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第5回「スリムなバンコクの女性」

2015年9月23日 配信
kingsremedies旅と日常とスピリチュアルと・・・

2007年2月、12年ぶりにバンコクを訪れた。

近代化が進み、地下鉄、巨大なショッピングモールが出現している。

多くの人が地下鉄で通勤し、携帯電話を持っている。

結構な値段のする携帯電話なのに、かなりの人が持っている。

日本円にして3000円とか5000円から購入できるらしい。

高い物は4、5万円近いモデルもある。

タクシーの初乗りが100円程度。屋台のラーメン一杯が7、80円で食べられるのだから、携帯は結構な値段だろう。(ちなみに現時点でのタイの平均月収は5000円ぐらいらしい)

屋台での食事をみていると、麺類が多く、肉や魚の団子が入った物が多い。

炭焼きの焼き鳥や豚、牛肉も多くあり、それをご飯の上にのせて食べるのもポュラーだ。

これだけ肉食をしているのに、タイの女性はとてもスリムな体系をしているように感じる。

なんでなのだろう?と思う。

そこで他の人の食べ方を観察してみた。

まず、バンコクの人って食事をゆっくり食べている。

先日僕の友人(オーストラリア人)がタイ人の女性と結婚した。

“あなたは早く食べ過ぎなの”ってよく言われるんだ。

と彼が言っていた。

“そうだろうねぇ~。僕もレストランとかで食事をしてふと気付くんだけど、バンコクの人達は僕なんかよりずーっとゆっくり食事をしているね。”

つまり、僕も含めて西洋化(近代化?)した生活をしている人って、ご飯を早く食べ過ぎなのかもしれない。

次から次へと、これをやって、あれをやって、てな具合で、近代社会に住み慣れた人は忙しい。

便利な世の中になったはずなのに、何故か以前よりも忙しかったりする。

東京の電車の中では多くの人が携帯でピコピコメールを打つのに大忙しだ。

当然食べるのも早い。

僕は関東の人に比べればまだゆっくり食べているつもりだけど、バンコクの人よりはよっぽど早い。

レストランではみんなゆっくりと、話しながら時を過ごしている。

ウエイター、ウエイトレスも日本やアメリカのように走り回ってオーダーをとったり、回転数をあげて、店や自分のチップ(アメリカのウエイターウエイトレスはチップが収入の半分以上を占めるため)を増やそうとしている様子がない。

みんなゆったりとしている。

“ゆっくりと食事をして、少しずつ食べる。”

これがバンコク(タイ)の食べ方のようだ。

確かに、僕はバンコクの人と比べると、スプーンひとすくいが2倍以上の量!

僕は口にいれてほおばるという感じだが、バンコク人はかるく口に入れる程度。

ゆっくりと量を少なく食べているのかな?

一般的にご飯の量も少ない様に感じる。

お皿が小さい。

出てくる量も少ない(日本やアメリカと比べると)。

でも、これもすこしづづ変わってきているのだろう。

近代化、消費社会になってくると、どうしても経済が発展する為には、消費の量を増やす必要が出てくる。

消費をふやして、豊かになるということは、人間の体も肥えてくる、すなわち余分な体重が増えてくるということにつながるのだろうと思う。

スリムなタイの女性が”ダイエット”とか言い出し始めたら、これはもう欧米化の資本主義に占領されてしまったということになるのだろう。

携帯電話が普及し、便利で”豊か”な国づくりが始まっているタイ。

本当の豊かさとは何なのか、考えさせられた。

【2008年5月24日掲載】

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