両替レート
|
THAILAND HYPERLINKS ไทยแลนด์ ไฮเปอร์ลิงค์ タイ旅行やタイ生活とタイエンタテイメントのポータルサイト
高齢の家族を連れて海外旅行をする──そう聞くと、移動時間や体力面など、さまざまな心配が頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
読売新聞の生活情報サイト「大手小町」に掲載された記事「高齢の祖母をカナダ旅行に連れて行きたい…実現は難しい？」（2025年10月3日）では、高齢の祖母をカナダに連れて行く計画をめぐって、高齢者の海外旅行に関する課題が紹介されていました。
記事では、長時間のフライトや時差、現地での移動や観光など、高齢者には負担が大きいのではないかという懸念の声や、実際に高齢で海外旅行を経験した人の体験談も紹介されています。なかには「70代でも時差ボケの回復に2週間ほどかかった」「現地でヘルパーを手配して対応した」といった具体的な声もありました。
一方で、同じ海外でも旅行先がタイであれば、事情はかなり変わってきます。
欧米旅行で問題になりやすいのは、フライト時間や時差、移動中の体力面、そして費用などです。
たとえばカナダへのフライトは10時間を超え、時差も10時間以上あります。高齢者の場合、時差ボケの回復に1週間以上かかることもあるようです。広い観光地を歩き回る体力も必要で、タクシーなど街での移動費も高額になりがちです。
その点、タイは状況がかなり違います。
東京からバンコクまでは直行便でおよそ5〜6時間、時差はわずか2時間です。実質的に「時差ボケなし」の感覚で行動でき、機内で軽いストレッチや通路を歩くなどエコノミー症候群の対策をしておけば、長距離便のような大きな負担はないでしょう。
街での移動費の面でも、タイはかなり魅力的です。
タクシーの初乗りは35バーツ（約150円）です。バンコク中心部からスワンナプーム空港まで移動しても300バーツ（約1400円）程度で、距離のある移動でも料金は日本よりずっと手頃です。運転手付きの車を1日チャーターするのも現実的な価格です。
一方で、道を歩くと段差やブロックの崩れがある場所も多く、観光中は注意が必要です。寺院や遺跡では階段や不規則な段差が多く、ワット・プラケオやアユタヤなどは高齢者にとって歩くのがなかなか大変です。
でも、そうした観光地を無理に巡らなくても、リゾート地やホテルでのんびり過ごすだけでも十分に気持ちのいい時間が過ごせます。
タイでは宿泊費を大きく抑えられるのが魅力です。
激安のゲストハウスから世界的ブランドの高級ホテルまで選び放題で、旅行スタイルや予算に合わせて柔軟に宿泊先を選ぶことができます。中級〜高級クラスのホテルでも、日本に比べると料金はぐっとリーズナブルです。長めの滞在でも負担が重くなりにくいのが特徴です。
リゾート地でも選択肢は幅広く、プール付きのホテルやリゾートも日本の同クラスと比べるとかなりお得な価格で泊まれます。ホテル内で楽しめるアクティビティも充実していて、観光を詰め込まなくても充実した時間を過ごせるでしょう。
食事の心配もほとんどありません。
屋台やローカル食堂では安くておいしいタイ料理が楽しめ、一皿100バーツ（450円）以下でも十分満足できます。
バンコクには日本食レストランも非常に多く、有名チェーンや和食店も揃っています。リゾート地にも和食を提供する店があり、体調や気分に合わせて日本食を選べる安心感があります。
タイは年中あたたかいので、寒い時期に行くとそれだけで気分が軽くなります。
服装もシンプルで済み、寒さ対策をあれこれ考える必要もありません。寒い場所に行くより、あたたかい場所でのんびりする──それだけでも旅行がぐっとラクになります。
バンコクには日本語対応の病院が複数あり、万が一旅行中に体調を崩した場合でも安心。日本語通訳や日本人窓口を備えた病院・クリニックも多く、言葉の壁を感じずに受診できます。
さらに、タイは医療技術の高さでも知られており、世界中から治療を受けに来る「医療ツーリズム」の目的地にもなっています。
こうした背景もあり、旅行中でも信頼できる医療機関が身近にあるという安心感があります。
そして何より心強いのが、タイの人たちのやさしさです。
階段や段差でさりげなく手を貸してくれたり、席を譲ってくれたりと、ちょっとした場面で助けられることが少なくありません。親日というのも、ありがたいことです。
こうした人々の温かさも、タイ旅行を快適にしてくれる大きな魅力のひとつです。
欧米は距離や時差、費用の面でどうしても高齢者にはハードルが高くなりがちですが、タイならそうした負担がぐっと軽くなります。
移動、宿泊、食事、気候、医療、そして人のやさしさ──高齢者との旅行先として、タイは現実的で過ごしやすい選択肢といえるでしょう。
