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3000年に一度の正統派アイドル『SAY-LA』のメンバーである“ひなち”こと小椋妃奈乃さん。2021年に加入して以来、ライブや遠征を重ね、現在はSAY-LAで最も長く活動を続けているメンバーです。これまでに何度もタイへの遠征を経験し、海外イベントや現地ファンとの交流も積み重ねてきました。
そんなひなちさんにお話を聞いたのが、スタッフとして何度もタイにも同行した“流浪のバンドマン”こと西田健児(ケンジ)氏。タイ料理を楽しみながら、これまでの思い出、SAY-LAへの想い、そして少し先のことまで、静かに言葉を交わしました。

“流浪のバンドマン”こと西田健児(ケンジ) 撮影:小椋妃奈乃
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ケンジ:それでは今回の「流浪シリーズ」のゲストインタビューはこちら、SAY-LA の小椋妃奈乃さんです。妃奈乃さん、タイランドハイパーリンクスの独占取材、ありがとうございます。よろしくお願いします。
妃奈乃:こちらこそありがとうございます。よろしくお願いします。
ケンジ:タイ料理を楽しみながら、タイについての思い出話と、そのほか妃奈乃さんの内面とも含めて、個人的な話を色々と聞かせてもらえればな、という感じです。
妃奈乃:ふふ。ケンジさん、インタビューのときは真面目なんですね。
ケンジ:いやそんなつもりじゃないです。いまだにインタビューの導入部をどうしたらいいかがつかめてなくて…。今日は軽く人格が分裂しました(笑)
妃奈乃:なんかちょっと緊張しますね(笑)
ケンジ:緊張しますかね? 安心してください。すぐ砕けますよ。
妃奈乃:ふふふ。
ケンジ:というかもう最初からいつも通り、ひなちでいい?
妃奈乃:いいですよ(笑)

ケンジ:えー、まずは、ひなちの自己紹介からお願いします。
妃奈乃:はい。SAY-LA の小椋妃奈乃です。
ケンジ:ん? ひなちって自己紹介そんなに淡白だったっけ。
妃奈乃:わたしこれくらいですよ。
ケンジ:SAY-LA のクールビューティー担当とかなかったっけ?
妃奈乃:そんな担当はないです(笑)
ケンジ:色白担当は?
妃奈乃:それもないです(笑)
ケンジ:「気が強い」担当は?
妃奈乃:あるわけないじゃないですか(笑)
ケンジ:あれおかしいな記憶が…。
妃奈乃:ふふ。ケンジさんわたしの担当の色は知ってますか?
ケンジ:もちろん知ってますよ。
妃奈乃:じゃぁわたしは何色ですか?
ケンジ:そんなのね、確認するまでもないでしょ。
妃奈乃:それで、何色なんですか?
ケンジ:…。
妃奈乃:ふふ。
ケンジ:……青。
妃奈乃:わ。当たりましたよ。よかったですね(笑)
ケンジ:……ひなちの担当カラーを忘れてるわけないでしょ…(あぶなかった……)
妃奈乃:それにケンジさんわたしのことクールビューティーっていつも言いますけど、絶対にそんなこと思ってないですよね(笑)
ケンジ:いやいやそんなことないですよ。ひなちはクールビューティーだなーってホントに心からいつも思ってますよ。
妃奈乃:絶対に思ってない(笑)
ケンジ:思ってるって。
妃奈乃:ゼッッッッタイに思ってない(笑)
ケンジ:お! ほらメニューみてよマンゴーが美味しそう! マンゴーでも食べよっかマンゴー。ぷりぷりのつやつや。
妃奈乃:ケンジさんって話を逸らすのが下手ですね(笑)
ケンジ:それじゃ最初の話題は…。あ、そうだ。SAY-LA が TIF(Tokyo Idol Festival)への出演が決まってましたね。
妃奈乃:そうなんです。決まりました!
なんと
— 小椋妃奈乃🪼SAY-LA 東名阪ツアー開催中👊🏻 (@ogura_hinano) June 18, 2025
#TIF2025 の出演が決まりました!💎
初出演です😭✨✨
セイラの出演日は8/3です🫶🏻
応援してくれるみんなのおかげでまたひとつ夢を叶えることが出来ました❕🥺
本当にありがとう💙
このチャンスを絶対無駄にはしません‼️
最高のライブにします❕
一緒に忘れられない最高の夏にしようね☀️ https://t.co/e1A2FZyUro pic.twitter.com/oz0cqATdUT
ケンジ:TIF といえば、夏のアイドル一大イベント。SAY-LA の TIF 出演って、いつぶりだったかなァ…。前回は6年前とか? 2019 年が最後だったかな。それ以来ですよね。それでひなちが SAY-LA に加入してからは初の TIF。
妃奈乃:本当に…、すごいうれしいんです。
ケンジ:ひなちの TIF にかける想いや、意気込みを聞かせてくれますかね。
妃奈乃:実はわたしには前世グループがあって、そのときから TIF に出演したかったんです…。でも前世では TIF に出演できなかったので、今回の SAY-LA での出演が本当に人生で初めての TIF なんです。
ケンジ:おおー。憧れだったんだ。
妃奈乃:そうなんです。毎年夏になると、TIF の出演依頼書を持ってるアイドルさんのツイートがたくさん流れてくるので、それを見ちゃうと心から羨ましく思ってました…。
ケンジ:そうですよね…。
妃奈乃:でも、SAY-LA でもまたいつか TIF に出演できるって信じていたので、今回の 2025 年に出演することができるって決まった時は素直にうれしかったし、ファンのかたの「SAY-LA も TIF に出て欲しい!」ってずっと言ってくれていた気持ちにやっと応えることができるので、そのことでもうれしくなりました。
ケンジ:ひなちも、SAY-LA ファンも待望してた TIF への出演だ。
妃奈乃:今回 TIF への出演が決まったのは、私達を応援し続けてくれたファンのかたみんなの力があったからこそ実現することが出来ました。
ケンジ:ホントそう。それは本当にそうです。
妃奈乃:当たりまえなことしか言えてないんですけど、いままで SAY-LA のライブを盛り上げてくれたファンのかたみんなに心から感謝してます。SAY-LA のライブってすごいね、ってことを一緒に発揮できたから出演依頼がありました。今回こうして TIF に出演という大きなチャンスを掴めたからには、このチャンスが無駄にならないようにしたいし「出演決定」がゴールではないので、しっかりとこの先も気を引き締めて活動していきたいです。他の出演者さんたちに勢いで負けないように、ファンのかたみんなが「SAY-LA が TIF に出れてよかった!」と思ってもらえるステージにしたいです。
ケンジ:おー。クールだけどなんだか静かな熱意が伝わってきましたよ。
妃奈乃:今の SAY-LA を応援してくれてるファンのかたみんな、SAY-LA を知っているけど離れてしまったかた、SAY-LA を知ってて気になってるけどまだライブを見たことのないかたとか、すべての人に伝えたいです。
ケンジ:おおー。
妃奈乃:最高の夏、最高のライブにするので、みんな、全員、TIF の SAY-LA を見に来てください!
ケンジ:SAY-LA の暑い夏、ひなちがクールに燃えてる夏が訪れますね。
妃奈乃:ふふ。TIF が待ち遠しいです。
ケンジ:……ところで、もしかして今日ってひなち体調悪い?
妃奈乃:体調悪くないですよ。…わたし何か変ですか?
ケンジ:うん。いや、大丈夫です(ひなちってこんなに落ち着いて、ホンワカしたしゃべり方だったっけ…?)

