

旅をしていて気になるのが時刻表だ。
すべての公共交通機関に時刻表があり、しかもそれがスケジュール通りに走っている日本人の感覚からみると、出発の時からすでに遅れているアメリカは、時間ににルーズなのかと思ってしまう。
時刻表がないものも多い。表記の仕方も“15分おきに運行”といった具合だ。
タイからチェンマイへの夜行列車に乗ったときは、到着が1時間半も遅れて、迎えに来てくれた友達に迷惑をかけたものだった。
旅行なので急いでいた訳でもないのだが、それだけ遅れると逆にあきらめるしかないという気持ちになる。
バンコクの路線バスには時刻表があるのだろうか?
見た記憶がないのだが・・・。
バスを待っている人々を見ても、それほど困っていたり、日本人のようにイライラしている様子がない。
のんびりした国柄のおかげなのか。それとも時刻表がないからなのか。
時刻表があると、ついつい“あと3分でバスがくる”とか、“到着が3分遅れている”と、時計と時刻表を何度も見なおしたり・・・。
近代的な生活には便利ではある反面、スケジュール通りに運行されていないと、ストレスの原因になったり・・・。
そんな日本人には、“夜行列車が1時間半も遅れてね”というのが、いい旅の土産話になったりするものなのだ。
【2008年8月16日掲載】