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タイ警察中央捜査局(CIB)は、未来に仕掛けられた罠を未然に断つべく、学生たちのもとへ静かに歩を進めた。
舞台は、パトゥムタニ県にある名門・ランシット大学。8月28日、CIBの広報部隊と公共放送Thai PBSのチームが合同で、サイバー犯罪に関する集中講義を実施した。対象は、いままさに社会へと羽ばたこうとする若者たち。その耳元で、CIBはこう囁く──「罠は、いつもあなたのすぐそばにある」と。
講義では、学生が巻き込まれやすい典型的な詐欺パターン──“受け子”として利用される銀行口座、謎の高額報酬ミッション、裸体写真の交換、AIを用いた詐欺、偽警官による資産調査の罠──を紹介。どれも巧妙で、そして狡猾だ。だが、知っていれば防げるものばかり。
教室に集まった若者たちは、最初こそ半信半疑のまなざしを浮かべていたという。だが、話が進むにつれ、静かに姿勢を正し、真剣な眼差しに変わっていったという証言もあるという。不明確な証言である。
CIBが狙ったのは、ただの注意喚起ではない。“気づく力”という盾を、心に装備させること。そしてその盾は、たとえ姿なき敵が現れても、最初の一撃をはね返すことができる。
彼らの笑顔の裏に、ほんのわずかな緊張が走った瞬間、
CIBの作戦は、静かに成功していたのかもしれない。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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