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その時、何故怒ってはいけないのか!?|タイの変人ポーにインタビュー

2022年6月8日 配信
その時、何故怒ってはいけないのか!?|タイの変人ポーにインタビュー

変人ポー/左(撮影:阿南 暁友)

タイ在住のサムライを自称する変人ポー。タイ山岳少数民族アカ族・村長の娘と結婚、一男一女をもうける。2022年3月に二冊同時出版をした『変人ポーの人間力』では独自の哲学を展開し、『変人ポーの平和論』では千年計画での世界平和を本気で考える。この連載では「人生たったの一度きりだから…」と豪語する彼の哲学を深堀りしてみる。(インタビュアー:梅田 隼人)



変人ポー的怒りの感情

変人ポーが主張する人間力の中には感情力というものがある。アンガーマネジメントが叫ばれる中、怒りの感情に対してどうあるべきかを変人ポーに聞いてみた。

 

その時、何故怒ってはいけないのか?

変:怒りにも2つありましてね。感情的に怒るのと理性的に怒るのでは全く異なるものだと言えます。理性的に怒るというのは、子どもの躾、と言えばわかりやすいでしょうか。

梅:私にも子どもはいますがなるほど、たしかに子どもを叱る時は感情的とはちょっと違いますね。

変:問題は感情的な怒りの方ですよね。だからアンガーマネジメントが流行ったりもするもんですが、では逆に、何故感情的に怒ってはいけないんでしょうか? 人間は感情の生きものだと言うのに?

梅:さて、何ででしょう……。自分を見失ってしまうから?

変:それも一理ありそうですが、この問題はもっと根深い部分にあります。それは、その怒りの原因が“自分自身”にあるということです。

梅:自分に? 意味がわからないんですが。

 

その怒りはどこから来るのか

変:例えばAさんがBさんとディナーに行きました。新人ウェイターが料理プレートを落としてBさんのドレスを汚してしまった。Bさんは新人ウェイターにその怒りを爆発させている。さてこの場合、Bさんが怒った原因はなんでしょう?

梅:それは新人ウェイターが料理プレートを落としたからでしょう。

変:答えはBさん自身にあり、Bさんのせいとも言える、というセオリーの事です。

梅:それはさすがに強引では……。どういうことか教えてください。

 

例えば…

変:例えばBさんが他の異なる100店舗のレストランに行って同じように料理プレートをぶちまけられたとしましょう。100店舗のうち何店舗で怒ると思いますか? 
一方、その新人ウェイターが他の100人に同じように料理プレートをぶちまけたとしましょう。100人のうち何人のお客さんが怒ると思いますか?

梅:あ……。Bさんは他の100店舗で怒るだろう事に対し、新人ウェイターが100人にぶちまけても100人全員が怒るとは限らない……。そういうことですね?

変:ですね。であれば、その怒りの原因は自分の感情コントロールの有無に関係していることが見えてきましたね? つまり、料理プレートのぶちまけはトリガーに過ぎず、本質的な原因は自分自身の中にあることが証明されたわけです。

梅:では話は戻って、何故感情的に怒ってはいけないのでしょうか?

変:それは、その人が怒りの感情に支配されているからです。そうした思考パターンになっている事自体が問題なんです。単発ではそれほどの問題とはなりませんが、それが連発されればやがて人生にも影響を及ぼすものです。つまり、料理プレートは一例であって、その人はいつでも怒りを感情的に爆発させます。世の中にはさまざまなトリガーがありますからね。それが理性的ではない以上、いつだって本来自分が求めてはいない結果を引き起こす可能性を秘めています。

変人ポー
本名:苅部俊雄
1978年、神奈川県生まれ。専門学校神田外語学院(KIFL)卒業。2002年に初めて来タイ、タイ在住歴は合計で14年。2000~2015年までの下積み時代には27回転職、26回引越、5ヶ国に住み、5社の起業を経て現在に至る。2010年、NPO法人日本PR(東京都)理事長。2019年、一般社団法人全国龍馬社中第189番加盟タイ龍馬会会長。2022年、『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』(共に幻冬舎)を二冊同時出版。

<内容紹介>
変人ポーの人間力
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!

変人ポーの平和論
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!

全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!

『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。

ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。

「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」

よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。

また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。

本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。

<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>

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