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高齢化進むタイで「大動脈弁疾患」に注意喚起、年間4万人以上が心疾患で死亡

2025年5月5日 配信

タイ保健省は、急速に高齢化が進む国内において「大動脈弁疾患」のリスクが高まっているとして、国民に対し健康上の注意を呼びかけました。同省の発表によると、2023年には全国で25万人以上が心血管疾患の影響を受け、そのうち4万人以上が心疾患により命を落としています。



大動脈弁疾患とは、心臓の弁が狭くなり血流が妨げられる「狭窄」や、弁が完全に閉じずに血液が心臓に逆流する「逆流」などの症状を含む疾患で、加齢による石灰化や先天性の異常、感染症、外傷などが原因とされています。特に65歳以上の高齢者に多く見られる傾向があります。

主な症状としては、息切れ、めまい、胸の痛み、動悸、足や足首のむくみなどが挙げられ、放置すると心不全や不整脈、突然の心停止などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。治療には、機械弁や生体弁による外科的な弁置換手術が行われ、患者の年齢や健康状態、生活スタイルに応じて方法が選択されます。

保健当局は、発症を防ぐために、バランスの取れた食事、定期的な運動、禁煙・禁酒、ストレス管理、そして定期的な健康診断を推奨しています。早期発見こそが、予後を改善し、効果的な治療につながる鍵だとしています。

なお、25歳から59歳までのタイ国民は、公的医療保険制度または社会保険制度を通じて無料のスクリーニング検査を受けることが可能です。詳細や相談については、疾病対策局のホットライン1422番で受け付けています。

 

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