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タイ警察中央捜査局(CIB)は、バンコクの街角で出会った「名もなき目撃者」に静かに寄り添った。2025年7月29日、バンコク・チャトゥチャック区のテーサバーンソンクロ通り、セミアンナリー寺院近くの橋のたもと。そこにいたのは、一匹の犬。青い首輪をつけ、噛み切られたリードが風に揺れていた。
彼はただ、じっとそこにいた。目を伏せ、あるいは遠くを見つめて。どこから来たのか、なぜそこにいるのか、誰も知らない。だがCIBの警察官たちは、その沈黙の姿に、何かを感じ取ったという。
「どこから来たのか、何を見ていたのかはわからない。ただ確かに“誰か”を待っているようだった」──現場にいた警察官のひとりが、そう語った…という噂もある。
現在、この犬はトンロー動物病院・プラチャチュン支店で保護されている。名乗り出る者はいない。だがCIBは、誰かの“帰り”を今も信じている。
事件ではない、だが確かに「何か」が起きていた。これは、名もなき存在が語る、もう一つの都市の記録。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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