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意見を事実だと勘違いしてする失敗|タイの変人ポーにインタビュー

2024年1月18日 配信
意見を事実だと勘違いしてする失敗|タイの変人ポーにインタビュー

変人ポー/左(撮影:タイ龍馬会)

タイ在住のサムライを自称する変人ポー。タイ山岳少数民族アカ族・村長の娘と結婚、二男一女をもうける。2022年3月に幻冬舎より二冊同時出版をした『変人ポーの人間力』では独自の哲学を展開し、『変人ポーの平和論』では千年計画での世界平和を本気で考える。この連載では「人生たったの一度きりだから…」と豪語する彼の哲学を深堀りしてみる。(インタビュアー:梅田 隼人)



思考力、はじめました。

変人ポーと話しているうちに人間力について興味を持ち始めた私はついに決心し、人間力を“はじめてみる”ことにした。まずはじめのテーマとしては、思考力のことであった。変人ポーは言う。「世の中の大半の人は誰かの意見を事実だと勘違いをして失敗している」。

 

意見と事実

梅:その失敗している事例としてはどんなものがあるのでしょう?

変:例えば「コロナは人口削減が目的」や「闇の政府にワクチンで操られる」だとかの陰謀論を信じてしまうだとか。他にも洗脳とかカルト宗教と言えばわかりやすいかもしれないし、SNSでのフェイクニュースを「いいね!」とか「シェア」しちゃうとかも身近な勘違いと言えますね。

梅:そうは言っても、それが「フェイクニュースかどうか」なんてどうやってわかるんですか?

変:だから「勘違い」して「失敗」しているって言ってるんですよ。その段階では、誰にもそれが「フェイクニュースかどうか」なんてわかりません。つまり「本当のニュースかどうか」もわからないってことですよ。それを“事実確認”するまでは、ですね。

梅:驚きましたね。だとすると、メディアで流れるニュース、と言いますか、そんなこと言ったら世の中のすべての情報が事実ではなくなってしまいますよ?

変:そういうことではないんですよ。本当かフェイクかの二択ではなく、意見と事実の「段階」のことです。誰かのその「意見」だって事実かもしれません。ただ、事実確認をするまでは“それ”はその人の単なる意見であると、あくまで参考程度に留めておくことです。

梅:詳しく教えてください。

 

例えば…

変:ではこれも例えばですが、AさんがBさんの悪口を言っているのをCさんが聞いて、CさんはBさんのことをその悪口どおりの人だと勘違いしてしまう。

梅:なるほどです。たしかによくある話で、この場合、それはAさんの意見でしかないですよね。

変:じゃあ聞きますが、Aさんにしてそのような悪口を言わしめているのは何だと思いますか?

梅:え? どういうことでしょう?

変:多くの人は、AさんがBさんの悪口を言うとき、Bさんはそのような人間なのか、と思います。これはつまり、その悪口の出どころはBさんにあるものだと錯覚してしまうことです。そのように人から言われるのは、Bさんに原因があるのだと思ってしまいがちです。

梅:え、違うんですか? 何が言いたいのでしょう?

変:はい、厳密に言うとこれは違います。悪口の原因はそれを言っているAさんの中にあります。その悪口の出どころは、Aさんの思考です。Aさんがそう感じ、そう思考して、Aさんの口から出てきたAさんの意見に過ぎません。決してそれは事実ではありません。

梅:わかってきました! それが事実かどうかがわかるのは、自分がその目でBさんを見て、あくまで事実確認をしてから、ということですね?

変:そういうことです。そしてこの話にはもう一つ真実が隠されています。それは、AさんがBさんの悪口を言っているとき、CさんはAさんの思考を見れるということです。つまり、Cさんにこの思考力があれば、AさんのBさんに対する単なる“意見”を右から左に聞き流しながら「Aさんが他人の悪口を言うような思考パターンである」ことの“事実確認”をしています。

梅:それが、思考の力というわけですか。

変:人を見かけで判断するものではありません。その人の思考を見て判断するんです。

変人ポー
本名:苅部俊雄
YouTubewww.youtube.com/@curly-th
1978年、神奈川県生まれ。専門学校神田外語学院(KIFL)卒業。2002年に初めて来タイ、タイ在住歴は合計で14年。2000~2015年までの下積み時代には27回転職、26回引越、5ヶ国に住み、5社の起業を経て現在に至る。2010年、NPO法人日本PR(東京都)理事長。2017年、一般社団法人全国龍馬社中第189番加盟タイ龍馬会会長。2022年、『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』(共に幻冬舎)を二冊同時出版。2023年、プーケット移住に伴い隠居。

<内容紹介>
変人ポーの人間力
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!

変人ポーの平和論
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!

全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!

『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。

ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。

「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」

よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。

また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。

本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。

<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>

 

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