ケンジ:TIF の次はそうですね…。「思い出のタイ画像を見ながらエピソードを語ってもらう」のコーナーにしましょうか。
妃奈乃:ケンジさん。フォルダを見直したら、わたしタイの画像がめっちゃあって、どれ話そうかなってすごく迷ってます…。
ケンジ:どんな話でも大丈夫ですよ。お気に入りの一枚とか。
妃奈乃:タイのエピソードで何を話そうかなと思って写真を見直してるんですけど……、話が面白くなくても大丈夫ですか?
ケンジ:あー、うん。面白い話だと助かりますけど、面白くない話でも全然イイですよ。
妃奈乃:よかった! ふふふ。それじゃぁたくさん話しますね。
ケンジ:それにやっぱり、アイドルの画像ってのはそれだけで十分に強いからね。
妃奈乃:う~ん、どれから話そうかな…。えっと…。
ケンジ:タイに関連したひなちのクールでビューティーな画像を載せるだけでも記事は全然成立するくらいだから、話は面白くなかったとしても大丈夫ですよ。
妃奈乃:それじゃ、まずはこの画像で。
ケンジ:おっ。期待大!

ケンジ:……なにこれ。タイの焼きそば?
妃奈乃:タイの初遠征で、ホテル近くの屋台で食べた焼きそばです。日本の焼きそばと同じ味なのかなと思って食べたら、めっちゃ辛くて食べられなくて…。
ケンジ:ああそうなんだ…。えーと…。辛いの弱かったっけ?
妃奈乃:日本のピリ辛くらいなら食べられるので、だからタイの辛さがわかんないけどちょっと辛いくらいなら大丈夫かなと思って、この焼きそばを買ったんですけど…。
ケンジ:タイの激辛洗礼を受けたわけだ。
妃奈乃:一口食べたら口の中がずっとヒリヒリしちゃって…。タイの味付けって本当にこんなに辛いんだ……、と思いながら撮った画像です。
ケンジ:タイの辛さって、日本の辛さとまたちょっと違うよね。
妃奈乃:それで口の中のヒリヒリを取りたくてタイのコンビニに行ったら、パックのミロが売ってるのを見つけたんです。
ケンジ:ミロって…。あのミロ? 見た目コーヒーミルクっぽいけどコーヒーミルクじゃない、あのミロ?
妃奈乃:そのミロです。わたしミロが大好きなんです。そのコンビニにミロのお菓子とかもあってすごいテンションあがっちゃって。それでこのときのタイ遠征中は特典会とかでもミロミロ騒いでたんですよね。
ケンジ:ミロミロ騒いだの?
妃奈乃:ミロミロ騒ぎました(笑)
ケンジ:えっと。ちょっと検索…。あ、ほんとだ。この時かー。X で騒いでるね(笑)
ミロミロ(,,> <,,)♡
— 小椋妃奈乃🪼SAY-LA 東名阪ツアー開催中👊🏻 (@ogura_hinano) November 2, 2022
ミロさんへ
海外に売ってる紙パックのミロを日本でも販売してほしいです❕❕❕❕ pic.twitter.com/GCICL2ddpF
ケンジ:ミロさんって書いてあるけど…。ここはネスレさんですな。
妃奈乃:え? なんですか?
ケンジ:なんでもないです。
妃奈乃:それでこのタイ遠征中にミロミロ騒いでたら、海外のファンのかたがミロを段ボール箱で何箱も差し入れしてくれました(笑)
ケンジ:何箱も? それじゃ遠征中の水分補給は全部ミロ飲んでないと飲みきれなかったでしょ(笑)
妃奈乃:ホテルでもずっとミロを飲んでました(笑)
ケンジ:ミロ女だ(笑)
妃奈乃:ミロ女でした。あと、タイの美味しいポテチがあったから、特典会でその話をしたらポテチも段ボール箱で差し入れしてくれました。
ケンジ:おおー左手にミロ、右手にポテチで最高の栄養バランス!
妃奈乃:ケンジさんまた適当に言ってますよね(笑)
ケンジ:…マンゴーそろそろ食べる?
妃奈乃:ふふ。マンゴーはまだいいです(笑) それでミロにハマったあとは、タイティーにもめっちゃハマりました。

