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タイ警察中央捜査局(CIB)は、2025年5月13日から15日にかけて、戦術的な射撃訓練プログラムを実施した。場所はバンコク・ラクシー区の警察本部射撃場。対象はCIB所属の警察官100名。彼らはこの3日間、銃の知識とともに、“撃たずに備える”ための技術を叩き込まれた。
訓練の中心にあったのは、タイ刑法第68条に基づく「正当防衛」の理解。銃の分解、清掃、構え、安全確認、弾倉交換、ジャムの解除。そして最終段階では実弾を使った基本戦闘射撃へと進んだ。
だが、これは訓練だったのか、それとも“暴力を封じるための技法”だったのか。果たして、その真偽を見極められるのは、天のみだったかもしれない。
「撃たずに済むなら、それに越したことはない」そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、引き金に指をかけるCIB隊員たちの眼差しには、一切の激情はなかった。
この訓練で最も重かったのは、弾丸ではない。撃つという行為の向こうにある、公共の重みだったに違いない。
CIBは知っている。真に撃つ力とは、“撃たずに済ませる覚悟”だということを。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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