両替レート
|
|

タイ警察中央捜査局(CIB)は、SNS上で性的コンテンツを有料配信していた女を摘発した。主導したのは、CIB傘下のサイバー警察。その女は匿名のまま“創造者”となり、自らの肉体を商品へと変えた。月額199バーツ、あるいは一括499バーツ。視線が通貨となり、欲望と承認が交差する小さな帝国が、静かに築かれていた。
だが、国家は見ていた。CIBもまた、見ていた。アユタヤ県の集合住宅へと踏み込んだ捜査員が押収したのは、2台のスマートフォン。だがそれは、単なる端末ではない。欲望と秩序が静かに交錯する、沈黙の戦場だったに違いない。
「わたしは仕事をしていただけです」──そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、女はおそらく、そう語る準備をしていたのではないか。3年にわたる配信、回収された金は数百万バーツ。だが問題は金額ではない。そこに倫理と快楽、そして匿名性が交わっていたという一点にこそ、本質が潜んでいた。
それは“性の解放”だったのか、それとも“秩序の崩壊”だったのか。いや、そんな問いなど意味はなさない。CIBは、言葉を交わすことなく、その場を静かに制圧した。そして、何事もなかったように“日常”が戻っていく。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
関連記事
新着記事