妃奈乃:あ…、タイティー頼んでもいいですか?
ケンジ:もちろんもちろん。タイティーは美味しいですよねー。
妃奈乃:タイティーって練乳を入れるじゃないですか。あの練乳が入ってる味が本当に美味しくて…。特典会でタイティーも本当に美味しいねって話してたら、差し入れでティーバッグのタイティーをもらいました。それで日本に戻ってからタイティーを作って飲んだら、わたしがタイで飲んだタイティーの味にならなくて。牛乳と砂糖を入れたんですけどなんか全然味が違うんですよね。あれ味が違うし変だなと思ってたら、タイティーが甘いのは砂糖を入れるんじゃなくて、練乳を入れるんだってことを知りました。
店員:お待たせいたしました。こちらタイティーになります。
妃奈乃:タイティーきた! ん~~。美味しい!
ケンジ:なによりなにより。
妃奈乃:そうそう。あとロティーも美味しかったです。
ケンジ:ロティー? …ちょっと知らないので調べますね。えっと…、これか。屋台で人気のスイーツ。クレープのような薄い生地を焼いて、砂糖や練乳をかけて食べる。外がパリパリで中がモチモチの食感…。
妃奈乃:そうそれです! わたしのロティーの画像もあります。

ケンジ:あー、これは美味しそうですね。
妃奈乃:ロティーがほんとに美味しくて…。タイに行ったら毎回食べてます。
ケンジ:ロティーのおすすめの味は?
妃奈乃:バナナチョコ!(笑)
ケンジ:脳内で天使がラッパを吹く味だ(笑)
妃奈乃:そして、タイでコカコーラが好きになりました。
ケンジ:え? すごい話題の飛びかたしたけど、どういうこと? どういう理由?
妃奈乃:コカコーラを日本で飲んだことはあったんですけど、わたし炭酸が苦手なんです…。だからコカコーラも好きじゃなくて。でもタイのあの暑い中でのどがカラカラになって飲んだコカコーラがびっくりするほど美味しくて、そこからコカコーラが好きになりました(笑)
ケンジ:あー、なるほどそういうことか。たしかタイのコカコーラって、日本で売ってるコカコーラよりもちょっと甘さも炭酸も控えめなんですよね。炭酸が弱かったから、炭酸が苦手なひなちにはちょうどよかったかも。
妃奈乃:そうなんですね! あと、スイカジュース、スイカスムージーも毎回飲みます。日本じゃあんまりスイカジュースって見ないじゃないですか。
ケンジ:たしかに日本じゃスイカジュースってあまり見ないですね。

妃奈乃:でもタイだとどこに行ってもスイカジュースがあるので、必ず頼みます。
ケンジ:う~ん…。日本だとスイカは季節ものだし、それに高いからじゃないですかね?
妃奈乃:フルーツジュース屋が少ないからかも?
ケンジ:たしかにそれもあるかも。とりあえずタイの食べ物の話がたくさん出ましたね。すごく辛い焼きそば、ミロ、ポテチ、タイティー、ロティー、コカコーラとスイカジュース。タイでの食べ物話はこれくらいですかね?
妃奈乃:ガパオライスとパッタイもたくさん食べましたよ。
ケンジ:そうなんだ。それじゃぁライブ前だけどガパオライス食べる? パッタイ? それともマンゴー?
妃奈乃:パッタイが食べたいです。
ケンジ:すみませーーん。パッタイ一つください!それにしてもタイで色々と食べてたんですね。ひなちは食が細いってイメージしてたから、確認出来てよかったです。
妃奈乃:ふふ。めっちゃ食べました。でもたしかに一人だったらそこまで食べなかったと思います。でも SAY-LA メンバーって意外と食べる人が多いじゃないですか。だから一緒に食べてみたら、美味しくてハマったっていうのが多いです。
ケンジ:友達と一緒にいるとつい食べちゃうタイプか。
妃奈乃:それに、タイのナイトマーケットですけど、日本にもあったらなー、って思います。カワイイのに安い服が多いので、ずっとウィンドウショッピングしちゃいます。あと、あの独特な雰囲気が好きです。

ケンジ:日本の出店がたくさん出てるお祭りの雰囲気に近いですよね。つい財布の紐がゆるんで、目についたものなんでも買っちゃうみたいな雰囲気…。楽しいよね。
妃奈乃:楽しいです…。
ケンジ:ナイトマーケットは一年中やってるからな…。イイよなァ…。ちなみに1回のナイトマーケットでどのくらいお金を使う? 2000 バーツくらい?
妃奈乃:そんなに使わないです。…500 バーツとか?
ケンジ:500 バーツ? ホントに?
妃奈乃:ホントです。屋台の 100 バーツとかの食べ物を食べて、200 バーツのタイパンツと T シャツを買ったりするくらい。
ケンジ:そりゃまた経済的なクールビューティー…。
妃奈乃:実はわたし…。SAY-LA で行った初タイ遠征が初海外遠征でもあって、期待と緊張と不安がすごかったんです。
ケンジ:えー。そんな風には見えなかったけど緊張してたんだ。意外かも。
妃奈乃:海外は日本とは違うんだぞ、とにかく気を付けるんだぞ、わたしも SAY-LA もみんなで無事に日本に帰国するぞ、って自分に言い聞かせながらタイ遠征に臨んだんですよね。でも…
ケンジ:でも?
妃奈乃:SAY-LA のメンバーがぼったくりにあっちゃったんです。

