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タイ国立公園・野生動物・植物保全局は2025年8月29日、特別捜査局(DSI)および国際機関と協力し、野生動物の国際的な密輸組織に対する取り締まりを強化する方針を明らかにしました。
会議には、野生動物犯罪情報センター長と野生動物検査部長が出席。インド人犯罪組織がタイからインドへ野生動物を密輸している疑いについて捜査の進展を議論しました。会場はバンコク・チャーンワッタナーの政府総合庁舎内の自然資源・環境事件課で、オンラインでも同時開催。議長はDSIのณฐพล ดิษยธรรม課長が務め、最高検察庁、タイ警察本部外事課、国連薬物犯罪事務所(UNODC)、米国魚類野生生物局、フリーランド財団、Wildlife Justice Commissionなど国内外の機関が参加しました。
会議では、過去に発生した関連事件――ベトナム人女性による野生動物の密輸事件や、トルコでのゴリラ輸入事件――についても情報を整理し、インド人組織への捜査拡大に活用する方針を確認。また、国境を越えた犯罪の可能性がある案件として、中国系グループによる高級木材の違法伐採、ベトナム人による沈香の伐採やトラ狩猟、象牙・センザンコウ鱗・サイ角の取引、タイからラオスやカンボジアへのカニクイザルの密輸なども協議され、必要に応じてDSIが特別事件として扱う可能性があるとされました。
今回の取り組みは、国内外の組織が一体となり、野生動物犯罪の撲滅に向けた国際協力を強化する重要な一歩と位置づけられています。違法な野生動物取引は、タイのみならず世界の生態系や自然資源に深刻な影響を及ぼすと警告されています。
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