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タイ陸軍第1管区は、タイ・カンボジア国境(サケーオ県)での治安維持活動について最新情報を発表しました。現在も地域の安全確保と秩序維持を目的に、4つの国境郡で住民避難訓練を実施し、およそ4,200人を収容できる仮設シェルター10か所を設置。さらに、住民や報道関係者が現地の部隊を激励に訪れる中、検問所を設けて安全な往来を確保しています。2025年10月14日にタイ政府メディアNNTが伝えています。
10月13日には国境沿いで、カンボジア難民支援におけるタイの過去の人道的活動を振り返るドキュメンタリー映画「Camp 511」を上映。この取り組みは、国境を越えて流れる誤情報への対抗と相互理解を促す心理戦の一環として行われました。
一方で、カンボジア側では住民や兵士が集まる動きが確認されており、バンジョクチェイ村やバンプレイチャン村付近では、脆弱な民間人を“人間の盾”として利用し、タイ側に圧力をかけているとの報告もあります。ただし、全体としては情勢は落ち着いており、タイ側の統制下にあります。
また、ブルパー任務部隊と地雷除去センターは、バンノンヤケーオ地区での地雷除去を継続中。10月10日から13日の間に、旧式の対人地雷7個(PMN型6個とMN79型1個)が発見・処理されました。作業は引き続き進められ、地域の完全な安全確保を目指しています。
ウォラヨース・ルアンスワン第1軍管区司令官は現地を訪れ、作業状況の確認や部隊の士気向上を図るとともに、王立タイ警察など関係機関との連携を強化。国境地域の平和と住民の安全、そして国家主権の防衛への決意を改めて表明しました。
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