タイの歌手「セーク・ローソー」に実刑判決、即日収監

タイの最高裁判所は2025年5月20日、タイのレジェンドロックシンガーであるセーク・ローソー（50歳）に対し、禁錮2年12ヶ月20日の実刑判決を言い渡し、即日ミンブリー刑務所への収監が命じられました。各報道が伝えています。

本件は2017年12月31日、ナコンシータンマラート県の自宅でセークが銃を空中に発砲した事件に端を発します。警察が逮捕に向かった際、セークは抵抗し銃で脅す素振りを見せたため、特殊部隊が出動する騒動となりました。

裁判所は、セークが自動拳銃と実弾を無許可で所持していたこと、さらに違法薬物を使用していたこと、そして警察官の職務執行を妨害したことを認定。過去にも執行猶予付きの有罪判決を受けていたことから、今回の判決においては猶予が付かない実刑となりました。

セーク側は当時、双極性障害（躁うつ病）を患っていたと主張しましたが、裁判所は「行為時には自己の行動を認識していた」としてこれを退けています。

一審では禁錮2年9ヶ月の判決、控訴審では2年6ヶ月に軽減されましたが、今回の最高裁で「禁錮2年12ヶ月20日」に修正され、これが確定。セークはそのままバンコクのミンブリー刑務所に移送されました。