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タイでキャリアを築き、日々忙しく働くビジネスパーソンや在住者の皆さん。仕事のプレッシャーや環境のギャップに直面したとき、同僚や友人と酒を酌み交わしながら「愚痴」をこぼすことで、ストレスを解消していませんか?
その瞬間は胸のつかえが取れて楽になった気がするかもしれません。しかし、その「愚痴」は本当の意味であなたの課題を解決しているでしょうか。むしろ、知らず知らずのうちに自分のキャリアや人生を蝕む“副作用”を生み出しているとしたら……?
今回は、タイで独自の哲学を展開する「変人ポー」氏にインタビューを敢行しました。愚痴の正体と、過酷な環境でもブレずに成果を出し続けるための「心の体質改善」について、鋭い洞察を伺いました。(インタビュアー:梅田隼人)
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梅: ポーさん、本日もよろしくお願いします。タイで働いていると、日本とは違う環境や人間関係でストレスを感じ、つい飲み会などで愚痴をこぼしてしまう日本人の方を多く見かけます。私自身も共感する部分があるのですが、ポーさんはこの「愚痴」という行為をどう捉えていますか?
変: そのテーマは実に重要ですね。今、この記事を読んでいる方の心も、どこか痛んでいませんでしょうか。「あーあ、なんで自分ばっかりこんな目に遭うんだろう」「うちの上司、本当に何もわかってないんだよな」「お金も時間も、もっとあったらいいのに…」といった不満ですね。
結論から言うと、私たちは心がズキッと痛むときやストレスを感じたとき、ついつい「愚痴」という薬を飲んでしまいがちです。誰かに話して聞いてもらうと、その瞬間は痛みが和らいでスッと楽になるような気がしますよね。
しかし、もしその薬がただの「痛み止め」に過ぎず、心の病気を根本から治療するものではないとしたらどうでしょうか?それどころか、その薬に頼り続けることで本当の病状がかえって悪化しているとしたら……。今日はその愚痴という強力な「心の痛み止め」の正体と賢い付き合い方、そしてその一言が人生にもたらす恐ろしい副作用の真実について深く掘り下げていきましょう。
梅: 愚痴が「痛み止め」ですか。非常におもしろい例えですが、なぜ人はそれほどまでに愚痴をこぼしてしまうのでしょうか?
変: それは、心に抱えた痛みを今すぐどうにかしたいからです。手っ取り早く楽になりたいからですね。
ここで一つ想像してみてください。あなたの心にズキズキと痛む「虫歯」があるとします。その虫歯は仕事のプレッシャーかもしれませんし、人間関係の悩みや将来への漠然とした不安かもしれません。本来なら歯医者さんに行って原因を突き止め、治療をしなければなりませんよね。
でも、歯医者に行くのは正直面倒くさいし、時間もかかる。治療は痛いかもしれないし怖いわけです。そこであなたは、薬局で買える手軽な「痛み止めの薬」を飲む。これが「愚痴をこぼす」という行為です。
梅: 確かに、愚痴を言うと一時的にすっきりしますね。
変: はい、薬を飲めばさっきまでの激しい痛みが和らぎ、「ああ、楽になった。これで大丈夫だ」と感じます。しかし、痛みは消えても虫歯が治ったわけでは決してありません。薬の効果が切れればまたズキズキと痛み出しますし、前よりもっとひどい痛みになって襲いかかってくることさえあります。
するとあなたは、その場しのぎのためにまた薬を飲む。気づけば痛むたびに薬に頼るのが当たり前になってしまう。これが「愚痴の習慣化」であり、「愚痴中毒」の始まりです。現実的には、こうして愚痴を「すぐ言う」人格が形成されていくわけです。
痛み止めに頼り続けることで、私たちは「歯医者に行って虫歯を根本から治療する」という最も重要なことから無意識に目をそらし続けてしまいます。放置された虫歯はどんどん悪化し、神経を蝕み、やがては大切な歯そのものを失ってしまうという取り返しのつかない事態を招きます。愚痴もこれと全く同じです。根本的な問題と向き合うことを避け、愚痴という安易な薬に依存する限り、心の痛みは決して消えず、心の奥深くで静かに、しかし確実に人生そのものを蝕んでいくのです。
梅: 恐ろしいサイクルですね……。ただ、自分が愚痴を言わないように気をつけていても、タイの職場や友人関係の中で、周囲から愚痴を聞かされる場面も多いと思うのですが、どう対処すれば良いのでしょうか?
