THAILAND HYPERLINKS ไทยแลนด์ ไฮเปอร์ลิงค์ タイ旅行やタイ生活とタイエンタテイメントのポータルサイト

#009 「無理」を完璧に現実化させていないか?成功を掴むための「1%の覚悟」|タイの変人ポーにインタビュー

2026年7月21日 配信

インタビュアーのひと言

「思考は現実化する」──自己啓発やビジネス書で誰もが一度は目にしたことがある言葉でしょう。しかし、実際にこの言葉を信じて行動し、自分のキャリアや人生に活かせている人がどれだけいるでしょうか。「そんなの綺麗事だ」「現実は甘くない」と切り捨ててしまうビジネスパーソンが大半かもしれません。
特にここタイという刺激的で変化の激しい環境において、チャンスを掴み取る人と、現状維持のまま不満を募らせる人の差はどこにあるのか。今回は、バンコクで数々の修羅場をくぐり抜けてきた「変人ポー」氏に、人間の意識のメカニズム、そして彼がバンコクで目撃した「人生を180度変えたタイ人青年」の実話についてじっくりとお話を伺いました。
単なる精神論ではなく、あなたのキャリアと未来を劇的に変えるための、非常に客観的で実用的な「思考のカラクリ」をお届けします。
(インタビュアー:梅田隼人)

★こんな記事も読まれています★
 Euphonie☆が『Pink Flamingo Party!』に登場



潜在意識という「巨大なエンジン」の厄介なクセ

梅: ポーさん、今回は「思考は現実化する」というテーマについて、さらに深くお聞きしたいです。よくビジネスの世界でも言われる言葉ですが、「いくら強く願っても現実なんて変わらない」というのが大半の本音だと思います。この点について、どうお考えですか?

変: それも「思考は現実化しない」と疑う人へ、人間の意識の「メカニズム」の観点からお話いたしましょう。まず、私たちの意識には、普段「こうしよう」「あれをしよう」と考えている、自分で自覚できる「顕在意識」があります。そして、その奥深くには、自分ではコントロールできない、広大な無意識の領域である「潜在意識」が広がっています。

梅: 顕在意識と潜在意識ですね。

変: はい。この潜在意識が、実はとんでもないパワーを持っているんです。例えるなら、あなたの人生という船を動かしている、巨大なエンジンのようなものです。あなたが意識の上(顕在意識)でどんなに行き先を決めようと、この潜在意識というエンジンが違う方向を向いていたら、船はそっちに進んでしまいます。つまり、この潜在意識こそが、あなたの「現実」を創り出している張本人なんです。

梅: なるほど。船の舵をいくら切っても、エンジンが逆噴射していたら進まないわけですね。

変: その通りです。そして、ここからがめちゃくちゃ大事なポイントです。絶対に覚えておいてください。この潜在意識というやつは、非常に真面目で素直なんですが、一つだけ厄介なクセがある。それは、プラスの思考とマイナスの思考が同時に心の中に存在した場合、マイナスの思考の方を優先して、全力でキャッチしてしまうという性質です。

梅: マイナスを優先してキャッチする……。それはなぜですか?

変: 言うなれば、潜在意識は「肥沃な土壌」だと考えてみてください。その土壌は、あなたがどんな種を蒔いても、文句一つ言わずに芽吹かせます。それが美しい花の種(プラスの思考)であっても、厄介な雑草の種(マイナスの思考)であっても、お構いなしです。あなたが「金持ちになりたい!」という花の種を蒔いたとしても、同時に「でも、どうせ私なんかが……」という雑草の種をポイっと投げてしまえば、潜在意識という土壌は、その雑草の種の方を、より力強く、グングンと育ててしまう。そして、あなたの人生という庭は、気づけば雑草だらけになっている。これが、「思考は現実化する」の、多くの人がハマる落とし穴の正体です。

「欲しい」という淡い願望と、「買う!」という本気の覚悟

梅: つまり、「こうなりたい」と願いつつも、「無理だろう」という否定的な思考を同時に抱くと、そちらが現実化してしまうと。

変: そういうことです。もう少し、具体的な話をしましょうか。例えば、あなたが「テスラが欲しい」と思ったとします。いいですね、未来的なデザインで、環境にもいい。でも、その思考は、どこかで「欲しいなぁ……」という、淡い願望の段階で止まっていませんか?そして、その直後に、こんな思考が頭をよぎっていないでしょうか。

