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赤い波、CIBが切り裂いた“南回廊の亡霊”

2025年11月1日 配信

タイ警察中央捜査局(CIB)は、高速道路警察(Highway Police Division)による同時作戦で、ヤーバー約130万錠とアイス33キロを押収した。静かな夜に、ふたつの作戦が呼応するように動いた。ひとつはチュムポーン、もうひとつは南へ逃げた幻影。そのどちらも、CIBの闇を見抜く眼から逃れられなかった。



最初の車は、緑の標識をすり抜けるように走っていた。運転席の男、“ナーカイデーン”。その名は闇市場で恐れられたが、今夜は別の意味で記録されることになった。助手席には少年。彼は借金を理由に「座っているだけでいい」と言われ、車の行き先さえ知らされていなかった。車内からはヤーバー59万錠──そのひとつひとつが、嘘と欲の結晶だった。

ほぼ同時刻、CIBの通信網がもうひとつの信号を捉えた。逃亡を続ける“ナッタナン”一味。都内の摘発をすり抜け、南部で潜伏していたが、国境警備第44部隊と高速道路警察が進路を封鎖した。ドアを開けた瞬間、夜気が凍りつく。荷台から溢れ出したのはヤーバー70万錠、そしてアイス33キロ。袋の中で光る結晶が、ライトに反射して青く脈打った。

それは偶然だったのか、あるいは宿命の導きだったのか。果たして、その真偽を見極められるのは、天のみだったかもしれない。だが、CIBの執念は夜をも切り裂いた。赤い警光灯が連なり、南へと続く高速道路が“裁きの川”と化す。誰もが息を呑み、闇さえも言葉を失った。

「沈黙こそ、最も危険な音だ」──そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、その瞬間、CIBの無線だけが世界を貫いた。どんな夜にも終わりはある。だが、CIBが灯す光に終わりはない。

タイ中央捜査局(CIB) プロフェッショナルで中立、国民と共に。

 

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