ユーズドセレクトショップ「RAGTAG」がタイ進出、One Bangkok に7月オープン

ユーズドのデザイナーズブランドを扱うセレクトショップ「RAGTAG（ラグタグ）」が、2025年7月にタイ・バンコクで海外1号店をオープンします。出店先は、バンコク中心部で開発が進む大型複合施設「One Bangkok」内「The Storeys」エリアの2階です。

店舗の運営は、株式会社ワールドとタイの大手企業サハグループが共同で設立した合弁会社「WORLD SAHA（THAILAND） CO., LTD.」が担当します。この出店を皮切りに、タイ国内での事業展開を本格化させ、アセアン地域におけるファッション市場への足がかりとする方針です。

ラグタグは1985年に東京・原宿で創業し、現在は日本国内に24店舗を展開しています。年間約70万点の商品を買い取り、すべての商品に対して真贋鑑定やリペアを施したうえで販売しており、品質へのこだわりが特徴です。オンラインと店舗を連携させたOMO（Online Merges with Offline）の取り組みにも早くから注力し、5,000以上のブランドを取り扱っています。

タイでの事業展開に際しては、日本から経営人材を派遣するとともに、現地の販売・仕入れに関するノウハウを育成する体制を整えます。サハグループは、物流やラグジュアリーブランド商品の仕入れなど、現地のネットワークを活用したバックオフィス業務を担います。

店舗の内装は、ワールドグループの株式会社アスプルンドが手がけ、開放感のあるスタイリッシュな空間を演出する予定です。また、EC（電子商取引）もタイ国内で同時にスタートし、実店舗と連動させながら、ラグタグならではの幅広い商品展開を図ります。

なお、2024年春にはタイで初のポップアップストアを開催しており、現地での人気ブランドや価格帯、サイズ感などのデータを取得済みです。SNSやインスタライブでの反響も高く、今後は観光客を含む幅広い層への展開が期待されています。

出店先となる「One Bangkok」は、オフィス、商業施設、ホテル、レジデンス、アート・文化施設を備えたバンコク最大規模の都市型複合開発エリアであり、公共スペースだけでも約80,000平方メートルを有します。