パタヤでロシア人同士の刺傷事件、容疑者はオーバーステイ578日

タイ東部チョンブリ県パタヤ市で、ロシア人同士による刺傷事件が発生しました。2025年4月26日夕方、タイ警察パタヤ署に通報が入り、南パタヤ・サンセットホテル前にて、外国人男性が血だまりの中で倒れているのが発見されました。

被害者は53歳のロシア国籍の男性で、首に鋭利な刃物による傷を負っており、救急隊によりパタヤ市立病院へ緊急搬送されました。現場近くのゴミ箱からは、血痕の付いた折りたたみナイフが見つかっています。

監視カメラの映像には、黒い服を着た太めの外国人の男が、ホテル前に座る被害者に近づき、素早く刃物で襲撃する様子が記録されていました。男はその後、落ち着いた様子で現場から立ち去ったとされています。

警察は映像をもとに捜索を開始し、午後9時ごろ、近隣のコンビニエンスストア前で特徴の一致する男を発見。身分証明書の提示を求めたところ、男は逃走を図りましたが、サンセットホテル前の道路沿いで取り押さえられました。

取り調べにより、男もまたロシア国籍であることが判明。2019年にタイに入国後、2022年6月1日をもって滞在許可が切れていたにもかかわらず、オーバーステイを続けていたことが明らかになりました。その期間は578日に及びます。

男は酒に酔っており、意味不明な供述を繰り返していました。警察はオーバーステイおよび傷害に関する容疑で正式に逮捕。今後、パタヤ署の捜査担当チームがさらに詳しい事情を聴取し、刑事手続きを進める方針です。