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BNK48独占インタビュー~石井竜也氏とのステージで一気にタイフェスの話題をかっさらった選抜メンバーはどんな人たち?

2026年5月20日 配信

そのニュースは突然だった。
日本人なら多くの人が知っている米米CLUBの名曲『君がいるだけで』が、日タイ共同プロジェクトにより『君がいるだけで(2026 Thai-Japanese Version)』に華麗に生まれ変わったというのだ。



日本側はもちろん、米米CLUBのフロントマン・石井竜也氏が参加。そしてタイ側は、バンコク拠点のAKB48海外姉妹ユニットで『恋するフォーチュンクッキー』によりタイに社会現象を巻き起こし、一気に国民的アイドルの座にのし上がったBNK48、タイの伝統音楽ルークトゥンやモーラムをポップスやダンスと融合させ、セクシーかつ独自のダンスでファンを悩殺する歌姫ラムヤイ・ハイトンカム。さらに本作のプロデュースは、タイを代表するラッパーであり著名なアーティストのプロデュースを数多く手掛けるF.HEROが担当した。 画像を並べてみよう。どーん。

癖が強すぎる気が…。

さらにこのプロジェクトは、なんと「タイフェスティバル東京2026でお披露目する」と、タイフェス出演者発表より先にフライング発表してしまう張り切りっぷりだった。やることなすことすべてにテンションの高さを感じてしまう。
 BNK48のタイフェスティバル東京取材を皆勤賞で行っている我らチーム・タイランドハイパーリンクスにとって無関係なわけがない大ニュースなのだが、「青春」と呼ばれる多感な時期にリアルタイムでこの曲を聴いていた世代としては、「泣けるドラマの主題歌だったはずのこの曲が、一体どうなっちゃうの?」と、一抹の不安を感じたりもした。

しかし、そんな不安は完成したMVで吹っ飛ばされてしまった。

タイの下町を舞台に、軽快なリズムとアレンジで踊れる曲に変身した『君がいるだけで(2026 Thai-Japanese Version)』が響き渡り、魔王的雰囲気を醸し出しながらノリノリの石井竜也氏が歌い踊っているではないか。そして無表情にキレキレの不思議なダンスを繰り出すBNK48選抜メンバーの姿が。
後半にはトゥクトゥクに乗って女王モードで現れ、日本語交じりの歌を披露しながら、いつものように腰を振るラムヤイ……。

めちゃくちゃだ!

しかし何なのだ、この妙にカラフルでポップな世界観は。いつの間にか自分もMVの中の出演者たちと一緒に肩を上げ下げしてしまう妙な中毒性は?
そうだった。忘れていた。タイって「なんでもあり」「まるでおもちゃ箱をひっくり返したみたい」という雰囲気が魅力だったのではないだろうか?
それにこれって、好きだった初期の米米CLUBのはちゃめちゃ感に、なんだか似ている。
これだけの要素が詰まっているのに、違和感のない仕上がりはなぜなのだ?

本人たちも初めてとなる、日タイの超大物によるプロジェクトのステージを終えたBNK48を直撃した。

最新5期メンバーやアイドルリベンジメンバーも

ーーステージお疲れ様でした!感想はいかがですか?

Rose:今回のプロジェクトはとても時間をかけて準備したものなんですよ。もう本当に緊張しました。今年はお客さんの数がとても多いと思ったんですが、嬉しいことに私たちのファンクラブの方々もたくさんいてくれたので、そのエネルギーをいただいたせいか、力が湧きましたよ。

Rose

一同:拍手

ーーRoseさんは今回センターに選抜されたわけですけど、このプロジェクトは今まで以上に日タイをつなぐ重要なプロジェクトだったと思うんです。そのプロジェクトのセンターだなんて驚いたのではないですか?

