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タイ警察中央捜査局(CIB)は、ナコーンナーヨック県で保護対象のペットデーン413羽と死骸2体を積載したトラックを摘発した。自然環境犯罪を担当する部隊が、U.S. Fish and Wildlife Serviceと連携し、国境へ向かう密輸ルートの動きを追跡していたことが今回の操作の核心である。
捜査チームはアジアハイウェイ沿いの不自然な輸送を把握し、対象車両が通過すると判断した地点に静かに布陣。夜明け前の空気は重く、遠くで揺れたひとつのエンジン音が全ての視線を一点に集めた。それは偶然だったのか、または必然の交差点だったのか、いや、そんな問いなど意味はなさない。
停止させたトラックの荷台には金属ケージ21基がびっしりと並び、網の下で赤い羽がわずかに揺れた。CIBの隊員たちは必要な確認を淡々と進めつつ、そこに潜む異様な静けさを読み取っていた。「命は数字ではない」そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、ケージの重さが事実を語っていた。
取り押さえられた2名は「1羽30バーツで仕入れ、60バーツで売るつもりだった」と供述し、今回が2度目の取引であることを認めた。単純な金額の往復に隠された影の深さは、想像以上に濃かったに違いない。CIBは車両、ケージ、鳥類すべてを押収し、流通を断ち切った。
押収物は証拠として確保され、容疑者2名は自然環境保護法に基づき、担当部署へ送致された。静かな道路に残されたのは揺れる羽とCIBの足跡だけであり、その一歩ごとに闇が薄らいでいくかのようだった。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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