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タイ警察中央捜査局(CIB)は2025年7月20日、就労あっせん会社を装い、カナダでの仕事を紹介できると偽って多数の労働者から資金を集めていたとして、20歳の容疑者を逮捕したと発表しました。容疑者がトランスジェンダーであることが明かされています。
逮捕はバンコク・チョムトーン区の市場内で行われました。警察によると、容疑者は3つの会社を設立し、カナダでの就労を希望する人々に対して「仕事を紹介できる」と持ちかけ、1人あたり15万~20万バーツを振り込ませていました。
一部の被害者が会社の所在地を訪れたところ、住宅街の中にオフィスのように装った場所が存在していました。最初に4万8,000バーツを徴収し、その後航空券や手数料などとして追加で8万5,000~9万8,000バーツを支払わせていましたが、期日になると会社は閉鎖され、連絡も取れなくなりました。
被害者はパトゥムターニー県の支援団体に相談し、警察に被害届を提出しました。被害者は250〜300人にのぼり、被害総額はおよそ4,000万~5,000万バーツに達すると見られています。
さらに、容疑者は被害者のパスポートを返却する見返りとして、1冊あたり5,000バーツを要求していたとされています。調査の結果、県内のホテルから発送された荷物の中に、他人名義のパスポート241冊が見つかりました。
容疑者は一時ラオスへ逃亡していましたが、2025年5月上旬にタイ国内へ戻ったところを警察が確認し、身柄確保に繋がりました。
なお、被害者の中には渡航費用を捻出するために財産を担保に入れたり借金をした人もおり、精神的ショックから自ら命を絶ったケースも2件確認されています。
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