変: ええ、それも本当に深刻な問題です。自分は健康でいようと決めても、周りが「この薬、よく効くよ」とばかりに愚痴という名の痛み止めを差し出してくる。特に大切な友人が苦しんでいたら、「辛いね」と一緒にその薬を飲んであげたくなるのが人情です。
しかし、忘れないでください。私たちの潜在意識は、普段無意識のうちに触れている言葉や感情をスポンジのように吸収し、それを現実化させてしまう力を持っています。友人の痛みに寄り添うあまり、一緒になって愚痴という痛み止めを飲み干してしまうと、その薬の副作用であるネガティブなエネルギーまであなたの心と体に染み渡ってしまうのです。
梅: では、具体的にどうすれば周りのネガティブな影響を受けずに済むのでしょうか?
変: 私がおすすめしたいのが、「真剣に聞き流す」という処方箋です。これは相手の話をいい加減に聞くことではありません。相手が感じている「痛み」そのものには全力で共感するんです。「そうか、そんなに痛むんだね」「それは辛いよね」と、その感情に深く寄り添ってあげる。
しかし、その痛みの原因となっている「ストーリー」、つまり「上司がこうで、会社がこうで」という愚痴の中身そのものは、自分の中には入れず心の中でそっと受け流します。「共感はするけれど、同化はしない」。この絶妙な距離感が、あなたを副作用から守る強力なシールドになります。
そして最も重要なのは、相手が話し終えたら必ずあなたが「プラスの言葉」という名のビタミン剤を処方してあげることです。「大変だったね。でも、その痛みを乗り越えたらあなたはもっと強くなれるよ」「色々あるけど、まあ美味しいものでも食べて自己治癒力を高めようよ」と、何だっていいので最後に希望の光が差すような言葉をかけてあげる。そうすることでその場の淀んだ空気は浄化され、あなた自身への感染を防ぐことができます。
梅:感染…そうか。他人の愚痴というウイルスを自分の体内には入れさせないイメージでしょうか。
変:その通りです。これはSNSの誹謗中傷などにも当てはまりますね。匿名で書き込まれる悪意の言葉は強力な毒薬です。攻撃している本人は、実はその毒を自分自身で飲み干し、自分の潜在意識と人生を蝕んでいることに気づいていません。他人の愚痴であれネットの悪口であれ、あなたがその毒薬に付き合う必要は一切ありません。もし友ではない誰かが愚痴を始めたらさっさとその場から離れるのが一番の処方箋ですし、逃げられないなら心に鉄壁のシールドを張る。自分が薬漬けにならないのは当然として、他人の薬にさえ一切手を出さない覚悟が必要です。
梅: なるほど。「真剣に聞き流す」と「プラスの言葉を渡す」ですね。では、自分自身が「愚痴中毒」から抜け出し、根本的に心を強くしていくための具体的なトレーニングはありますか?
変: 心そのものを強くし、自己治癒力を高めるための「心の体質改善トレーニング」とも言えるプランを2つお伝えしましょう。
1つ目は、「感謝日記をつける」ことです。トレーニングがじっくり効くように、この習慣は心を根底から変えてくれます。毎日寝る前に、その日あった「感謝できること」をどんな些細なことでもいいので3つ書き出してみてください。「今日のランチが美味しかった」「電車で席に座れた」「青空が綺麗だった」というレベルで構いません。これを続けると、脳が日常の中に「痛み」ではなく「喜び」を探す癖がついていきます。不満を探す思考回路から、感謝を探す思考回路へとOSを丸ごと入れ替えるようなものです。
2つ目は、困難な状況に直面した時の「問い」を変えることです。心がズキッと痛んだとき、「なんで私が?」と痛み止めに手を伸ばす代わりに、「この痛みから学べることは何だろう?」と自分に問いかけてみるのです。この問いは、あなたを痛みに苦しむ「患者」から、その痛みさえも成長の糧にする「研究者」へと立場を劇的に変えてくれます。どんなネガティブな出来事も、視点を変えれば自分を強く賢くするための貴重なデータになるのです。
これらは、人生の質を根底から左右する「思考力」を鍛えるトレーニングとなります。何度も言っているとおり「本当に」人生を変えたいのなら、まずはこの自分の思考、ここからです。

<内容紹介>
『変人ポーの人間力』
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!
『変人ポーの平和論』
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!
全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!


『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。
ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。
「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」
よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。
また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。
本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。
<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>
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