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2025年6月27日、タイ警察の爆発物処理班(EOD)は、プーケットとクラビの複数の観光地で発見された爆発物のような装置を安全に処理しました。これらの装置は、前日にプーケット国際空港で発見された不審物に関連して逮捕された2人の容疑者の供述に基づいて発見されたものです。バンコクポストが伝えています。
プーケットのパトンビーチでは、6月27日午前11時ごろ、イルカ公園から約200メートル離れた場所で不審物が見つかり、EODが高圧の水砲で処理を実施。その後、同じくプーケットの観光名所であるプロムテープ岬でもコンクリートの中に埋められた装置が発見され、安全に破壊されました。
警察によれば、これらの装置はいずれも「音を出す」ことを目的としたもので、命や財産への直接的な危険はなかったとされています。ただし、さらなる装置の存在の可能性もあるとして、捜査は継続中です。
プーケット県知事は「状況は掌握しており、安全確保に努めている」とコメント。また、観光客の不安を払拭するため、現在プーケットに出入りするすべての人に対してセキュリティチェックが強化されています。
これらの不審物は、銃器を含む過去の事件との関連も指摘されており、島内で恐怖を煽ることを狙った計画的な行動とみられています。
逮捕されたのは、パンガー県ムアン郡で火曜に拘束された27の男29歳の男の2人。車からは爆発物が押収されており、取調べの中で彼らは「4つの爆発装置を設置した」と供述。空港近くに放置されたバイクの中に1つ、パトンビーチに2つ、プロムテープ岬に1つ埋めたと語りました。さらに、共犯者2人が逃走中であることも明かしています。
また、クラビ県ムアン郡のパクナム地区では、交通警察詰所から約30メートルの場所にある木彫りの展示物の近くで即席の時限爆弾が見つかりました。これも無事に処理されており、装置の構造はプーケットの容疑者から押収されたものと類似していたとされています。
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