タイ・カンボジア国境地帯で緊張続く、偵察ドローンも確認

タイ陸軍第2方面作戦センターは、2025年9月29日にタイ・カンボジア国境付近でカンボジア軍の動きが続いていると発表しました。最新の情報では、国境地帯上空で偵察用ドローンの飛行が確認され、両国軍はそれぞれ警戒態勢を維持。タイ軍は監視所に部隊を配置し、状況を注視しながら即応体制を整えています。

一方、国境地域では、緊張の高まりにより避難を余儀なくされた住民への人道支援も進められています。スリン県では、行政機関や医療チームが避難所を訪れ、食料や生活必需品を配布するとともに、高齢者や寝たきりの避難者に対して健康診断を実施しました。地域の保健ボランティアも参加し、物資と医療の両面から避難者を支援しています。

こうした支援は、国境付近で続く緊張のなか、住民生活を守るための継続的な取り組みの一環です。軍は引き続き監視態勢を強化し、情勢の変化に備えています。第2方面作戦センターは、住民に対し、情報は必ず政府や治安当局の公式発表を確認するよう呼びかけ、未確認情報や誤情報が混乱を招く可能性があると注意を促しました。