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バーツ高と中国人旅行者の減少、タイの観光業が二重の逆風に直面

2025年9月30日 配信

タイの観光業が、中国人旅行者の減少と通貨バーツ高という二重の逆風に直面しています。タイ国政府観光庁(TAT)の推計によりますと、中国の大型連休「ゴールデンウィーク」(2025年9月26日〜10月8日)期間中にタイを訪れる中国人旅行者は約20万人で、前年の26万2,000人から24%減少する見込みです。観光収入も前年比17%減の91億バーツ(約2億8,000万ドル)にとどまると予測されています。2025年1月から9月の国際旅行者数も前年同期比で7%減少しており、観光業全体で厳しい状況が続いています。各報道が伝えています。



5月以降、バーツは対米ドルで約7%上昇し、旅行費用の増加が訪問客数に影響しています。米国からの旅行者数は9月初旬時点で6%減の3万6,800人にとどまりました。中国からの旅行者数は同期間に33%減の20万5,200人と大幅に落ち込んでおり、為替の影響に加えて、安全面への懸念や近隣国との競争激化も背景にあるとされています。

為替のほかにも、各国の経済減速や米国の報復関税、タイ・カンボジア国境情勢、安全面への不安など、観光業には複数の課題があります。それでも、中国は依然としてタイ最大の観光客供給国であり、中国人旅行者は平均6〜8日滞在し、1日あたり約6,600バーツを消費しています。2024年比で航空便の事前予約は5%増加しており、上海や広州、成都、昆明などから週30便の増便も予定されています。2026年の春節(旧正月)シーズンに回復の可能性があるとの見方も出ています。

 

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