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2025年春、タイで加入した海外旅行保険が、日本での突発的な眼科手術に対してしっかり保険金を給付してくれました。
実際に保険金が振り込まれるまでには、メール送付、LINEでの問い合わせ、書類の原本郵送など、101日間にわたる長いプロセスが必要でしたが、最終的には治療費のほぼ全額がカバーされました。
この記事では、「タイ発・日本旅行」という一見逆転したシチュエーションの中で、保険金が支払われるまでのリアルな経緯を紹介します。
これから保険加入を検討している方の参考になれば幸いです。

きっかけは、日本からタイへやって来た知人が、現地で急病に見舞われた出来事でした。
突然の腹痛でバンコクの私立病院を受診したものの、彼はクレジットカード付帯の海外旅行保険に事前連絡しており、治療費はキャッシュレス対応。受付から診察、処置までスムーズに進み、安心して回復に専念できたようでした。
その姿を見てふと思ったのが「自分が日本に一時帰国したときの保険がない…」
日本では生命保険に加入しており、入院や手術による給付金は受け取れる仕組みがあります。しかし、住民票を抜いているため国民健康保険には入っておらず、診察料や治療費は全額自己負担(10割負担)になります。つまり、自分にとっての“海外”は日本だったという現実に改めて思いが至ったのです。

日本への一時帰国を控え、タイで海外旅行保険を探して選んだのが、AXAタイランドの「PLUS-LITE」プランでした。申し込みはすべてオンラインで完結。カバー期間は一月ほどで、保険料は833バーツ(約3,800円)でした。
AXA Thailand
https://direct.axa.co.th/TA/CoverageOptionPlan
主な補償内容は以下の通りです:
・死亡・後遺障害(傷害):最大 1,500,000バーツ
・疾病・事故による医療費:最大 2,000,000バーツ
・緊急医療搬送および本国送還費用:最大 2,000,000バーツ
・旅行キャンセル(出発前):対象外

日本滞在中、その日は突然やってきました。
夜、地下鉄のホームで電車を待っていたとき、左目に“飛蚊症”のような黒い影が現れたのです。さらに、外を歩いていたときには視界の端に閃光が走りました。過去に右目で網膜剥離を経験していたこともあり、「これは見過ごせない」と不安を覚えました。

翌日すぐに眼科を受診。医師の診断は「網膜裂孔」。その場でレーザーによる網膜凝固術が実施されました。かかった時間は10分程度でした。

なお、日本の医療保険がない状態のため、治療費は全額自己負担。請求額は20万円弱にのぼりました。それでも、タイで事前に加入していた海外旅行保険があるという安心感がありました。

「目も治ったし、お金も戻ってくる」
──しかしその時は、保険金の給付までに101日もかかるとは、知る由もありませんでした。
AXAタイランドの海外旅行保険「PLUS-LITE」プランに加入していたおかげで、網膜裂孔の治療費(約20万円)は、診断書費用(5,000円)を除いて全額補償となりました。大きな出費をカバーできたのは本当にありがたく、保険の大切さをあらためて実感しました。
とはいえ、保険金が実際に給付されるまでには、申請から101日という予想外の時間がかかりました。それでも長かったとは言え、険しい道のりというわけではなく、規約に反していなければ当然給付されるはずです。「もしかして振り込まれないかも?」という不安はありませんでした。
最終的には無事に給付確定となり、治療費が戻ってきて一件落着、といったところです。

🔵 1日目
保険金請求書類一式をAXAにメール送信。
(給付金請求書、診断書、領収書、パスポートコピー、銀行口座コピーなどを添付)
🔵 7日目
メールの返信がないため、AXA公式LINEに問い合わせ。(ここは返事がすぐ来ます。)
→ 回答:「関連部署に転送済み。フォローアップ中」
🔵 27日目
まだメールの返信がないため、2回目のLINE問い合わせ。
→ 回答:「再度関連部署に共有します。ご不便お詫びします」
🔵 41日目
まだメールの返信がないため、3回目のLINE問い合わせ。
→ 回答:「再度共有します。ご不便お詫びします」
同日に、AXAから正式な確認メールが届き、書類一式の受領を通知。
→ メールでやり取りが開始。
→ 日本の保険会社の受給状況について確認あり、 「約7万円を受け取った」と申告。
🔵 42日目
AXAが本件を「complex case(複雑案件)」と位置づけ。(つまり以前から悪かったんじゃないの?ということだと思います)
ROI(情報開示同意書)とパスポートコピーの原本提出を要請される。
→ 過去に症状があったか病院等に確認するらしい。
🔵 43日目
ROI+パスポートコピー(計5枚)を郵送で提出。
🔵 59日目
AXAからの音沙汰がなく、LINE問い合わせ。
→ 回答:「再度共有します。ご不便お詫びします」
🔵 86日目
AXAより保険金支払内容の通知メールが届く。
→ 診断書費用(5,000円)を除く、全額が補償対象
→ 1万バーツを超えるため、支払いには診断書と領収書の原本提出が条件と明記。
🔵 87日目
EMSで診断書と領収書の原本をAXAへ発送。
🔵 91日目
AXAより「給付確定」の連絡メールが届く。
🔵 101日目
保険金が指定口座へ振り込み。
–
完
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