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カンボジア向け輸出の減少により国内に果物が余剰している問題を受け、タイ政府は全国規模の農家支援キャンペーンを開始しました。商務省内の国内貿易局が主導するこの取り組みでは、全国で3,000トン以上の季節の果物を無料で配送するため、タイ郵便が物流支援を行います。2025年6月21日のタイ政府メディアNNTが伝えています。
支援策の一環として、国内貿易局は合計23万8,000個分の梱包資材(10キログラム入りの専用箱と5キログラム用のかご)を用意。各県の商務事務所を通じて農家に無償で提供されます。これにより、農家はオンライン販売向けの梱包作業をスムーズに進めることができ、消費者への直接販売が促進されます。こうした販売方法は、現在の市場環境において重要な収入源となっており、急速に普及しています。
今回のキャンペーンの対象となる果物は、ドリアン、マンゴスチン、ロンガン、ランサット、ランブータン、マンゴーなどの主要なタイ産フルーツです。タイ郵便による迅速な配送は、鮮度の維持や廃棄ロスの削減にもつながると期待されています。
さらに商務省では、北部および南部地域の果物需要を喚起するため、7月に「タイ・フルーツフェスティバル2025」を開催予定です。フェスティバルでは、サラック、チャンポーダク、ライチ、オレンジなど多様な果物を紹介し、現代的な販売形式を通じて消費者の関心を高め、地域市場の活性化を目指します。
政府は今後も、輸出環境の変化に対応しながら、農家の負担軽減と価格の安定に取り組んでいくとしています。
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