ケンジ:あーぼったくりにあっちゃったかー(笑) どんなパターン?
妃奈乃:ナイトマーケットのオフ会終わりからトゥクトゥクでホテルまで帰るときの話なんですけど…。
ケンジ:はい。
妃奈乃:ナイトマーケットの道路沿いにトゥクトゥクが待機してたのでドライバーさんに声をかけたんですよね。それで金額を聞いたら……500 バーツ? とかなんか高い金額を言われて「あ、これぼったくられちゃう」って思ったので値段を下げる交渉をしたんです。
ケンジ:たしかに、バンコクのナイトマーケットからセントラルワールド周辺のホテルじゃ、大した距離にはならないから 500 バーツはかなり高いですね。
妃奈乃:メンバーとスタッフさんで値下げ交渉したんですけど、なかなか値段を下げてくれなくて。10 分くらい交渉し続けてたらしつこさに負けたっぽくて、ようやくドライバーさんが値下げに応じてくれたんです。でもまだちょっと疑ってたので、スタッフさんに「この金額でホテルまで行ってくださいねって言ってくださいね」ってドライバーさんに念を押してもらって、ようやくホテルに戻りました。
ケンジ:ホテルに戻りました…。あれ?
妃奈乃:まだ続きがあります。それでホテルに到着してトゥクトゥクからまずスタッフさんが降りたんです。次にメンバーが降りました。そしたらドライバーさんがちょっとムッとしてるような感じで、マニーマニーって言うから、お金を払ったんです。
ケンジ:はいはい。
妃奈乃:しつこく値下げのお願いしたとはいえ、交渉に納得したんだからそこまで怒ることもないのに、とか考えながらホテルのロビーで合流しました。すぐに「お金を払うときドライバーさんちょっとムッとしてた」って報告したんです。そうしたらスタッフさんが「え? ナイトマーケットで乗るときにお金は払ってあるよ」って返ってきて。
ケンジ:あー…。
妃奈乃:メンバーとスタッフさんで「え?」「え?」ってなりました、っていう話です。
ケンジ:料金二回取りのパターンね…。
妃奈乃:タクシー料金の後払いは普通だし、もし先に代金を受け取ってたらもう一回請求するとか、日本だったらそんなことは絶対にないじゃないですか。だからこんなぼったくりの方法があるんだ、って…。
ケンジ:思いもよらないよね…。
妃奈乃:っていうのが SAY-LA がぼったくられた話です(笑)
ケンジ:ま、被害額が少なかったのが何よりですね。
妃奈乃:ふふふ。ケンジさん、それ本当に思ってますか?

ケンジ:そろそろマンゴー頼む?
妃奈乃:まだ大丈夫です(笑)。後は、やっぱりナイトクルージングのオフ会が印象に残ってます。
ケンジ:あのナイトクルージングはいい思い出になりますよね。チャオプラヤー川をゆっくりと進みながら、3 時間かけて美しい景色とタイ本場のビュッフェを楽しむ。僕がもしアイドルヲタクだったら、これは神イベだろうなー、とか思いながら、いつもパーティーを眺めてます。
妃奈乃:そうなんです。川沿いの景色とか本当に綺麗だったしファンのかたとの交流もすごく楽しかったんですけど、思ってたより大変でした(笑)

ケンジ:ちょっと交流の濃いイベントだしね。
妃奈乃:オフ会の開始時間も遅くて、そこから SAY-LA ファンのかたと 3 時間しゃべりっぱなしっていうのが初めてで…。終わりも夜 12 時を過ぎちゃってたじゃないですか。
ケンジ:さすがに疲れちゃった、と。
妃奈乃:疲れちゃったというか、ちょっと素になってました。
ケンジ:まぁでも、SAY-LA ファンにしてみたら、そんな素なひなちを見れたんだから、よりレアないいオフ会になったんじゃないかなと。
妃奈乃:こんなに遅い時間までオフ会やるんだ…、と思いました。
ケンジ:ん-。イベント終わりの時間にすでに終電がなかったですよね。正直これはちょっとどうなのかな、ファンもホテルにどう戻るのかなって一瞬思ったけど、まぁタクシーかトゥクトゥクはあるからなんとかなるんじゃないかなと。でもファンも「さすが海外、さすがタイのイベントだ」って感じでみんな大らかなマイペンライモードで「タイだから仕方ないよね」って気にしてない人が多かったから、心がホッコリしました。
妃奈乃:クルージングオフ会の後、メンバーみんな声が枯れちゃってました(笑)
ケンジ:喋りまくりのイベントだからねー。
妃奈乃:あと…、クルージングでもライブができたらいいな、って思いました。
ケンジ:その提案ナイス。クルージングでもライブがあったら確実に盛り上がるよね。ソロライブやその場限りのユニットライブをやってもいいかも。カラオケオフ会みたいな雰囲気に楽しいね。
妃奈乃:ケンジさん、あのクルージング船って、普通のライブはできますか?
ケンジ:ん? 普通のライブって、グループでライブができますか? ってこと?
妃奈乃:そうです。
ケンジ:あ、それはちょっと無理かな…。えーと。あの船の音響設備はワイヤレスマイクが 2 本しかなかったし、卓が小さいから追加のワイヤレスマイクの持ち込みもできないので、もしグループ単位でライブをするなら、メンバー横一列に並んでフォーメーションは無し、自分の歌のパートが来たらマイクを受け渡ししながら歌う、っていうライブになるね(笑)
妃奈乃:それ楽しそうですね(笑)
ケンジ:スーパーレアな面白ライブになることは間違いないから、ファン的には超神イベになりますね(笑)
ケンジ:そういえば、SAY-LA のアメリカ遠征があるよね。アニメエキスポに参加するんだっけ?
#AX2025 Idol: ✨️ SAY-LA ✨ – a seven-member Japanese female idol group under the agency I-GET!
— Anime Expo (@AnimeExpo) May 2, 2025
The group made their stage debut in December 2014. Their catchphrase is “The orthodox idol group once in 3000 years.” Based in Tokyo, they perform live all over Japan and other Asian… pic.twitter.com/untcJHSt4w
妃奈乃:そうなんです。ロサンゼルスで開催されるアニメエキスポで、すごく楽しみです。
ケンジ:ロサンゼルスもたしか、基本は物乞いに気をつけろ、押し売りに気をつけろ、って感じだったと思う。イベンターが入ってるので危険な地域にはいかないから、安心はしていいと思いますけど。
妃奈乃:アメリカだから物価がすごく高そうで、それが今から心配です…。
ケンジ:あーそれはあるね。食事代は単純に日本の3倍以上。マックで 1000 円食べるとしたら、同じメニューで 3000 円以上になる、って聞くよね。だから 3 食食べるなら…、食事代は1日1万円? ヤバー。
妃奈乃:食事代だけで毎日 1 万円になるとか、わたしそんなにお金ないです。
ケンジ:いやさすがにちゃんとしたイベントなんだから、関係者、出演者向けの食事は何かはあるんじゃないかなと思いますよ。
妃奈乃:最悪、1日1食、ポテトだけで生き延びます…。
ケンジ:まぁでもホテルも高そうだし…。予算節約していこうね、って流れにはなると思うけど。空腹で変な体調になったりしないように。
妃奈乃:気を付けます。
ケンジ:SAY-LA のお姫様感がタイでもウケたように、アニメエキスポとマッチしててアメリカでもすごくウケそうな気がするから、血色悪いアイドルにならないようにしなきゃダメですなァ。
※バンコクのドンキモール・トンローでのライブ。
妃奈乃:…それでわたしの勝手な意見なんですが、アニメエキスポだから、なにかアニメソングとかやったらウケそうだな思ったりしたんですけど…。
ケンジ:あー、たしかにそれは盛り上がりそう。ライブで突然「チャ~ラ~ヘッチャラ~♪」ってドラゴンボールのテーマソングを歌ったらめちゃくちゃウケるとおもうんだけど、まぁでもそれは SAY-LA の雰囲気とは合わないしなァ。
妃奈乃:ふふ。それはないですね(笑)
ケンジ:プリキュアのテーマソングなら合いそうな気がするけど…、それはそれでできないだろうしな…。ええと…。ブルーノ・マーズってアーティストって知ってる?
妃奈乃:知ってます!
ケンジ:ブルーノ・マーズも日本のライブで、AKB のヘビーローテーションを歌って、会場が大盛り上がりしたんだよね。そういう感じに盛りあがりそう。
妃奈乃:そうなんですね。SAY-LA もアニメエキスポでアニメソングやりたいなぁ…。
ケンジ:あれ? そういえば、SAY-LA の定期公演でアニソン公演やったよね?
妃奈乃:わたしのプロデュース公演でやりました!
ケンジ:おお! それって土台できてるじゃん! えっとちょっと待ってね。X 掘るわ…。
アニソン公演でのカバー曲発表🪄✨
— SAY-LA【公式】 (@SAY_LA_info) July 5, 2024
おジャ魔女カーニバル
サインはB
ハレ晴れユカイ
ラムのラブソング
君の知らない物語
残酷な天使のテーゼ
星間飛行
夢にエール!パティシエール♪
Don’t say “lazy”
Snow halation
です( ˶ ᷇ 𖥦 ᷆ ˵ )☝🏻
誰がどれを歌うか予想しながら
楽しみにしててね🙋🏻♀️✨✨✨… https://t.co/JbKK3JSXva pic.twitter.com/nbeWWNbGLP
ケンジ:「残酷な天使のテーゼ」で決まりですな。フェスの意向に沿っていこう!
妃奈乃:あれケンジさん…、もしかして…、おやじギャグ言いました?(笑)
ケンジ:いやホントそんなつもりじゃないです勘弁してください。
妃奈乃:ケンジさん今日はビールは飲まないんですか?(笑)
ケンジ:う~ん、この後は予定が何もないから飲んでもいいんだけど、今日はちょっとどうしようかな、みたいなテンションかも。
妃奈乃:そういえばわたし、タイでビールを飲みましたよ!
ケンジ:お! 珍しい! ビールは飲まない人でしたよね。どうだった? タイのビールは飲みやすかった?
妃奈乃:いいえ…。
ケンジ:苦かった?
妃奈乃:はい。わたしにはビールはまだ早かったです。
ケンジ:ちなみに何ビールを飲みましたかね?
妃奈乃:炭酸が苦手なわたしでも飲みやすいって聞いてた、Chang ビールを飲みました。

