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タイ政府は、電気・水道料金の支払い履歴を確認・ダウンロードできる新たなデジタルサービスを、公式モバイルアプリ「Thang Rath(タンラット)」で開始しました。このサービスは、タイ中央銀行(BOT)、デジタル政府開発庁(DGA)、および主要な公共事業会社の協力により開発され、2025年6月30日より提供されています。2025年7月14日にタイ政府メディアNNTが伝えています。
「タンラット」アプリに登録し、本人確認を済ませたユーザーは、電気や水道の支払い履歴を最大6か月分まで取得することができ、その情報を電子的に金融機関へ提出して、ローン申請時の信用情報として活用できます。特に、正式な収入証明書を持たないインフォーマルワーカーや自営業者にとって、新たな信用評価の選択肢となります。
取得できるデータには、氏名、契約住所、契約種別、請求金額、支払日、支払方法などが含まれ、すべて電子署名付きで真正性が担保されています。データは端末に保存でき、複数の契約がある場合には、それぞれから情報を取得することも可能です。
利用手順としては、「タンラット」アプリにログイン後、「金融・保険」メニューから公共事業会社を選択し、メーター番号を入力して請求書をリクエストします。生成された書類は、そのままローン申請の補足資料として提出可能です。
このサービスにより、金融機関は利用者の支払履歴や居住の安定性をもとに、信用力を評価できるようになり、より幅広い層が金融サービスにアクセスできる環境が整いつつあります。
登録やデータに関する問い合わせは、DGAコンタクトセンターや各公共事業会社のコールセンターで受け付けています。参加金融機関の一覧は、タイ中央銀行の公式サイト(www.bot.or.th)に掲載されています。
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