 * 「欲しいけど、値段を見たら現実的じゃないよな……」

 * 「今の給料じゃ、ローンなんて組めないし……」

 * 「そもそも、家に充電スペースなんてないし……」

 * 「家族に言ったら、絶対に反対されるに決まってる……」

 * 「自分みたいな普通のサラリーマンが、テスラなんて相応しくないよな……」

ほら、出てくる出てくる。これが先ほど言った「雑草の種」です。

梅: 確かに、言い訳やネガティブな理由が次々と浮かんできますね。

変: その瞬間、その人の潜在意識は「テスラが欲しい」という美しい花の種ではなく、「でも、現実的じゃない」「どうせ無理だ」という雑草の種の方を、どんどん育ててしまう。花より雑草のほうが、圧倒的に繁殖しやすいからですね。こうして「テスラが手に入らない」という現実が、あなたの目の前に、見事に創り上げられるわけです。潜在意識は、あなたの「無理だ」「難しい」という思考を、忠実に、完璧に、現実化してくれた。ただそれだけのことなんです。

梅: 潜在意識側からすれば、「無理だ」というリクエストを完璧にこなしただけ、ということですか。では、どうすればその現状を打破できるのでしょうか?

変: 答えは、驚くほどシンプルです。「欲しい」というフワフワした願望を手放し、「買う!」と、一切の疑いなく、本気で思考すること。「買う!」と本気で決めた瞬間、あなたの脳の回路はカチッと切り替わります。今まで見えなかったものが見え始めるんです。

 * 「どうすればテスラを買えるだろう?」

 * 「今の支出を見直して、月々いくら貯金できるか?」

 * 「そうだ、副業を始めて、収入源を増やそう」

 * 「まずは情報収集だ。週末、ディーラーに話を聞きに行ってみようか」

このように、思考があなたを具体的な「行動」へと突き動かし始めるのです。不安を感じている暇なんてなくなります。だって、やるべきことが明確に見えてくるんですから。もし、「買う!」と口では言っているのに、一向に行動が伴わないのであれば、それは残念ながら、まだ“本気で”思考できていない、何よりの証拠です。心の奥底の、さらに奥底で、まだ「どうせ無理だろう」という雑草が、根を張っているということなんですね。

年収4000万バーツを掴んだ、タイ人青年の「1%の可能性」

梅: 思考が行動を惹きつけるのですね。タイでのビジネスやキャリアにおいても、同じような事例はありますか?

変: これは、私が実際にこの目で見た、今から25年前の、本当にあった話です。当時、私はタイのバンコクで開催された、ある大きな国際展示会に出展していました。そこは世界中からビジネスチャンスを求める人々が集まる、熱気と野心に満ちた場所でした。その会場の片隅で、一組の若いタイ人のカップルが、深刻な顔で話し込んでいるのが目に入りました。まだ十代後半でしたね。明らかに、周りの百戦錬磨のビジネスマンたちに気圧されて、自信をなくしている様子でした。あとから聞くと、彼らはこんな会話をしていたそうです。
「……やっぱり、やめておこうか……怖いよ……」
「ううん、ダメ元でいいから、やるだけやってみようよ!」
「でも、どうせ無理に決まってる。僕らみたいな若造を、誰もまともに相手にしてくれない。英語だって、まともに話せないんだぞ……」

梅: 異国のビジネスの場で、実績のない若者が気後れしてしまう気持ちはよく分かります。

変: はい。しかし、その彼の弱気な言葉に対して、彼女が放った一言が、私の心にも、そして彼の人生にも、深く突き刺さりました。彼女はこう言ったんです。
「でもね、ここで何もしないで家に帰ったら、可能性は絶対にゼロのままだよ。でも、もしトライすれば、もしかしたら、1%くらいは可能性があるかもしれない!ゼロより、1%の方がずっといいでしょ!」

その言葉が、彼の心を撃ち抜いたんでしょう。彼は、まるで何かに憑かれたように顔を上げ、覚悟を決めた表情で、私のブースに向かって、まっすぐに歩いてきました。

梅: 鳥肌が立ちました。結果はどうなったのですか?

変: ……その彼は、今では私の25年来の大切な友人です。あの時の、彼女の力強い一言と、それに応えた彼の決断が、文字通り、彼の人生を180度変えました。現在、彼の年収は4000万バーツと言います。あの後すぐに、背中を押してくれた彼女と結婚し、3人の可愛い子どもたちにも恵まれ、今ではバンコク郊外の高級住宅街に、プール付きの豪邸を構えています。

梅: 年収4000万バーツ……!凄まじい成功ストーリーですね。

変: もし彼があの時、「どうせ無理だ」という自分の中の弱気な思考に負けていたら、今の彼の輝かしい人生は絶対にあり得ませんでした。彼は、彼女に背中を押されたものの、最終的には彼自らの思考の力で、恐怖を乗り越え、自分の人生を、そして未来を、劇的に変えてみせたのです。

先日、プーケットまで遊びに来てくれました!