タイではアルコール(とロゴ)の写真はNGのためぼかしを入れてあります
ケンジ:あー、Chang ビールでもダメだったか…。もしかしたらフルーツビールだったら飲めたかもね。
妃奈乃:フルーツビールですか?
ケンジ:フルーツの風味が感じられて苦みが抑えられてるからビールとして飲みやすい、って感じですね。アルコール度数も 3.5%って低く設定されてるのもあるから、すごい飲みやすいですよ。
妃奈乃:そうなんですね。次のタイ遠征でフルーツビールにチャレンジしてみます。
ケンジ:どんな小さなことでも、次の目標があると遠征はガゼン楽しくなるよね。…ええと、友達にタイのお土産を買っていったりする?
妃奈乃:友達っていうか、お母さんにタイのお土産で服を買っていってます。でもわたしが選ぶんじゃなくて、お母さんとビデオ電話して服を見せながら自分で選んでもらってます(笑)
ケンジ:へー。仲いいんだ。それなら、大きなイベントとかなさそうな週の、平日の月曜日出国、金曜日戻りの 3 泊 5 日プランならそんなに高くならないから、一緒にタイ旅行をしてあげたら喜ぶんじゃない?
妃奈乃:平日なら飛行機代が安いですか?
ケンジ:再来週に急に計画とかすると飛行機代が高いけど、2か月、3か月前なら、安値価格のチケットがあるからね。飛行機のご利用は計画的に、って感じ。
妃奈乃:でも…、わたしのお母さん、飛行機乗れないんですよ。
ケンジ:あら。そうなんだ。
妃奈乃:だからもしお母さんと一緒に海外旅行をするなら、船で移動することになるんですよね…。
ケンジ:船かー。船での移動プランは調べたことがないから、どのくらい時間がかかるのか分からんなァ。まぁでも単純に船のスピードは飛行機にくらべてかなり遅いし、直行でも 6 時間 30 分とかだからなァ。船が飛行機の 4 倍遅いとしたら…、26 時間。…いやたぶんもっと遅いな。片道に2日とかかるんじゃいかなぁ。あ。ちょっと AI でざっくりと調べてみるよ。
[ 日本からタイ、バンコクに船で旅行したいです。プランを提案して ]
——
AI:日本からタイへ船で行く方法ですが、現在タイ(特にバンコク)への直行フェリー航路は存在していません。船だけではなく陸路も経由して他国も通過する、複雑なルートになります。
日本から中国(or 韓国)に行き、東南アジアからタイへのルート。
日本から中国や韓国へフェリーで移動。
そこから東南アジアへさらに船や鉄道で南下。
最終的にマレーシア南部やカンボジアから陸路でタイへ入国。
——
妃奈乃:どうですか?
ケンジ:……多分これ船じゃ、東京からバンコクに2日じゃ到着しないね。手続きもかなり大変だし、旅費も片道 50 万とかかかるんじゃないのかね。知らんけど。
妃奈乃:そうですか…。
ケンジ:飛行機に乗れればなー。色々提案できるプランはあるんだけどなー。申し訳ないけどお母さんには日本にいてもらおう。残念。
妃奈乃:あ…。マンゴーが食べたくなりました。頼んでいいですか?
ケンジ:もちろんもちろん。すみませーん。マンゴーください。

