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タイ中部スパンブリ県のブンチワーク野生動物管理開発センターで保護されている野生の子象「カオトム」(メス)について、獣医師チームが24時間体制で治療と観察を続けています。タイ国立公園野生生物保全局による2024年11月23日の最新報告では、消化器系の不調が続いているものの、行動面では元気が見られ、慎重な経過観察が必要な状況です。
担当獣医師によりますと、カオトムには下痢が続き、軟便のほか腸の粘膜片が排せつされることがあります。母乳代替のミルクやお粥状の餌は摂取しているものの、必要量には達していないため、注意深い管理が求められています。一方で、血糖値は安定しており、飼育員に関心を示すなど、行動の活発さは増しているとされています。
治療では、脱水予防と血糖値維持のための点滴、抗生物質、胃腸薬、ビタミン剤、肝機能を補助する薬剤、必要時の鎮痛薬などを組み合わせて投与しています。皮膚の床ずれに対しては、洗浄や薬剤塗布に加えてターメリック(ウコン)を用いた外用処置やレーザー治療を行っています。
また、大学の獣医学専門家が状態を確認し、治療方針を検討しています。血液と便のサンプルは、カセサート大学カンペンセーンキャンパスの獣医学部に送られ、詳細な検査が進められています。
獣医師、飼育スタッフ、森林保護員らは交代制で24時間見守りを続けています。行動面の改善が見られる一方で、消化器症状や摂取量の不足が続いているため、引き続き細心の注意を払って管理しているということです。
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