客観的な事実は一つでも、「現実」は100%自分が創り出す

梅: 素晴らしい話ですが、中にはそれを素直に認められない人もいますよね。

変: ですね。「それは、その人が特別だっただけでしょ」「運が良かっただけじゃないか」「私には、そんな才能も、度胸も、環境もない」と。もし、その人が心のどこかで少しでもそう感じたのだとしたら……その通りです。

梅: え、その通り、なんですか?

変: はい、その思考が、寸分違わず、その人の「現実」を創り出している。ただそれだけのことなんです。つまり、「私にはそんな環境はない」という現実を、あなた自身が、毎日毎日、せっせと現実化させているんです。
人それぞれ、生きている「現実」は全く異なります。先日もお話しました、一杯のラーメンの話は覚えてますか?

梅: はい。同じラーメンという事実は一つでも、人によって味覚が違えば現実も異なるという話でした。

変: これはどちらが正しくて、どちらが間違っているという話ではありません。ただ、人によって、見ている世界、感じている現実が、根本的に違うという、動かしようのない事実があるだけです。だから、「思考が現実化するなんて、そんな簡単なわけがない」という人の意見も、その人にとっては、100%真実なんです。疑いようのない、その人の現実世界の「事実」なんです。

キャリアを切り拓く「2割」の人間になるために

梅: なるほど。「現実化しない」と信じている人にとっては、「現実化しない現実」が正しく実現され続けているわけですね。では、私たちはどうすれば、この思考の罠から抜け出して、先ほどのタイ人青年のように成功を掴めるのでしょうか。

変: この世には「働きアリの法則」という有名な法則があります。どんな組織でも、本当に熱心に働くのは、全体の2割。逆に、全く働かない、サボってばかりいるアリが、同じく2割。そして残りの6割は、そのどちらでもなく、周りに流されて、普通に働くアリだという法則です。これは、人間の社会にも、そっくりそのまま当てはまる、と私は思っています。
今日の話を聞いて、「なるほど!面白い!何か一つでもやってみよう!」とすぐに行動に移す人が、全体の「2割」います。彼らは、自分の人生を変える可能性を秘めた人たちです。
一方で、「そんなの嘘っぱちだ」「胡散臭い」「世の中そんなに甘くない」と、批判や非難だけして、結局何一つ行動を変えない人が、同じく「2割」います。彼らは愚痴や文句を口にし、コメント欄に非難をするという “行動” を起こし、自ら「変わらない」という現実を、必死に具現化し続けている人たちです。
そして、残りの「6割」は、「へぇ、そうなんだ」と、肯定も否定もせず、ただ話を流して、またいつもの日常に戻っていく。心に小さなさざ波は立ったかもしれないけれど、結局、行動という大きな波には繋がらない人たちです。

梅: 耳が痛いビジネスマンも多いはずです。タイでキャリアを伸ばす人も、まさにこの「すぐ行動する2割」ですよね。

変: どのグループに属するかは、完全に個人の自由です。そして何度も言うとおり、それぞれの思考が、それぞれの現実を、忠実に創り出しているだけのこと。だから、いつだって、行動する2割の人は、失敗を繰り返しながらも、自由に笑い、成長し続けている。 そして、愚痴や文句、非難を言う2割の人は、いつまでも社会や他人のせいにし、不平や不満ばかりを口にして、その居心地の悪い場所から、一歩も抜け出せずにいるんです。
もし私たちが、「自分の願いは、なかなか現実化しない」と感じているのであれば、それは、私たちの願いが現実化していないのではありません。私たちの心の奥底にある「どうせ無理だろう」という、ネガティブな思考の方が、見事に、そして完璧に、現実化してしまっているだけなんです。
人間の人生は、その人の思考そのものです。私たちが何を考え、何を信じ、何を疑うか。それが、私たちの明日を、1年後を、10年後の人生を、すべて形作っていきます。
人生は、私たちが思っているよりも、ずっとシンプルで、ずっと私たちの思い通りになる可能性を秘めています。あとは、自分がどう思考するかです。

梅: 私たちが日々どの種を蒔くか、常に試されているわけですね。非常に刺激的なお話、ありがとうございました!

変人ポー
本名:苅部俊雄
YouTubewww.youtube.com/@curly-uni
1978年、神奈川県生まれ。専門学校神田外語学院(KIFL)卒業。2002年に初めて来タイ、以降は主にタイ在住。。2000~2015年までの下積み時代には27回転職、26回引越、5ヶ国に住み、5社の起業を経て現在に至る。2010年、NPO法人日本PR(東京都)理事長。2017年、一般社団法人全国龍馬社中第189番加盟タイ龍馬会会長。2022年、『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』(共に幻冬舎)を二冊同時出版。2023年、プーケット移住に伴い隠居。

<内容紹介>
変人ポーの人間力
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!

変人ポーの平和論
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!

全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!

『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。

ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。

「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」

よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。

また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。

本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。

<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>