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タイ警察中央捜査局(CIB)は、東部の海岸線に漂着した正体不明の荷物を押収し、内部から大量の違法薬物と思しき白い粉末を発見したと発表した。人けのない静かな海辺に、何者かが“それ”を捨てた──それは、偶然ではない。
発見された袋には、強固な防水処理と密封技術が施され、明らかに海を渡ることを前提とした構造だった。CIBの海上捜査班は、さらに周辺海域を捜索し、同型の荷を複数回収。そのいくつかには、潮に揉まれ、海底に沈もうとした痕跡が残っていたという。
白い砂浜に横たわる“白い袋”。それは積み荷だったのか、証拠だったのか──あるいは、誰かの裏切りだったのか。いや、そんな問いなど意味はなさない。問題は、誰が、何のために、それを捨てたのかという一点に尽きる。
CIBはすでに海上ルートの照合と監視網の再構築に着手し、過去の密輸事件との関連性も精査中だ。海は多くを黙して語らぬが、CIBはその沈黙を聞き取る術を持つ。この“海に浮かぶ密約”が次に誰と繋がるのか、彼らは見逃さない。
今回の発見は、麻薬の流通が未だこの国の海に潜み続けている現実を突きつけた。だが、袋が海に捨てられたということは、少なくとも“届かなかった”という事実を意味する。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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