Rose:センターに選抜されたら、一番最後に名前を呼ばれるんです。だからもう駄目だと思っていました(笑)。まさか自分が最後に呼ばれるなんて思わなかったです。

ーーそして、タイフェスにすると安心する、Hoopさん。今回で3回目ですね。すっかりお馴染みの代々木公園ですが、いかがでしたか?

Hoop:はい。今回も本当にいつものように楽しかったです。ステージから見える景色がとてもきれいでしたよ。前回のタイフェスティバルでは何も食べなかったんですけど、今回はタイフェスで売っていたカオニャオマムアンを食べてみました。本場と変わらずほんっとーに美味しかったです。

Hoop

ーーコロナ禍以降のリアルタイフェスに毎年出演しているHOOPさんだからわかる、今年ならではのタイフェスの変化って感じるものですか?

Hoop:いつもと違うと感じたのは、日本のファンの方が増えたことですね。
私は『Oh my pumpkin!』のプロジェクトに参加したので、多分それがきっかけかもしれないです。いっぱい日本のお客さんが来てくれてうれしかったなぁ。
※『Oh my pumpkin!』はAKB48が2025年8月13日にリリースした66枚目のシングル曲で、AKB48 20周年を記念し卒業メンバーや、海外メンバーも参加した。

ーーSaonoiさん、お帰りなさい。3年ぶりですよね?

Saonoi:そうです!インタビューしていただきましたよね?私も覚えています。何で覚えていてくれたんですか?

Saonoi

ーーインタビューしてすぐにSaonoiさんが以前いたグループが解散してしまったので心配していました。凄いですよね。再チャレンジして今、BNK48で選抜に入れたってことですね。おめでとうございます。

Saonoi:ありがとうございます!本当に嬉しいです。タイフェスで良い思い出がたくさんあったから、ずっと東京のタイフェスに戻ってきたかったんです。タイフェスの選抜の中に入ることは難しいことだってわかっていたんですけど、投票の時も、ファンの皆さんに「私、また東京のタイフェスに行きたいから、本当にお願いします!」ってお願いしていました。その願いを叶えてくれた皆さんに感謝していますし、ここでたくさんの良い思い出を作ることができて、とっても幸せです。

ーーこの中でタイフェス初めて来たよーって方、初めてのタイフェスの感想を聞かせてください。

Rose:小さいころから日本のアニメも和食も大好き。本当に来たかった国です。でも今回はBNK48として来ることができて誇りを持ってここにいます。

Nammom:5期生4人と一緒にタイフェスティバル東京に来れたことがとてもうれしいですね。タイフェス東京はタイのアーティストみんなが来たがっているイベントですよ。それに来られたっていうことが本当にうれしい。日本には留学もしていたんで、みんなの通訳ができているのもうれしいな。

Nammom

ーーええっ?本当?じゃあ次は通訳お願いしちゃおうかな(笑)。

Nammom:(笑)

Luksorn:私は初海外なんですよー。

Luksorn

ーーそれでいきなりタイフェス選抜ですか!

Luksorn:そうなんです。初海外が日本で、とてもうれしいです。日本についてからも日本の皆さん、とってもかわいいし、明るいし、サイコーです。先輩の皆さん方とも一緒に来れて、嬉しかったなあ。

Arlee:タイフェス東京の噂は聞いていました。実際に来てみて、なぜみんながこの東京のタイフェスに来たがるのかとてもよくわかりました。 ファンクラブの皆さん、私を選んでくれてありがとう。この記憶は人生で忘れられない記憶になりました。

Arlee

Praew:日本はずっと行きたかった国ですね。こんな大きなステージでパフォーマンスできるなんて誇りでしかないです。日本の食事はなんでも美味しいし、最高です。

Praew

Nall:実は何回も日本には来ていて、福岡のタイフェスに出演したことがあります(笑)。

Nall

ーーえ?そうなんですか?

