おばあちゃんが歩行中にひったくり被害、所持金1,200バーツ奪われる（動画あり）

公開された防犯カメラの映像のキャプチャー

2025年9月12日早朝、タイ東北部ウドンタニ県で、80歳の女性が市場へ向かう途中にひったくり被害に遭いました。犯人はバイクで接近し、女性のハンドバッグを奪って逃走。中には現金約1,200バーツのほか、身分証明書や大切にしていた記念硬貨が入っていました。

被害に遭ったのはウドンターニー市内在住のブアデーンさん（80）。自転車で市場へ向かう途中、ソイ・プーヤー通りで男がバイクから降りてバッグを奪い、そのまま逃走しました。現場周辺の防犯カメラには犯行の様子が鮮明に映っており、女性は大声で助けを求めましたが、追いつくことはできませんでした。

ブアデーンさんは日々、発酵ソーセージの包装作業を請け負い、1日20〜50バーツをコツコツ貯めて生活してきました。今回奪われた1,200バーツはその貯金の一部で、「お金も大事だけれど、身分証明書や大切にしていた記念硬貨だけでも返してほしい」と訴えています。

現場に居合わせた住民は「最近、この地域では盗難被害が相次いでいる。高齢者まで狙うとは許せない」と憤りを語りました。過去にも民家に空き巣が入り、数万バーツが盗まれる事件が続いており、住民は治安の悪化に強い不安を抱えています。

警察によると、防犯カメラ映像とバイクのナンバーから容疑者の身元を特定。容疑者は46歳の男で、同県バーンドゥン郡出身。事件現場付近に家を借りて生活していたことが分かっています。警察は男の行方を追っており、早期逮捕に全力を挙げるとしています。