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タイ高速道路公団(EXAT)は、タイ南部本土とサムイ島を結ぶ「海上橋・高速道路プロジェクト」を2026年末に閣議へ提出する方針を示しました。総事業費は約5.5万百万バーツ(約550億バーツ)で、官民共同事業(PPP)として実施される予定です。2025年9月15日の各報道が伝えています。
計画では、全長約37〜40キロメートルの高速道路と橋を建設。スラタニ県またはナコンシータマラート県のいずれかからサムイ島へ接続し、現在フェリーで1.5〜3時間かかる移動時間を15〜20分に短縮するとしています。
スケジュールは以下の通りです。
2025年11〜12月:第3回公聴会
2026年初頭:調査結果を取りまとめ
2026年末:閣議提出、承認を目指す
2027年以降:入札・土地収用手続き
2029年:建設開始
2034年:完成・開通予定
橋はタイ初の「海上ケーブル橋」となり、橋脚間隔300メートル、高さ約50メートルで軍艦や救助船の航行にも対応します。また、サンゴ礁やピンクイルカなど希少生物への影響を考慮し、環境影響評価(EIA)が必須とされています。
利用料金はまだ確定していませんが、報道によると車1台あたり約1,000バーツと見込まれ、現在のフェリー運賃(車+運転手+1人で約750バーツ)よりやや高め。ただし時間短縮や利便性の高さから、年間利用台数は7,000〜8,000台に達すると予測されています。
EXATは電力公社や水道公社、国営通信事業者などインフラ機関とも協力し、橋を電力・水・通信の供給ルートとして活用する構想も進めています。事業が完成すれば、観光や物流に加え、緊急医療アクセス改善など地域住民の生活向上にも大きく寄与すると期待されています。
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