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おらが街のクラブがビッグになるために… -サムットプラカーンシティーFCエスコートキッズ及び応援観戦ツアー-

2019年10月23日 配信

「もぅ、2度とやらねぇ」…今回のエスコートキッズ及び応援観戦ツアーを開催するにあたり、選手達と一緒にグランドへ歩を進める姿を見つめて、この考えは薄れて行った。



教え子へ「エスコートキッズ」の催しを何度かタイで経験していたんだけど、今回は教え子で無く一般公募で集まってくれた子ども達、ちょっと勝手が違ったよね。

会場に着いてリハーサル、当日キャンセルが怖く少し多めの子ども達に参加して貰ってたんだけど、チームから“22人のみOK”と告げられた。「3人(エスコートキッズ)出来ないから、選んでおいて」だって…あぁ無情(泣)!!

この試合はサムットプラカーンシティーFCにとって今季のホーム最終戦。このチームって村山監督兼GMを始め、スタッフが日本人で固められており日本式のサッカースタイルで(日本人選手はいないけれど)タイリーグに挑んでいる。更にこの日はエスコートキッズは当然の事、赤城乳業のガリガリ君が無料配布されるなど、「日本人がサムットプラカーンシティーFCを盛り上げているのかな!?」という印象を持ったかな。まぁ日本人にとってサムットプラカーンシティーFCはまだまだ知名度が低いのだけれどね。

Jを目指すチームに多く携わった現役時代、サッカー好き以外の地元の人達を如何にチームへ目を向けさせるか、スタジアムへ足を向けさせるかが“おらが街のクラブ…象徴となるビッグクラブ”への道となると聞いたことがある。

タイのトップリーグで戦い、上位に食い込んでいるチームのスタジアムのキャパが7,000人に届かないのは正直寂しいが、このスタジアムを一杯に埋められていない現状も“何とかして行きたい”と…。

村山監督兼GMは実は同い年、村さんは試合前なのにわざわざ出て来てくれてツアー参加者を迎え入れてくれた。俺がもしこの企画に絡んでいる選手や監督の立場だったら…ここまで出来なかっただろうなぁ。自分の人間の器の小ささを実感する(大泣)。

さていよいよ本番、しかし未だに外れる3人を決めきれずにいた俺。その時に「もぅ(エスコートキッズ企画を)2度とやらねぇ」と…最終的に審判と一緒に入場させて貰い、事なきを得たんだけどね。

俺は娘&息子の記憶に残るまで、グランドに立ち続けて…一緒に入場することで(日向の舞台では無かったけど)“父ちゃんはサッカー選手だったんだぞ”と、これをモチベーションにしてプレーしていたんだよね。もう9年も前の話なんだけどね…是非とも息子には選手として“グランドの中から見える風景”を見て貰いたいと願う。

試合の方は、入りが最悪…ポゼッションを早々に引っ掛けてCKを献上。なんか良い時に比べて凄く“重く”感じたかな。チームをけん引しているNo.11のJAROENSAK WONGGORN選手が傷んでいる最中に先制点を取れ、流れに乗れるかなと思ったんだけど、その後PKとCKから失点。ここから怒涛の攻撃で嫌な流れを跳ね返し同点に追い付く…更にホームの声援の後押しを受けて相手ゴールへ迫り続けるも決めきれない。逆に嫌な流れに…。

昨年のロシアW杯のデジャブを観ている様であった。ハンドをアピールするサムットプラカーンの選手を尻目にゴールへ向かい始めたスパンブリー。スーパーなゴールだったことは間違い無かったんだけど、必死にボールを追うのを辞めてしまった選手が居て…それは非常に残念に俺の目には映ったかな。

悔しい敗戦にも関わらず、ツアー参加者をグランドへ呼び入れてくれ写真撮影に応じてくれた村さんを始め、サムットプラカーンシティーFCの選手&スタッフには本当に感謝している。

後日送られて来た感謝メール「凄く楽しかったし刺激になりました」「サムットプラカーンシティーFCのファンになりました」なんて声が届くとさ…次回もやっちゃおうかなぁなんてね。是非とも来季はスタンドを一杯のサポーターで埋め続ける…そんな“おらが街のサムットプラカーンシティーFC”…ビッグクラブへのお手伝いを微力ながらしていければと思っている。

伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。https://www.thaich.net/itotaku
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