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タイのインフルエンザ、10月の陽性検体の94%がA型H1N1、抗ウイルス薬への耐性示す変異は確認されず

2026年11月8日 配信

タイ保健省医科学局は2026年11月5日、国内のインフルエンザウイルスの監視結果を発表し、10月に検出されたウイルスの94.26%がA型H1N1(A(H1N1)pdm09)だったことを明らかにしました。また、遺伝子解析を行った検体からは、抗ウイルス薬への耐性を示す変異は確認されなかったとしています。



10月の陽性122検体のうち115検体がH1N1

医科学局によると、2026年10月にインフルエンザの監視検査に提出された581検体のうち、122検体(21.00%)からインフルエンザウイルスが検出されました。

検出されたウイルスの内訳は次の通りです。

1. A型H1N1:115検体(94.26%)
2. A型H3N2:3検体(2.46%)
3. B型ビクトリア系統:4検体(3.28%)

A型H1N1が大部分を占めており、10月の監視検査では最も多く確認された型となりました。

ただし、この94.26%という数字は、監視検査でインフルエンザ陽性となった122検体に占める割合であり、タイ国内の感染者全体の94%がH1N1という意味ではありません。

2026年1月~10月ではH1N1が55%

2026年1月から10月までの10か月間では、監視検査に提出された検体は合計8,734検体で、このうち1,278検体(14.63%)からインフルエンザウイルスが検出されました。

内訳はA型H1N1が704検体(55.09%)、A型H3N2が306検体(23.94%)、B型ビクトリア系統が268検体(20.97%)でした。

医科学局は、A型H1N1の亜系統「6B.1A.5a.2a.1」が2026年6月以降に割合を増やし、主要な系統となっていることも明らかにしています。

抗ウイルス薬への耐性示す遺伝子変異は未確認

医科学局は、インフルエンザウイルスの遺伝子解析を通じて、抗ウイルス薬への耐性に関する監視も行っています。

2026年1月から10月までの解析では、A型H1N1について、治療薬オセルタミビルへの耐性と関連する「H275Y」という変異は確認されませんでした。

また、A型H1N1、A型H3N2、B型ビクトリア系統についても、ノイラミニダーゼ阻害薬への感受性低下に関連すると報告されている遺伝子変異は確認されなかったとしています。

10月に薬剤耐性の解析対象となった127検体についても、耐性を示す変異は見つかっていません。

ただし、これは解析された検体での結果であり、タイ国内に薬剤耐性ウイルスが存在しないことを断定するものではありません。

保健当局、感染予防と継続的な監視を呼びかけ

医科学局のアディソン・ワッタナサック局長は、ウイルスの型や遺伝子変化、薬剤耐性を継続的に監視することが、感染症の流行状況を把握し、適切な予防・対策を実施するうえで重要だと説明しています。

また、国民に対して日頃から衛生管理に気を配り、保健当局の勧告に従って感染や周囲への感染拡大を防ぐよう呼びかけています。

※出典
タイ保健省医科学局(2026年11月5日)