妃奈乃:そういえばわたし、海外遠征したときにいつも思うんですが…
ケンジ:なに?
妃奈乃:帰りの空港でのお見送り文化があるじゃないですか。
ケンジ:あー。ありますね。
今年も #JAPANEXPOTHAILAND2024
— I-GET_official (@I_GET_official) February 5, 2024
READY TO KISS SAY-LA
出演させていただきありがとうございました!!
またタイに来れるように日本でも頑張ります✨
これから日本へ帰ります🇯🇵✈️
お見送りに来てくれた皆さんと記念に📸 pic.twitter.com/wNda9RnOTh
妃奈乃:あれ? 飛行機に乗る時間を何で知ってるんだろう? って不思議に思うところもあるんですが、お見送りされると本当にうれしくて、わたしスターになった! って気分になります(笑)
ケンジ:あれはうれしいですよね。
妃奈乃:でも日本の空港に戻ると迎えが誰もいないので、現実に引き戻されます(笑)
ケンジ:お見送りね…。「実はね話」になっちゃうんだけど、あれ僕のせいなんですよね。説明すると……。
妃奈乃:はい。
ケンジ:I-GET の海外遠征の最初のころで、イベンターに「日本に帰国する飛行機の時間をファンのみんなに教えていいですか?」って聞かれたことがあって、そんなの教えちゃダメじゃないですか何言ってんのとは思ってたから教えずに断ってたんですよね。そうしたら遠征中にファンからも直接何度も聞かれたんで、「月曜日に帰国するよ」って曜日だけポロっと言っちゃったことがあったんですよね。
妃奈乃:はい。
ケンジ:まぁそうしたら…、ファンが団体で空港に居たんですよね。ええ?! って思うじゃない。
妃奈乃:思いますね。
ケンジ:それでそのファンの人達に「どうやってこの時間を知ったの?」って聞いたら「帰国の飛行機の時間は知らないよ」って返答が帰ってきて。
妃奈乃:え…。どういうことですか?
ケンジ:つまり…、ずっと待ってた、ってこと。
妃奈乃:えー!
ケンジ:ほんとびっくりするよね…。で、もちろん質問しましたよ。「どうやってこの空港だって分かったの? 何時間待ってたの?」その回答が「ココの空港の可能性が一番高い思いまシタ」「きょは 6 時間で会えまシタ。まだ全然。何時間でも待てるヨ」ってカタコトの日本語で返ってきて、ちょっと驚いちゃってね。
妃奈乃:えー…。
ケンジ:「帰りがもしここの空港じゃなくて、飛行機の乗る時間もこの時間じゃなくて、ずっと待ってたけどアイドルに会えなかったらどうしたんですか?」ってさらに聞いたら「もしアイドルのみんなに会えなかたとしても問題ナイ。会えるかもしれないね、てみんなで待てる時間がずと楽シイ。それでアイドルに会えたらもとうれシイ」って回答されちゃって。
妃奈乃:なんか純粋ですね…。
ケンジ:あてずっぽうでポジティブに待ってるなんて、なにこの素敵さ映画のワンシーンかよと…。で、その次にタイ遠征した時も全く同じに空港で待機しててお見送りされて…。それで、海外で応援して見送りまでしてくれるファンの時間を大量に毎回奪うのも申し訳ないな、って気持ちになってきちゃって…。それから、帰りのフライトの詳しい時間は言わないで、朝ですよ、夜ですよ、くらいのざっくりした時間帯をイベンターを通して伝えてもらうようにしました。
妃奈乃:そうだったんですね。
ケンジ:だからいまだに、タイ遠征で見送ってくれてるファンの人達は、1~2 時間くらい前から空港で待ってますよ。
妃奈乃:そう考えると…、お見送りされるのが、なんかもっとうれしくなってきました。
ケンジ:そうだよねそうだよね。

ケンジ:そういえば、あきまる(花園あき)が辞めちゃう発表もされてましたよね。
妃奈乃:そうなんです。辞めちゃうんです。
ケンジ:あきまるとはあいさつ程度で全然話したことがないから、内面のことはよくわからないんですけど、なんかとにかくものすごいアクティブな香港人、っていう印象はあります。ええと…。日本語、英語、広東語、中国語の 4 か国語が話せるんだよね。頭がいい。で、ダンスの振り付けが出来て、歌も上手い。才能の塊でしかない。加入当時、I-GET でお世話になってる香港のイベンター関連で入ってきたのかな? って勝手に思ってたんだけど、たしかそうじゃなかったんですよね。香港でアイドル活動をしていて、それで SAY-LA を見つけて、SAY-LA に加入したくて単身で香港からやってきた、っていう。
妃奈乃:そうです。そんな感じです。
ケンジ:なんかもう個人的には、その行動力だけで全肯定したくなっちゃう。でも肝心なことは、そんな才能の塊のあきまるほどの人間にもそんな行動を起こさせてしまう魅力が SAY-LA にはある、っていうことだったりするよね。
妃奈乃:はい。
ケンジ:SAY-LA にタイ人のアイドルが加入したりしたら面白そうだなとか思ってたりもしたり。もしかしたら、アメリカ遠征がきっかけになってアメリカ人が加入してくるかもしれない。わぉ SAY-LA イズワールドワイド。
妃奈乃:わたしが感じてるだけなんですが、タイってダンスのやりかたが全然違うんですよ。きっとアメリカのダンスも全然日本とちがうと思います。

