両替レート
|
|
タイ警察中央捜査局(CIB)は、善意の仮面をかぶった新手の詐欺手口に対し、注意を呼びかけた。名乗ったのは、誰もが耳にしたことのある実在の財団。その名を盾に、詐欺師たちは“仕事”を装って一般市民へ接近していた。「Tiktokの動画にいいねを押すだけ」「運営を手伝ってもらいたい」そんな言葉に引き寄せられたのは、わずか数十バーツから始まる“手伝い”だった。
最初の報酬は、確かに振り込まれた。それは信用だったのか、あるいは罠を深く掘るための偽りの布石だったのか。果たして、その真偽を見極められるのは、天のみだったかもしれない。
やがて振込先は、実在する財団の口座から、知らぬ名義の個人口座へと変わった。報酬は滞り、システムの不具合が語られ、解除のための送金が求められた。騙されたのは財布だけではない。信じようとした心だった。
「まさか、あの財団が…」そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、信頼という言葉の裏に潜んでいたのは、見えない刃だったに違いない。誰かの善意が踏み台にされる社会で、CIBは静かに告げる。詐欺は変化する。だが、見破る目は、変わらずここにある。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
関連記事
新着記事