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タイ陸軍は2025年7月25日、カンボジア側がユネスコ(UNESCO)に提出した声明に対して反論し、「事実を歪めたものだ」とする見解を発表しました。声明では、タイ軍がプレア・ヴィヒア寺院(プラサート・プラーウィハーン)を含む世界遺産に対して武力攻撃を行い、損傷を与えたと主張されています。
これに対し、タイ陸軍の報道官は記者会見で、「タイ軍の作戦は、明確にカンボジア側の軍事行動に対する限定的な応戦であり、民間施設や軍事行動に関係のない場所を標的とした事実はありません」と述べました。
また、問題となっているプラサート・プラーウィハーンは、タイ側の攻撃の方向とはまったく異なる位置にあり、「損傷を受けた」というカンボジア側の主張には根拠がないと強調しました。
タイ陸軍はさらに、今回の件に限らず、カンボジア側から事実と異なる情報が複数発信されていることを指摘し、国際社会に対して冷静な対応を呼びかけています。
「我々は国際人道法と国際法を順守し、慎重な対応を続けています。主権と国家の安全を守るための行動であっても、無関係な民間人や文化財に被害が及ばないよう最大限の注意を払っております」と、タイ陸軍は声明の中で述べています。
一方、カンボジアの文化芸術省は、プレア・ヴィヒア寺院が砲撃によって損傷を受けたと主張し、タイの行動は1954年のハーグ条約やユネスコ条約に違反しているとして、国際社会に対応を求めています。
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