ケンジ:あーそうだ思い出しましたそうえいば。
妃奈乃:なんですか?
ケンジ:ひなちって、たしか以前は普通に就職して働いてたじゃないですか。なにがきっかけでアイドルをやろうと思い立ったんですか?
妃奈乃:わたし…、その話、つまんないですよ。
ケンジ:つまんなくても大丈夫です。
妃奈乃:仕事の休憩時間に「アイドルをやってみようかな」って、ふと思い立ったんですよ。
ケンジ:なんとなく?
妃奈乃:それですぐに、メンバーを応募しているアイドルグループを検索して、一番最初に目に入ったグループに応募してオーディションを受けました。
ケンジ:おお行動力あるじゃん。そのときに応募したグループが SAY-LA?
妃奈乃:最初に入ったグループは SAY-LA じゃないんです。
ケンジ:そうなんだ。
妃奈乃:それでその最初のアイドルグループは加入はできたんですけど全然活動しなくて…。そのまま解散になっちゃいました。それでそのときに入ってた事務所も辞めて、半年してから I-GET に入りました。
ケンジ:それで SAY-LA に加入した、と。あ、いや、候補生グループからか。そのあと SAY-LA に昇格。
妃奈乃:……そんな感じなので、アイドルを始めるときの崇高な理由みたいなのがないんですよね。とりあえずの好奇心からアイドルをやりたくなった、って感じです。
ケンジ:そんな流れか。なるほど、正直でいいと思います。なんかアイドル活動のきっかけに崇高な理由をでっち上げてる人間よりかは全然イイですね。
妃奈乃:ケンジさんそんなアイドルはいませんよ。

ケンジ:んー、でもなんかもう少し他にも理由がありそうな気がするな。小さいときはどんな感じだったの?
妃奈乃:ふふ。おばあちゃんのスカーフを腰に巻いてスカートにして、踊ったりして遊んでる子でした。
ケンジ:でた! かわいい!(笑) で、それはどんな踊り? オリジナル?
妃奈乃:わたし小さいときに、きらりん☆レボリューションがめっちゃ大好きで、そのダンスを踊ってました。
ケンジ:その当時の写真とかないですかね?
妃奈乃:ないです。
ケンジ:で、きらりん☆レボリューションの次は? ひなちん☆レボリューション?
妃奈乃:ふふふ。やめてくださいなんですかそれ(笑) 小学生の時は…、自分ではあまりよく覚えてないんですけど、芸能事務所のオーディションのチラシをどこかから見つけてきてはママに渡して「これに連れていって!」とか言ってたみたいです。
ケンジ:おおー。それでそれで?
妃奈乃:高校生の時のはコスプレをし始めて、コミケとかに行ってました。
ケンジ:おおー、ひなちだったらコミケで目を引いたでしょうね。そのコスプレの画像が欲しいかも。
妃奈乃:コスプレの画像は、あるけどないです。
ケンジ:あるけどないかー。それでコミケの次は?
妃奈乃:そのくらいです。
ケンジ:なるほど。なんかちょっとは心のどこかに、目立ちたい的な意識があったんじゃない?
妃奈乃:あ…。目立ちたい意識はあります。
ケンジ:まぁそうだよねー。ちなみにもう一回聞くけど、小さいときのひなちがスカーフ巻いて踊ってるレボリューションな画像は、ほんとにないんですかね?
妃奈乃:ふふ。それはホントにないんです。だって…、ママが寝てる時間にこっそりと踊ってたので、ママが起きてきたら必死におばあちゃんのスカーフを隠してましたから(笑)
ケンジ:その動画があったら、今だったら Tiktok でバズりそうな気がするなァもったいない(笑)

ケンジ:んー。ひなちは疲れたりストレスたまってきたら、どんな息抜きしるんですか? 一人旅とか?
妃奈乃:息抜きは…、アニメ見たり、ドラマ見たり、たまに暴露系の配信をみたりして息抜きしてます。
ケンジ:へぇ暴露系配信を見るんだ。なんか意外。
妃奈乃:意外でした?
ケンジ:意外ですね。…そうだ思い出した。ひなちがまだ SAY-LA に加入したての時、新宿 Reny のライブ終わりに楽屋裏で涙目になってたことがあったじゃない。それで「なんで泣いてるんですか?」って聞いたらものすごい勢いで「わたし泣いてません!」って、逆毛だってる猫みたいな怒りっぷりされて。あのときに「小椋妃奈乃は気が強い女」が強く定着しました(笑)
妃奈乃:あの日ですか…。
ケンジ:あれは面白かったなァ。…あのときってなんで泣いてたんですか?
妃奈乃:あの日はレッスンで新しく曲を覚えるのが何曲もあって、そのまま 2 曲がライブで初お披露目になったんです。でもやっぱり本番で頭がいっぱいいっぱいになっちゃって…。「わかんないよー(╥﹏╥)」って気持ちがぐちゃぐちゃになってたら次の曲がいつもやってる「I LOVE YOU」だったので安心したら、気づいたら涙が流れてました。
ケンジ:え。あれって、安心しちゃって泣いてたんだ。
妃奈乃:そうなんです。
ケンジ:安心泣きかー。そんなことあるんですね。思いもよらない理由だった…。どう見ても涙目なのに「わたし泣いてません!」って強がるのはなんでなんだろう? ってずっと気になってたので理由を聞けて良かったです。
妃奈乃:気が強い女は解除します。
ケンジ:そのほうが良いと思います。
妃奈乃:でも自分が正しいって思うことは曲げません。
ケンジ:それはそれでいいんじゃないですかね。気が強い女をやめるからって、正しいと思うことも曲げます、ってなる必要はないでしょ。そこ普通に両立するし。
妃奈乃:そうですよね。
ケンジ:…というか、今日のインタビューで、ひなちって普段はこんなにおっとりしたやさしい雰囲気なんだ、っていうのがすごく意外でした。インタビューしながら「ひなちってこんな雰囲気だったっけ? もっとなんかこう、気が強い感じじゃなかったっけ?」って何度も思いました。
妃奈乃:最初はちょっと緊張してましたけど、今はもうすごくリラックスしてるので、めっちゃ素のわたしですよ。
ケンジ:そういうことか。いつもは現場でしか話してないから、なんだかんだピリピリしてるからってことか。今日で、ひなちの気が強い女のイメージが完全に崩れました。
妃奈乃:ふふ。そう思えてもらえてよかったです。
ケンジ:でも、やっぱり 40%くらいは気が強いですよ(笑)
ケンジ:……。
妃奈乃:ふふふ。