Nall:その時は他のグループのアイドルでした。今もBNK48としてアイドルとしてタイフェスティバル東京に来られて、涙が出るほどうれしいです。ファンクラブのみんなが投票してくれて本当に嬉しかったです。

石井竜也氏、実はタイで知られていた

ーー今回はタイ側、日本側両方とも凄い人がかかわっているビックプロジェクトなんですけど、石井竜也さんとの共演について初めて知ったときはどう思いましたか?

Rose:初めてこの話を聞いた時にはびっくりしたし、本当にテンションが上がりました。でも、とっても嬉しかったです。共演することで自分たちも成長できました。だって石井さんは本当に日本のトップアーティストですよね?みんなが知っているアーティストだし、本当に共演できたことが光栄です。彼の歌もタイ人は知っていますし、『君がいるだけで』のメロディーも結構聞き慣れているんですよ。タイ人が好きな曲ですよ。

ーー ええ?知らなかった。タイ人は米米CLUBや石井達也さんの歌をみんな知ってるんですか?

Nammom:結構知ってますよ。 若い世代はあまり知らないですけど、大人世代は「ああ、これ日本の有名な曲」と言う感じで知っています。

タイと参加メンバーの魅力が「ぎゅっ!」。ミュージックビデオの撮影秘話

ーー『君がいるだけで(2026 Thai-Japanese Version)』のミュージックビデオがとても面白かったんですけど、撮影中のエピソードを聞かせてください。

Saonoi この振り付け(両腕を直角にして左右に振る仕草)のシーンですね。みんなで一列に並んで、石井さんを先頭にエキストラも撮影隊もみんなで行進したんです。ここは全員絶対に笑ってはいけないシーンで、無表情で歩くシーンです。笑いをこらえるのが大変で、本当に楽しかった(笑)。

ーーあのシーン凄いシュールでした(笑)。なんなんだこれ?何なのこの集団?みたいな(笑)。
今回はタイ側のスペシャルゲストも強烈でした。ラムヤイ(Lamyai Haithongkam。タイの伝統的な音楽、ルークトゥンやモーラムをポップスにアレンジした楽曲に、独特のセクシーなダンスで人気を誇るタイの女性トップシンガー)さんも出演していますけど、これまでお会いしたことはありましたか?

Luksorn:初めて会った日が、PV撮影の日です(笑)。

ーーええっ?初対面でいきなりあのハイテンションで撮影だったんですね。

Arlee:ラムヤイさんは本当にすごい人だと思いました。プロフェッショナルで、どんなふうに自分が演技すればこのMVで面白がってもらえるのか、すぐに理解していました。彼女は誰もが知ってるタイのトップアーティストなんですよ。

Luksorn:ほんとうにナイスな方!撮影の日はとても暑かったんですけど、力いっぱい踊って、演じてくれました。

ーー石井さんとはどんな話をしましたか?

Nammom:石井さんはとにかく話が面白いんですよ。私は日本語が話せるので、ずっと世間話をしていました(笑)。

ーー石井さんと世間話するBNK48って図が日本人として面白すぎますね(笑)。

Nall:石井さん、自分の出番じゃなくても、私たちの撮影の時に応援してくれたよね(笑)

ーーところで、いつも沢山おしゃべりしてくれるHoopさん、今日はすごく静かじゃないですか?(笑)

Hoop:(姿勢を正す)そうなんです。なぜ、今日は私があまり喋らないのかっていうと、今回は後輩たちにいっぱいトークの練習をさせたいから。もっともっと喋ってねっていうことです(笑)。喋ることで成長してもらうということですね(笑)。

ーーおお、ニサイディーマーク (とっても性格が良い)ですね。

一同:(爆笑)

Hoop:今回はもう1曲、新曲『まつり』を披露しました。この第26回タイフェスティバル東京でのステージで初めてのお披露目だったんですよ。ステージの上から見ていたら、反響もとても良かったと思いました。初めてBNK48を見て気に入ってくださった方も、オフィシャルをフォローしてくださいね。

ーーやっぱりHoopさんのコメントは締まるわ(笑)。

緊張の時間を終え、食べに行きたいスシロー

ーーもしかして、石井さんと一緒に生ステージパフォーマンスするのはこれが初めてだったとか?

