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タイ、国連安保理でカンボジアを非難~無差別攻撃で民間人14人死亡、13万人が避難

2025年7月26日 配信

2025年7月25日、タイのチェルチャイ・チャイワイウィット国連大使は、ニューヨークの国連本部で行われた安全保障理事会の非公開会合において、カンボジアによる武力攻撃を強く非難しました。議題は「国際の平和と安全への脅威」で、大使は「カンボジアの一連の攻撃は、タイの主権と領土、そして民間人の命を脅かすものだ」と訴えました。



地雷被害や砲撃、民間人にも甚大な被害

声明によりますと、5月28日にタイ・カンボジア国境で小規模な衝突が発生した後、7月16日と23日には、タイ軍兵士が地雷によって重傷を負う事態が発生しました。地雷は、既に撤去された区域に新たに埋設されたものであり、タイ側は「カンボジアによる明白な国際法違反だ」と主張しています。

さらに、7月24日午前8時20分には、スリン県のタイ軍拠点がカンボジア軍による重砲で攻撃され、その後、ブリラム、スリン、シーサケート、ウボンラチャタニの4県で無差別攻撃が行われました。

この一連の攻撃により、子ども4人を含む民間人14人が死亡、46人が負傷しました。病院や学校、ガソリンスタンドも被害を受け、13万人以上が避難を強いられています。

チェルチャイ大使は、「母と3人の子どもが買い物中に攻撃を受け、全員が命を落とした」と具体例を示しながら、「どうか目を背けないでください」と国際社会に訴えました。

寺院攻撃は否定、「文化遺産を政治利用」と批判

カンボジアが主張するプラヴィヘア寺院への被害について、タイ側は「すべての戦闘は寺院から2キロ以上離れた場所で行われており、砲弾や破片が到達することは不可能」として、関与を否定しました。また、カンボジアによる「文化遺産の政治利用」は「根拠のない失望すべき行為」と批判し、虚偽情報の拡散をやめるよう求めました。

対話と平和的解決を強調

タイは、すべての軍事行動は国連憲章第51条に基づく正当な自衛権の範囲内であり、「軍事目標のみに限定し、民間人への被害回避を最優先している」と強調しました。

また、「我が国は武力による国際問題の解決を一切容認せず、平和的な対話による解決を堅く信じています」と述べ、今後も二国間協議の枠組みを通じて解決を模索する意向を示しました。

最後にチェルチャイ大使は、「カンボジアに対し、すべての敵対行為をただちに停止し、誠意を持って対話に復帰するよう強く求めます」と締めくくりました。

 

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