ケンジ:もうすぐ入り時間だ。これが最後の話題ですかね。うーん、やっぱりこれはひなちにどうしても聞いておきたいんだけど、SAY-LA のリーダー、しおまる(咲山しほ)の卒業に向けて、ひなちの心境を聞きたいです。
妃奈乃:……最初にしおんぷの卒業を聞いたときは「えっ⁈」てなって、思考回路が止まりました。
ケンジ:ん? しおんぷ?
妃奈乃:わたし普段はしおまるさんのこと、しおんぷって呼んでるんです。
ケンジ:あー、それほどに仲がいいのね。了解了解。しおんぷね。
妃奈乃:しおんぷが卒業するって何回考えても現実みたいに思えなくて。……だんだんと「しおんぷがいなくなって SAY-LA は大丈夫かな…」とか「嫌だなー」って思ってきて。でもしおんぷが決めたことだから、わたしが無責任に止めるのもおかしいし。だから、しおんぷがいなくなった後は、不安だけどやるしかないって思います。
ケンジ:しおんぷの重要さをヒシヒシと感じたわけだ。
妃奈乃:感じてます。今もやっぱり「しおんぷ SAY-LA を辞めないで」って思ってます。
ケンジ:まぁそうだよね。SAY-LA のいままでのリーダー、1 代目のいずみん(藤沢泉美)、2 代目のしおんぷも、キャラ的にも内面的にも実はすごい芯が強かったっていう。
妃奈乃:そうなんですよね…。
ケンジ:2 代目の実質上のサブリーダーだった、もんちゃん(沙藤まなか)もかなり芯が強いしね。
妃奈乃:ホントにその通りです…。
ケンジ:だからこれからは、なんにしてもひなちもそういう強い側の一人にならなきゃいけない、っていうことだね。
妃奈乃:えー。わたしじゃムリですよ……。
ケンジ:ムリですかね。
妃奈乃:あの…、わたし学校の委員会とかでなにか委員をやらなきゃいけないとしたら、書記をやりたいタイプなんです。
ケンジ:あら。書記なんだ。
妃奈乃:そうですよ。
ケンジ:発言したくないタイプ?
妃奈乃:発言とかしたくない…。でも、SAY-LA で一番古いメンバーになっちゃうので、イベントの時に司会とかしなきゃいけなくなるなと思いますけど…。わたし威厳もないし…。
ケンジ:威厳かー。威厳があるようになるのはなかなか難しいからなァ。
妃奈乃:どうすればいいんですかね…。
ケンジ:どうしましょうかね…。
妃奈乃:ちょっと悩んでます。

ケンジ:真面目に答えた方がいい?
妃奈乃:……お願いします。
ケンジ:えーと。一般論だけど…。威厳にしろ信頼にしろ、そういうものって自信の基に付着するものだし、自信は何か持っている力の上に生まれるもの。でも力をつけるためには自分で何かをやり続けていかないと力はつかないしね。で、力のある人に人はついてくる。
妃奈乃:…はい。
ケンジ:なんだかんだ言ったってひなちも SAY-LA の中枢になる、いや、もう中枢ではあるか。ひなち自身に自信があってもなくても、どうしてもメンバーを引っ張る側にはなるわけだから、まずは「引っ張る側だ」っていう意識と、客観的な視点を持つことを常に忘れないようにしながら、自分なりに一つひとつ事に取り組んで処理してけばいいんじゃないですかね。
妃奈乃:……はい。
ケンジ:SAY-LA のメンバーとして付いていけばいいだけのときから、引っ張る側になると、同じ物事を見ても見えかたが変わってくる。そこがすごく重要。それに、引っ張る側になって引っ張るための選択肢が、これかもしれない、いやこっちかもしれない、ってたくさんある中で、とりあえず今回はこれで引っ張ってみようって信じてみた選択が正解だったときは良いんだけど、やっぱりハズレるときもあるんだよね。でもそのハズレたときが成長の糧になるというか。
妃奈乃:どういうことですか?
ケンジ:例えば、車を運転してて不注意で事故を起こしましたみたいなことだったら、そのミスは責められて当然なんですけど、どうなるかわからないから試してみたら効果がありませんでした的な、誰にもそれほどの実害はない単なる「くじ引きのハズレ」みたいな出来事でも陰口を叩かれたり、「これなんか意味あるんですか?」みたいにめちゃくちゃ責められたりするからね。それでも、そういうマイナス要素な出来事をまとめて仏の心で流す。そういう精神修行みたいな経験が自分の成長につながる、みたいな。
妃奈乃:えー。
ケンジ:でもマイナス要素な出来事に直面しながらやるしかないからね。で、その「くじ引きのハズレ」を引いてしまったから引っ張る側として言われる不満や非難。そういう非難の多くは全然的外れでその意見がほとんど論外なんだけど、たまに、相手が自分を責め立てている論が芯を食ってて自分が反省しなきゃいけないときもたしかにあるから、とりあえずは耳を傾けてみる。芯を食ってない論でも、それらを単に論外とバッサリ切り捨てないで参考にしてみたりすると、相手も自分の意見をい聞いてくれたってことで、相手が耳を傾けてくれるようになることもあるからね。
妃奈乃:大変ですね…。
ケンジ:大変ですねェ。でもどう考えてもひなちも SAY-LA の引っ張る側になるわけだから、その大変なことをやるしかないよね。
妃奈乃:そうですね…。やるしかないですよね。
ケンジ:ですね。
妃奈乃:がんばります。
ケンジ:ひなちなら大丈夫じゃないですかね。というわけで、ひなちこと小椋妃奈乃さん、アイドルとして成長した姿を、またタイのファンも見せてください。
妃奈乃:わかりました。
ケンジ:というわけで、タイランドハイパーリンクスの独占インタビュー、ありがとうございました。
妃奈乃:ケンジさん、ご飯ごちそうさまでした。インタビューもありがとうございました。

小椋妃奈乃
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