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在タイ日本国大使館は2026年10月15日、2026年度第2四半期(7~9月)の「海外安全対策情報」を公表しました。期間中、タイで日本人が犯罪被害に遭ったとして33件の届出があり、前四半期から7件増加しました。また、日本人18人がタイ当局に逮捕され、9人が退去強制となったことも明らかになりました。
大使館によると、2026年7月から9月までに届け出があった日本人の犯罪被害は33件で、前四半期の26件から7件増加しました。
被害の種類ではスリが最も多く、次いで一般詐欺が多くなっています。
一方、同じ期間に窃盗や入管法違反などの罪で日本人18人がタイ当局に逮捕され、9人が退去強制となりました。
日本人のパスポートに関する相談も多数寄せられており、7~9月の紛失・盗難相談は80件に上りました。このうち19件が盗難によるものです。
大使館は、混雑した場所ではバッグやリュックを身体の前に持ち、財布やスマートフォンなどをズボンの後ろポケットやバッグの取り出しやすい場所に入れないよう呼びかけています。
また、パスポートについても、リュックの外ポケットなど第三者が容易に取り出せる場所で保管しないよう注意を求めています。
大使館は、SNSなどで高額報酬の仕事を紹介されてタイへ渡航した日本人が、違法薬物の運搬に利用される事案についても警告しています。
さらに、タイ国内や隣国ミャンマーのカレン州などにある詐欺拠点へ連れて行かれ、監禁されたうえで、暴行や脅迫、身代金の要求を受けながら詐欺などの犯罪行為に従事させられるケースも発生しています。
大使館は、渡航後に説明と異なる仕事を指示された場合や、行き先の分からない車に乗せられた場合には、直ちに警察や大使館などへ助けを求めるよう呼びかけています。
特にミャンマー国境付近では通信が途絶える場所もあり、国境を越えて武装勢力の支配地域に入ると救出が極めて困難になるとしています。
今回の安全対策情報では、在タイ日本国大使館の関係者を装った不審なメールについても注意喚起が行われました。
確認されたメールは、LINEの個人アカウントのQRコードを取得しようとする内容で、フリーメールアドレスから送信されていました。
また、タイ入国時に必要なデジタル到着カード「TDAC(Thailand Digital Arrival Card)」についても、公式サイト以外で登録しようとして料金を請求されたり、クレジットカード情報の入力を求められたりするトラブルが発生しています。
TDACの登録は無料で、タイ入国管理局の公式サイトから行うことができます。
TDAC公式サイト:https://tdac.immigration.go.th
バンコクでは、外国人から「日本のお札を見せてほしい」などと声をかけられ、現金を見せている間に紙幣やクレジットカードを抜き取られる、いわゆる「お金見せて詐欺」の相談が後を絶たないとしています。
大使館は、こうした手口に引き続き警戒するよう呼びかけています。
タイとカンボジアの国境付近では、2025年12月27日の停戦合意以降、大規模な軍事衝突は発生していませんが、重火器の撤去が進んでおらず、緊張状態が続いています。
外務省は、タイ側のカンボジア国境から30km以内の指定地域について、危険情報レベル3「渡航は止めてください(渡航中止勧告)」を継続しています。国境から30kmを超えて50km以内の地域についても、レベル2「不要不急の渡航は止めてください」が発出されています。
また、タイ深南部のヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県、ソンクラー県東部では、イスラム武装勢力が関与したとみられる銃器や爆発物を使用した事件が、7~9月に月平均約47件発生しました。
ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県およびソンクラー県の一部では、引き続きレベル3の渡航中止勧告が発出されています。
なお、今回の四半期報告では、日本人が被害に遭ったテロ・爆弾事件、誘拐・脅迫事件は報告されていません。また、日本企業の安全に関する問題も報告されていません。
※出典:
在タイ日本国大使館「海外安全対策情報(令和8年度第2四半期)」2026年10月15日
外務省海外安全ホームページ「タイの危険情報」
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