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タイで獣医師の過重労働が深刻化、人手不足と飼い主の理解不足が背景に

2025年9月29日 配信

タイでは、獣医師の過重労働や精神的な疲弊が深刻な問題となっています。製薬会社ベーリンガーインゲルハイムとコンサルティング会社TAGRが実施した東南アジア6カ国の調査で、タイの獣医師の58%が週50時間以上勤務していることが分かりました。これは地域内でも特に高い水準です。2025年9月28日にThai PBSが報じています。



調査では、飼い主の知識や理解の不足も課題として浮き彫りになりました。約7割の獣医師とスタッフが「飼い主は動物の健康について十分な知識を持っていない」と回答し、約4分の3が「診療費への理解が不足している」と指摘しています。こうした背景から、受診の遅れや治療の中断が発生し、診療現場の負担が増しているといいます。

また、タイでは獣医師の数が限られており、人手不足も深刻です。登録されている獣医師は全国で約1万人ですが、ペットの飼育数は500万頭を超えています。臨床の現場に進む新卒者が少ないことや、専門医を目指す人材が限られていることが、長時間労働につながっています。

多くの動物病院では1日12時間のシフトを2交代制で運用しており、長時間労働が常態化しています。さらに、ペットを家族同様に扱う飼い主の高い期待や、サービス競争の激化も獣医師の負担を押し上げる要因となっています。

専門家は、労働環境の改善にはメンタルヘルス支援や社会的評価の向上、政策面での支援強化が必要だと指摘しています。あわせて、飼い主を含む一般市民に対しても、動物医療への理解を深める取り組みが重要だと呼びかけています。