延長30日)の複数回入国については運用を厳格化し、ビザランは原則2回までとし、正当な理由がないままこれを超える場合は空港や国境検問所で入国を認めない方針としています。

タイホテル協会の会長は、ホテル側が把握する範囲でも、ビザ免除での入国を拒否された宿泊予定客の例が出ているほか、同様の体験談がSNSでも見られると指摘。これからタイ旅行を計画する人々に不安や不確実性が広がりかねないとして、関係機関が更新されたルールを分かりやすく説明し、ビザ免除で入国する旅行者に確実に情報が届く形で周知すべきだと訴えています。SNSで拡散している個別事例についても、可能な範囲で「なぜ入国できなかったのか」を説明する必要があるとしています。

また会長は、入国審査が担当官の裁量やランダムチェックに依存すると混乱を招くとして、事前審査や自動化ゲートなどの仕組みを活用し、問題のない旅行者は迅速に通過させ、確認が必要なケースのみ対面審査で精査する運用を提案しました。

タイでは、旅行者が到着前にオンラインでThailand Digital Arrival Cardを提出する仕組みがあり、当局は事前に渡航者情報を把握できます。政府が検討しているとされる、ビザ免除渡航者を対象にした事前承認制度(韓国の電子渡航認証に近い方式)について、民間側は入国審査の精度向上と旅行者の安心につながるとして支持しています。

 

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