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バンコク都によると、犬や猫をはじめとしたペットの飼育管理を強化する新条例が、2026年1月10日から施行されます。目的は、都市部で問題となっている野良犬・野良猫の増加を抑え、飼育動物の適正管理を進めることにあります。
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条例の施行に向け、バンコク都は電子登録システムの整備や広報活動を進めており、オンラインを含む複数の窓口で手続きが可能となります。犬と猫の登録にはマイクロチップの装着が必須で、都が運営する獣医クリニックや移動獣医ユニットでは無料で装着できます。民間や国立の動物病院でもチップ装着が可能で、各機関の料金設定が適用されます。
登録に必要な書類は、飼い主の身分証、ペットが居住する住所を示す書類、チップ装着証明書、賃貸住宅の場合は貸主の同意書となります。申請は区役所、都の獣医クリニック、移動ユニット、または専用サイトで受け付けています。都が把握している犬猫の総数は、犬が約5万4千頭、猫が約12万4千匹で、登録済みの割合は犬で6割、猫で1割程度にとどまっています。
施行日前から飼われている動物については、基準を超える頭数を飼育していても、そのまま生涯飼育が可能です。ただし、犬と猫は必ずチップ装着と登録が必要で、その他の動物についても頭数の申告が求められます。超過分の申告期限は2026年4月9日までとなっています。一方、施行後に新たに飼育する動物は、条例で定められた頭数上限が適用され、登録も必須となります。
バンコク都は、施行までの1か月間で周知をさらに強化し、市民が誤解なく手続きを行えるよう情報提供を進める方針です。また、学校や幼児施設では、野良犬の侵入を防ぐために柵やフェンスの安全確認を行うよう各区に指示しています。
寺院に住み着く犬や猫については、原則として飼い主がいない動物とみなされ条例の対象外となりますが、飼い主として名乗り出る人がいる場合はチップ装着と登録の対象となります。苦情が寄せられるケースでは、都の保護施設に移送する対応も想定されています。
バンコク都は、市民に対し、施行後の混乱を避けるためにもマイクロチップの装着と登録を早めに済ませるよう呼びかけています。
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