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タイの協同組合振興局は、香り米ならぬ「香り高いココナツ(ナムホーム)」の農家が、農園での買い取り価格が過去10年で最低水準に落ち込んでいる状況を受け、緊急支援を進めています。主産地であるラチャブリー県やサムットサコーン県では、1個あたり2バーツまで下落しています。2026年2月3日にタイ政府メディアNBT Connextが伝えています。
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同局は協同組合のネットワークを活用し、市場を主導する形で1個あたり5バーツでの買い取りを呼びかけ、全国で約100万個の流通拡大を目標に設定しました。サムットサコーン県バーンペーオ郡では、地元農業協同組合間の連携により、生産地外への分散出荷を開始しています。東北部・北部・南部の協同組合へ供給し、地域間でコメなどと物々交換する取り組みも行われています。
あわせて民間企業とも連携し、全国の販売網を通じた流通や輸出支援を実施。市場に滞留する在庫の早期解消を図ります。短期的な対策に加え、中長期では付加価値向上のための加工促進も進め、ココナツシュガー、花序由来の甘味飲料、コーヒー用シロップなど、保存性の高い製品の開発を後押しします。
品質面では、生産基準やトレーサビリティの徹底を強調。海外市場で問題となっている「偽ココナツウォーター」への対策として、協同組合経由の製品は品質管理と標準化された加工工程を確保するとしています。
資金面では、協同組合の資金繰りを支えるため、低利融資として約5,000万バーツの基金を準備。ただし、多くの協同組合は現時点で自前の運転資金で運営できているとしています。
当局は、中国での冬季が終わり需要が回復することから、ココナツ価格は約1か月で正常化する見通しを示しました。さらに、農業者市場機構が農家向けに無償の販売スペースを提供し、当面の販路確保を支援しています。
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