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タイ空港公社(Airports of Thailand:AOT)は2025年10月2日、愛知県の中部国際空港(セントレア)を運営する中部国際空港株式会社(CJIAC)と「姉妹空港協定(Sister Airport Agreement)」を締結しました。空港運営やイノベーション、環境分野での協力を強化し、日タイの航空連携をさらに深める狙いです。
調印式はバンコク市内で行われ、タイ空港公社のパヴィナー・ジャリヤティティポン社長代行(Paweena Jariyathitipong, Acting President)と、中部国際空港株式会社の籠橋寛典(かごはし ひろのり)代表取締役社長が署名しました。両社からは経営幹部や担当者が出席し、今後の連携強化への姿勢を示しました。
協定では、経営・実務両レベルでの定例会合や、空港運営に関する情報交換、航空需要拡大のための共同プロモーション、人材交流や研究協力など、幅広い分野での協力が盛り込まれています。これにより、運営効率や旅客サービスの質を高めるとともに、国際基準に沿った環境対策を推進することを目指します。
中部国際空港は、英スカイトラックス社の「世界最高の地域空港」部門で11年連続、アジア地域では15年連続で受賞するなど、国際的に高い評価を受けています。また、空港カーボン認証制度(ACI Airport Carbon Accreditation)ではレベル4(Transformation)を取得し、温室効果ガス削減への先進的な取り組みでも知られています。さらに、旅客ターミナルはユニバーサルデザインを採用し、誰もが快適に利用できる設計が特徴です。
パヴィナー社長代行は、「この協定は、空港の卓越性を高め、持続可能な発展を進め、イノベーションを促進するという共通のビジョンを反映したものです。CJIACとの連携をさらに深め、相互の成長と強固なネットワーク構築を進めていきたい」と述べました。
今回の姉妹空港協定により、タイ空港公社は国際ネットワークをさらに拡大し、航空分野での新たな機会創出が期待されています。同時に、環境に配慮した次世代型空港運営を進めることで、タイと日本の経済・人的交流の一層の活発化にもつながる見込みです。
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