ベランダにはスマホを持って出るべき──その思いが確信となったリゾートの朝

南国タイのリゾートホテルでの滞在中、早朝に思いがけない出来事が起きました。

朝6時過ぎ。まだベッドの中でスマートフォンを見ながらゆっくり過ごしていたところ、窓の外からなにかの声が聞こえてきたのです。最初は、自分を呼んでいるようにも感じたものの、まさかそんなはずはないと思い直し、虫や鳥、あるいは動物の鳴き声だろうと受け流していました。

しかしその声は、止むことなくずっと続いていました。5分、10分……。きっと庭で誰かが何か作業をしているのだろう──「いったい誰が何をしているんだろう」と思いながらベランダに出て、身を乗り出すようにして下の様子を覗き込んだそのとき、横から声が聞こえてきたのです。

声の方を向くと、隣の部屋のベランダから友人が顔をのぞかせていました！

事情を聞くと、友人はベランダに出た直後に室内のドアがロックされ、中に戻れなくなってしまったとのことでした。そこで隣の部屋の自分に助けを求め続けていた、ということでした。

すぐにホテルのスタッフを呼び、室内側からドアを開けてもらって無事に解決。

実はこの出来事の前から、ずっと気になっていたことがありました。
コンドミニアムやホテルなど高層階の部屋では特に、ベランダに出たまま中に入れなくなったらどうしよう──そんな不安を覚えることがよくあったのです。だから、特に高層階ではベランダに出るときに窓を完全には閉めないようにしています。これは以前から続けている習慣です。それに加えて、スマートフォンを持って出るべきだと、ずっと思っていました。何かあったときに連絡手段があるかないかで、状況は大きく変わるからです。

そして今回の出来事…。その思いは確信へと変わったのでした。