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外国人がレンタルバイク返却せずタイ出国、預けたパスポートは捨てて自国大使館に紛失届

2019年3月18日 配信

世界中の旅行者が、美しい海とビーチを求めて集まるタイ南部のビーチリゾート・プーケット。ここではバンコクと違ってタクシーが高額なため、レンタカーやレンタルバイクは旅行者の貴重な足となります。



プーケットに限らずタイのビーチリゾートには、沢山のレンタルバイク店並んでおり、好きなバイクを選ぶことも出来ます。レンタル方法は通常、利用日数分の料金を支払った上で、パスポートをレンタル店に預けます。返却時に、バイクに傷が無いかを店員さんが確認し、問題がなければパスポートが返却されます。傷がついていた場合は、修理費を払ってから、パスポートを返却してもらうのです。(参考 タオ島に到着後すぐにレンタルバイク屋へ!

プーケットのラワイビーチにあるレンタルバイク店を訪れた、ウクライナ人のパスポートを持つDmytro Maruniakという38歳の男性が、2019年3月6日から9日までの契約で、HONDA CB1000というバイクをレンタル。男性は店にデポジットとしてパスポートを預けました。

ところが契約最終日の3月9日になっても、男性は店にバイクを戻しに来ませんでした。翌日にレンタルバイク店のフランス人店主は、デポジットとして預けたパスポートが偽物である可能性も考え、警察に被害届を提出しています。また翌11日には、入国管理局を訪れ、男性が出国しないように依頼をしたのです。

プーケットニュースの報道によると、その後の調べで、男性が預けたパスポートは本物で、男性もパスポートに記載された本人であることが明らかになりました。男性のパスポートには、ウクライナの首都キエフのタイ王国領事館で取得した観光ビザがあり、1月28日にタイに入国していたとのこと。

なお男性は、ウクライナ大使館でパスポート紛失時の帰国のための渡航書を申請し、その渡航書でタイを出国していました。

被害にあったレンタルバイク店のフランス人店主によると、戻ってこないバイクは45万バーツ(約160万円)で2018年12月に購入したばかり。バイクを見つけて戻してくれた人には、4万バーツの報酬を支払う用意があるとしています。

なお本サイトで取材に訪れたタオ島のレンタルバイク店の店員さんも、デスクの引き出しの中には返却していなパスポートが何冊もあると話していました。さらにパンガン島のレンタルバイク店の店員さんも過去に、パスポートを取りに来ないまま、いなくなった例があると話していました。

報道されていない同様の事件が、タイのあちこちのリゾート地で起こっているのかも知れません。

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