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香りの罠か馴染みの味か、CIBが珈琲の粉末に迫る

2025年8月20日 配信

タイ警察中央捜査局(CIB)は、熱い香りの奥にひそむ偽りを見抜いた。全国各地の市場に並ぶインスタントコーヒー。誰もが一度は目にしたであろうその緑のパッケージは、安心と習慣の象徴だった──少なくとも、それまでは。

CIB傘下の経済犯罪捜査部は、ある流通網に注目していた。価格の異常な安さ、パッケージの微細な印刷ズレ、そして風味の違和感。それらの小さな“異常値”が繋がった先にあったのは、地方に潜む手作業充填の工場。並べられた袋、積まれた原料、そして混ぜ合わされた粉。その光景は、誰かの朝を静かに裏切っていた。

現場からは、コーヒーの名を騙る偽製品のほか、ソース、調味料、醤油なども発見された。すべては正規品を模した包装に入れられ、市場に送り出されていた。容疑者は手作業による製造で、コストを抑え流通量を拡大していたとされる。

「この香りが本物か、それとも罠か──」そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、多くの市民が日々手にする“あの味”に、CIBは正面から向き合った。コーヒーに見えたものは、果たしてコーヒーだったのか。馴染みの味にこそ、最大の油断が潜むこともある。

タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。

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