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78歳で映画デビューを果たした脅威のおばあちゃん、大ヒット記念で緊急来日

2025年6月30日 配信

大ヒット中のタイ映画『おばあちゃんと僕の約束』。78歳で映画デビューを果たした“おばあちゃん”脅威の新人ウサー・セームカムが緊急来日し、舞台挨拶を行いました。そのレポートが到着です。



【イベントレポート全文】

映画『おばあちゃんと僕の約束』は、遺産相続をめぐる家族の物語。大学を中退して無職の青年エムは、祖母のメンジュがステージ4のガンを患っていることを偶然にも知り、不謹慎にも遺産を得るため介護人として一緒に住むことに。最初は厳格なメンジュに反発しながらも、彼女の家族を想う愛情に触れ、エムは考えを改めていく…。本国タイでは、公開されるやいなや年間最大のオープニング成績を記録。鑑賞後に号泣する観客の様子が、SNS で若者を中心に大拡散され、社会現象に。その後、世界中でも大ヒットを収め、タイ史上初のアカデミー賞®国際長編映画部門ショートリスト入りの快挙を果たした。

日本でも6月13日(金)に公開を迎え、「とにかく泣ける」と話題沸騰中。日本での大ヒットを記念して、急遽、祖母メンジュを演じたウサー・セームカムさんが来日。6月29日(日)都内・シネスイッチ銀座にて、上映後の舞台挨拶に登壇し、本作への思いや撮影時のエピソードを明かした。

上映後、大きな拍手に迎え入れ登壇したウサーさんは、「コップンカー」と笑顔で挨拶。遠く離れた日本での上映について「日本の皆さんにこの映画を見ていただけることを感動しています。日本が大好きです。気候も良く、木々も綺麗で、人も優しく、神聖な場所。タイに似ていると思います。日本に来るのは3回目ですが、また来ることができて嬉しいです」と喜びを語った。

本作で78歳にして映画デビューを飾ったウサーさんは、「この年齢で、映画の主演になるなんて、夢にも思ってなかったです」とコメント。国を超えて世界中で大ヒットを収めたことから、“タイで1番有名なおばあちゃん”とも称されるており、そんな周囲の反応について「私の家族も、夢にも思っていなかったと思います。この年齢で女優になるなんて。タイだけではなく世界で、みんなから“おばあちゃん”と呼ばれるようになって、嬉しく感じているのではないかなと思います」と照れ笑い。撮影前には、監督からの提案でワークショップが行われ、そこでエム役を演じる主演のビルキンと初めて会ったという。タイ
では名実ともに大スターのビルキン。「僕のこと知ってる?」と訊かれたが、ウサーさんは「知らなかった」と暴露。「テレビをあまり見ないので、知らなくて、正直に言ったら、苦笑いしていました」と苦笑い。

しかし、ワークショップの時から、ビルキンとは本当の家族のような関係性になったという。「初めて会ったにもかかわらず、本当の孫のようでした。ビルキンからは“本当のおばあちゃんみたいに感じて自然に演じられた”と言われて、この最初の印象が、映画の中にも出ているんだと思います」と述懐。「ビルキンは、会うたびにハグをしてくれたんです。たくさん遊びました。かわいくて、いたずらっ子。いじってくるんです。子供たちが遊ぶようなゲームをしたり。おばあちゃんと孫が遊んでいるような感じで、監督やプロデューサーたちからは“なんでこんなに楽しそうにできるんだ?”と不思議に思われていました」と仲の良さをアピール。

一方で、セリフを覚えるのには苦労したともいう。「監督がアイディアを出してくれて、他の人のセリフを音源で録ってあげるから、それに合わせて自分のセリフを覚えたらどうかな?と。それでも全く覚えられず、ノートにセリフを書き留めました。ビルキンのセリフの後に、自分が何を喋るのか。毎日毎晩、セリフを書いて練習して、犬に話しかけたりもしていました」と努力を明かし、続けて「(セリフを)覚えることができたんですが、全員のセリフを覚えてしまって、監督も驚いていました」と驚異のエピソードも披露。

演じたメンジュと自身の性格は違うといい、「私は、すごく楽しい性格の持ち主だと思っています。ダンスをしたり、アクティブな方。一方でメンジュおばあちゃんは、感情を表現しないキャラクター。何か思っていても何も言わない、孫を愛していても好きとは言わない」と説明。「演じる難しさは感じましたが、メンジュおばあちゃんに憑依したかのように演じました」と役づくりへの思いを明かした。

トークの終盤、邦題にちなんで家族とどんな約束をしたいかという質問には、「これまで孫や子供とは約束をしたことないんですが、歳をとったら動けなくなったら面倒をみてくださいと言いたい(笑)」と
冗談まじりに回答。「子供たちに求めるものは、何もないです。それが愛なんだと思います」と言い直し、続けて「私が1番大切にしていることは、“give”です。子供を生んで、育てる。その子供に家族ができて、孫の面倒をみる。学校に入って、プレゼントをあげる。愛をあげることを、大切にしています。これは、家族にしかできないこと。自分が死ぬまでに愛をあげ続けたい」と家族への深い愛情の言葉で締めくくり、温かい拍手に包まれ、舞台挨拶は幕を閉じた。その後、サイン会も行われ、長蛇の列。ウサーさんの温かくてチャーミングな人柄に魅了され、涙を流す人も。多くのファンに見送られながら、劇場を後にした。

映画『おばあちゃんと僕の約束』は、絶賛上映中。 

おばあちゃんと僕の約束

【STORY】大学を中退してゲーム実況者を目指す青年エム。従妹のムイが祖父から豪邸を相続したと聞き、自分も楽をして暮らしたいと画策。エムにはお粥を売って生計を立てている一人暮らしの祖母・メンジュがおり、ステージ4のガンに侵されていることが判明。不謹慎にもエムはメンジュに近づき、彼女から信頼され相続を得ようとするのだが、その慎ましく懸命に生きる姿や考えに触れていき……。

監督・脚本:パット・ブンニティパット(TV版「バッド・ジーニアス」) 
脚本:トッサポン・ティップティンナコーン
製作:ワンルディー・ポンシティサック ジラ・マリクン 
音楽:ジャイテープ・ラーロンジャイ
撮影:ブンヤヌット・グライントーン 
編集:タマラット・スメートスパチョーク
出演:プッティポン・アッサラッタナクン(ビルキン) ウサー・セームカム サンヤー・クナーコン
サリンラット・トーマス(『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』) ポンサトーン・ジョンウィラート トンタワン・タンティウェーチャクン
2024年/125分/タイ/原題:Lahn Mah/カラー/5.1ch/1.85:1
日本語字幕:小河恵理 後援:タイ国政府観光庁 配給:アンプラグド
©2024 GDH 559 CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED
Web:unpfilm.com/lahnmah
X:@lahnmahjp Instagram:@unplugged_movie Facebook:@lahnmahjp TikTok:@unpfilm     

『おばあちゃんと僕の約束』
6月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開

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タイ映

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