一同:そうです。

ーー息がぴったりだから、初めてとは思えませんでしたね。じゃあ緊張したでしょう。

Rose:ちょっとドキドキ。エキサイティングな方ですからねー。

一同:(リアクションで緊張や震えを表現)

ーー今やっと落ち着いたからお腹減ったんじゃないですか?今日は何を食べるんですか?

一同:スシロー(絶叫)。

ーーええ?スシローでいいの?タイだと高いから、そうなのかな(笑)?

一同:(頷く)

毎回変わるBNK48内の言葉遊び。今の流行は「ハイソ―」

ーー今、BNK48のメンバーの中で流行っているものっていうのを教えていただきたいんですけど。

Nammom:今、みんな、ハイソーっていう言葉が気に入っているんです。 最高の気分の時に「ハイソー!」って言うんですよ。

一同:ハイソ―!

ーー ハイソー?

Nammom:ハイソーサイティーのハイソーですけど「 今、すごい!」とか「最高!」っていうところを全部ハイソーに変えるんです(笑)。

ーーじゃあ、ファンの皆さんも今日はすごいパフォーマンスだったから「今日、ハイソ―!」とか言わないとだめですね(笑)。

日本のファンの皆さんへ

ーーではメンバーを代表してRoseさん。ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

Rose:応援をたくさんしてくれて、何をやっても良い反応もしてくれて、たくさん応援してくれて、何をしても良い反応してくれて、ありがとうございました。

ーー最後にほぼ会話に加わっていないPraewさん!お土産に何を買って帰るか教えてください。

一同:(笑)

Praew:すみません(爆笑)。えーっと、化粧品ですね。あと、苺!でも苺そのものは持って帰ったらだめかもしれないですね。

ーー(笑)…。今日は時間のない中、ありがとうございました。

注)以前の所属グループ名に関しては触れていません

取材を終えて

MVの演出だと思っていたが、演出でも盛りでもなく、タイでは大人世代が米米CLUBの曲を知っているという。その事実が、このMVの冒頭に出てくるタイ人の驚きのリアクション、今のタイにそのメロディがハマると、タイではこんなことになっちゃうかも?という演出意図が分かり、妙に納得できた取材だった。
石井竜也氏が音楽の魔法をタイにかけると、普通に流れていた時間や、当たり前の日常が不思議なリズムを刻み、時におかしな現象を引き起こす。摩訶不思議な世界がそこに広がっていく…。

この日、ステージを終えて帰る石井竜也氏を、BNK48メンバー全員が「ありがとうございました!」と挨拶し、お辞儀をしたまま見送る場面を見かけた。
これって、部活の先輩後輩のような、それともコーチと選手のような関係性だろうか?
そこには日本式とも言える凛とした礼儀の世界があり、BNK48はタイで様々な日本の文化に身を置きながら、パフォーマンスをし、暮らしているんだなあと感心してしまった。

ファン投票で日本行きの選抜メンバーを決めるBNK48。さらに契約方法が日本のそれと異なるため、タイフェスティバル東京では、一度覚えたメンバーが全員揃う機会がほぼない。
だからこそ、タイフェスティバル東京で集まるBNK48やCGM48(チェンマイ拠点)メンバーは非常にレアで、次に同じメンバーと東京で会えるかどうかわからない、まるで桜の花のような儚さを感じてしまう。そこが、彼女たちをより魅力的に感じさせるのかもしれない。

BNK48はタイでの公演が多く、日本語の話せるメンバーも増えたので、もし、このステージでBNK48に興味を持ったら、推し活タイ旅に出かけてみて!

[取材・文:吉田彩緒莉(Saori Yoshida/Interview・text)]
[通訳:Boy In Tokyo]