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©国立公園・野生動物・植物保全局
2025年5月11日、タイ南部トラン県のハートチャオマイ国立公園内に位置するムック島およびヨンラムビーチ周辺で、第3海洋国立公園研究センター(トラン)によるジュゴンと海草の生息状況調査が行われました。
調査はドローンを用い、潮の満ちた時間帯にジュゴンの行動を上空から観察。これは動物へのストレスを最小限に抑えつつ、より正確なデータを取得する目的で実施されました。
その結果、ムック島周辺でジュゴン1頭が海草を食べている様子を確認。このジュゴンは「体調スコア(BCS)」で5段階中3(中程度の健康状態)と評価され、呼吸数は5分間で3~4回と、健康的な範囲内とされています。
また、同エリアでの海草調査では、ジュゴンの主食であるハロフィラ・オバリス(通称:レモングラス状の海草)が花を咲かせ実を付けていることも確認されました。これは健全な生態系の証といえます。
今回の調査は、海洋資源の保護と持続可能な管理に向けた基礎データの収集を目的とした定期的なモニタリングの一環です。研究センターでは今後も引き続き、ジュゴンとその生息環境に関する観察・研究を進めていく方針です。
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